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記録74_惑星主の弱点を知る会


投稿遅れて申し訳ございません。

ただいま短編のアイデアが出たので書き記していました。

そろそろ溜まってきたので投稿したいですね……。






「《ブラッディ・グリム》の弱点を知るところから始めるぞ……。まずは、属性的な攻撃だ。始めるぞ!」






 そういうと、《集眼》が突撃を始める。





 無駄に機敏な動きで相手を翻弄しながら《ブラッディ・グリム》に接近し、そのまま右下の脇腹を切り付ける。



 だが、その程度の浅い傷だとすぐさま再生し、隙あらば地表に溜まった血で切り裂かれ八つ裂きにしようとしてくるから至急退避する。







 ちなみに、《ブラッディ・グリム》は幽霊(ゴースト)のような浮き方をしている。




 奴はいまだ上半身のみの顕現であり、腰辺りで肉が引きちぎれていて、ちぎれた脊椎が尻尾のように外に跳ねながら浮遊している。




 そして両手には血が報酬されている檻。




 正直言って、《睡魔》も勝てるイメージが湧かない。






 だが、そんな中でも希望を見せてくるのが《睡魔》だ。






「《空間断裂》」





 《睡魔》のつぶやきに呼応するように、《ブラッディ・グリム》に縦のラインが入り、そのまま《ブラッディ・グリム》は真っ二つに切断された。







 《睡魔》の能力(アビリティ)は《時間操作》だと思われがちだが、そうではない。





 《睡魔》の能力(アビリティ)は《異空間操作》だ。





 自身で作り出した異空間をあのままに操ることができる。





 時間に干渉するものは、それの延長線上にある使い方の一種だ。



 異空間内での体感時間の変化をさせることができ、1秒で現実世界では1時間経つほど、異空間内の体感時間を周囲より遅延させることができる。



 その体感時間を÷から(マイナス)にすることによって、時間を戻すことができる。







 大元の異空間操作。



 そしてそれのもう一つの応用が、これ。











 《空間断裂》。





「《空間断裂》は、斬りたいと思っている対象を選び、その対象の斬りたい部分のみを異空間に移動させる」





「そうなると、異空間に行けた方と行けなかった方が強制的に離されて、それに準じてどんなものでも切れるようになるってこと?」





「そういうことだ」










 例に漏れず、《ブラッディ・グラム》の身体は縦に切断され、左右真っ二つに切り裂いた。





 再生しようと左右から触手のようなものが伸びる。




「ちぇっ。あわよくばこれで……と思って乱入してみたけど、効かないなら意味ないな」


 やはり、何の属性も無しに攻撃を入れるのは無理そうだ。






「次!幽霊(ゴースト)系に効きそうなの、全部持ってきて!」



「待ってましたぁ!!」







 《食龍》が声を張り上げると、《集眼》が応える。





 その直後、神々しい光を纏った刀を抜き、目にも止まらぬ居合いにより《ブラッディ・グリム》を切り刻む。






「おい!ツッコミどころ多すぎるんだわ!!その光なに!?今の居合いどこで学んだ!?」




「おいおい!この鍔についてる箱が見えないか!?」




 そこに取り付けられたのは、両側面に鬼の面をした直方体の箱だった。




 そこからは、白い光を纏ったカードが挟まっていた。




「コイツは、《錬金翁》の《四元素の宝刀》をモチーフにしたカードだ。電池みたいにこの箱に挟んどけば、光のエネルギーを持続的に供給できる!」





 そう言いながら神速の居合いで、再生する間もなく切り刻み続ける。







「で?その居合いは?」




「さっき《錬金翁》が《風姫》とやらの居合いを見た時に思いついたらしい。『手っ取り早く居合いをマスターできる方法を覚えている』って言って、初歩の初歩だけ咄嗟にマスターした!!」






 確かに、彼の放つ居合いは稚拙であまり洗練されているとは思えない。



 だが、鬼の箱による『光』のチカラの抽出により、速さは《睡魔》でも目を見張るほどの速度へと変化していた。






 彼が構えをしたと思えば、瞬きの瞬間に周囲のものに刀傷が入っている様には、さすがの《ブラッディ・グリム》も警戒している。





 だが、《ブラッディ・グリム》はどれだけ光で斬られようとも、再生はしているようだ。




 まぁ、少し再生速度が遅くなっている、という点も含めて見れば、悪い結果ではない。







「次………。霊属性!!」




 《集眼》がカードを変えると、その隙に《ブラッディ・グリム》が《集眼》に檻を振り下ろす。





 だが、それはしっかりと阻まれる。





「《顎門(アギト)》!!」






 万一の為に檻に当たらないスレスレのところで《ブラッディ・グリム》の腕を、見えない龍が食いちぎり、檻は推進力を失い地に落ちる。







「チッ………。まだまだ、鍛え直せってか?」




 《食龍》は《顎門(アギト)》を使っあ激痛に顔を歪めながら、ちぎれた腕を再生させる《ブラッディ・グリム》を睨みつけた。










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