記録77_無慈悲なる鍛冶師
痛い。
時が経った今ではそれしか考えることができなかった。
これはゲームのはずだ。
なのに、なぜ、なぜ………。
「なんで一般プレイヤーに、チーターであるこの俺たちが負けてるんだ!!」
舞台は闘技場。
倒れ尽くす3人と、何事もなく平然と立っている機械人間………《カタクリフト》である。
指の機械化によりできた発射口からは、シューと煙が立っていた。
〉〉〉
能力、《機械化》。
特技系の能力であり、身体の一部を機械に変化させる力を持つ。
元々、《鋼鉄魔人》の《近衛》に呼び出される前までは、ウォーマーで製鉄や鍛冶等に明け暮れる真面目な人間だった。
その功績が認められて授かった能力がこの、《機械化》だった。
その能力は《カタクリフト》に革新的なアイデアをもたらし、作業効率、品質をメキメキと上げていった。
そこで《鋼鉄魔人》に、声をかけられた。
最初は、簡単なものだった。
「自身に危険が迫ったときは、守ってくれ」という、陰ながら活躍で、面倒だったがギャラが入るので仕方なくやっていた。
そこで《鯱鉾》とも会ったし、あの《スターロウ》のおっさんとも仲良くなった。
《スターロウ》さんは今ではああだが、昔は最強の一匹狼として名を馳せていたから、それなりに有名だった。
その2人とも仲良くやりながら、《近衛》の仕事をこなしていた。
そんな中、現時刻で観測されている、最後の依頼が、最低だった。
「俺が敵を惹きつけるからその内に戦え」って。
俺は製鉄に鍛冶師、機械を作るしかやってこなかったんだぞ!!
急に、《近衛》になれ。
かと思えば、護衛をしろ。
最後の依頼は、チーターと戦え………。
さすがに、人使いが荒すぎる。
「でも、信頼が為せる技なのかもね」
ポソリと呟きながらレーザー発射装置であった指を変形させ、そのままの手に戻した。
そして、自称チーターに向けて歩き出す。
「っ………っ!!や、やめてくれ、よ……やめ、やめてくれよぉ!!」
自称チーター達は《カタクリフト》に怯えて後ずさる。
「いい能力だったんだけどね。いかんせん、使い手が悪かったとしか言いようがない」
手が内側に折りたたまれ、手首が銃口へと変わった。
そこから野球ボール大の熱球が作り上げられていく。
「や、やめて…………」
無慈悲にも、その男は最後まで懺悔させてもらえなかった。
言葉にする間もなかった後悔を心の奥底に秘めたまま、彼は《実施設定》により死を遂げる。
今戦っているのは《カタクリフト》であり、彼はチーターの道に落ちたものに手心を加える気は一切ないようだ。
「さぁ、次」
この数分。
《メビウス》の《コロッシウム》という惑星で、《カタクリフト》の攻撃より《実死設定》が発動し、3人の死亡者が出た。
急いで書いたので終わりがテキトーになってます。
時間があるときに書き直したいですね……




