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記録75_悪、闇、霊、死…属性






「おい!《食龍》!!使うなっつったろうが!!!」



「今ぐらいに使わないとダメだ!それに……、能力(アビリティ)はあんまり大惜しみするもんじゃない。俺は、使用感に慣れる必要があるんだ」




「………能力(アビリティ)非所持の俺にはどうもわからねぇな……………」



「所詮、このゲームは能力(アビリティ)勝負な面もかなりあるからね」






 《顎門(アギト)》により負傷した《食龍》を《集眼》が空中でキャッチして地上に降りる。








 案の定、《顎門(アギト)》の空間干渉系の能力(アビリティ)での攻撃も、《ブラッディ・グリム》は腕の細胞を増殖させて、無理やり肩とくっつけてきた。





 まぁ、簡単に言えば再生して全くの元通りに戻った。








 こっちの《食龍》が負傷したこと以外、全ての状況が元に戻ったわけだ。






 まぁ、次の検証をするには、全ての状況が戻っているのは好都合だ。





 次の検証、《ブラッディ・グリム》を《天使》と見立て、第五元素である霊元素で叩いてみる。







 その準備はもう整っている。




 《集眼》の刀はもうカードが変えられており、鬼面の箱に刺されているカードは闇属性の紫&黒、そして霊属性のちょっと気味の悪い色合いをした白。





 先ほどの抜刀術は、光属性があってこそだった。





 闇系のチカラを倒すためだけにに作った、存在しない属性のカード。



 そのカードは闇属性を倒すためだけに作られた自作カードであり、副産物として光の速さを模倣するチカラがたまたまこのカードに入ったのだ。





 自作闇特攻カードの副産物によってギリギリできる抜刀術なので、霊属性カードに切り替えた今、居合はできない。





 なので、霊属性(こっち)霊属性(こっち)の戦闘スタイルを用意してある。




 それが、これ。













 《集眼》の良さをすべて潰す脳筋プレイ。



 先ほどの、“圧倒的物量による圧殺”のお返し。







 《集眼》が刀を掲げると、徐々に、周囲に漂っていた死臭や血の香りなどの〈瘴気〉がただ一本の刀に集まっていく。



 ここは元々市街地、しかも、先ほどの《錬金翁》のせいで新鮮な死者が大多数いるし、《ブラッディ・グリム》も半分死んでいるようなものだ。




 瘴気は予想以上に集まり、次のフェーズへ移る。







 掲げた刀に瘴気を集め、刀がその瘴気を纏い、新たな刀として黒塗りの刀を作り出す。





 この黒塗りの刀、“黒刀(こくとう)”は、単純な強化もある。



 死、霊、闇属性付与もかなりついている。














 が、その真価はそこにあらず。





 この“黒刀”の最たるチカラは、過度に集めた瘴気にある。





 〈瘴気〉とは消耗品なのだ。







 どのように消耗するかと問われればもちろん…………。


















「相手に瘴気を押し付ける、だろ」




 瘴気は呪いと遜色ない。




 なので、瘴気に満ち満ちたあの“黒刀”は持っているだけでも頭が割れそうに痛くなるだろう。






 そして、その刀の切先は、少しブレただけでも周囲に吐き気をもたらすほどの瘴気の濃度、つまり今の《集眼》は………。









「持ち前の集中力で、めちゃんこ制御に頑張ってるわけね」




「そのせいで、《ブラッディ・グリム》が今どんな状況か見れてないだろうなぁ」





 《集眼》が“黒刀”を制御している間、《ブラッディ・グリム》は、気の毒だった。





 だって今、《集眼》が“黒刀”を制御している間、退避することができず、《集眼》の制御に巻き込まれたんだ。





 どういうことかというと………。











「チッ…………うおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!止まれええぇぇぇぇ!!!!!」




「グギャアアアアァァァァアアァァァァッッッッッ!!!!!!!!」








 《集眼》が刀を振るたびに悲鳴が上がるから、俺たちが退避した後の光景はまぁ痛々しいこと限らなかった。








 ちなみに、闇属性でどんだけ細かく切ったとしても再生していたから、弱点属性ではなさそうだ。









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