記録66_《惑星主》
どうも、絶対寝落ちするマンです。
2回連続の投稿遅れ、申し訳ございませんでした………
「あ、あの。《錬金翁》さん?その《内壊針華》っていうの、私たちにも使えたり?」
「あぁ、使えるな。基本自分で作り出した細胞を周囲に浮かせてるからな多分お前らも吸い込んでる」
「え、細胞飲み込まないと使えないの?」
「『無』から『有』に変えるチカラは“自身の細胞”が触れている範囲でしか起きないんだが、“自身が作り出した物”も“自身の細胞”に入るみたいだ」
能力について詳しく知らなかった《カタクリフト》と、そもそもの正体をさっき知った《風姫》は興味津々といった感じで《錬金翁》に質問していた。
その背後のスピーカーからは、《咎人》の叫びが聞こえていた。
『なぜ!!なぜ!!!その技を前の惑星で使わなかった!!!」
「簡単な話さ。使えなかっただけだ。あの《断罪の巨城》を維持している間は、能力を常時使用しているようなものだ」
『……つまり、お前は全力を出さずに、《死神》や《ドクター》と渡り合い、自身の分身を何体も作った、と?』
「まぁその通りだな。あの程度ならギリギリできるが、それにプラスしてこの技はかなりキツイんだ」
『その割には元気そうだな』と《カタクリフト》がボソボソと言うが、そこは気にしない。
《錬金翁》の能力は、恵まれた能力の一種だ。
このゲームでの能力の影響は絶大だ。
能力だけで、PvPができるか、それともアクションゲームやミニゲームが得意なのか。
それを決定づけてしまうほどの効力を持っていて、当初は不公平だ、と批判が殺到していた。
でも、これはガチャのような物だ。
運良くいい能力に当たればラッキー、ということだし、まだ能力が発現していない人には、無限の可能性がある、と言っても過言では無い。
そして、その一回限定能力ガチャで当たりを引いたのが、《錬金翁》であり、《睡魔》なのだ。
ちなみに、能力が発現する条件は、さまざまだが、《ゲームでその事物に50%以上の時間を費やした》ことで発現する。
らしい。
《睡魔》で言えば………いや、《睡魔》の場合は成り立ちが特殊だ。
《錬金翁》であれば、《錬金術》を極める、ということだ。
《霊卓》であれば、ホラーゲームをやる。
《カタクリフト》で言ったら機械いじりだろうか。
そういったように、今までのゲームの功績や経験、得意なことにより能力が決まる。
そこで、運良く最強の類の能力をゲットできた
四人が、《四天王》と呼ばれる者達だ。
そして、それを違法チートで好きな能力を与えるのが《隠し能力》派閥だ。
「じゃあ、とっとと《咎人》を探して………」
その瞬間、
バリイイイイィィィィィィン!!!!!!
と、上空で空が割れた音がした。
そこから出てきたのは、両手に檻を持った、単眼の巨人であった。
檻からは、武器などの鋭利なものがこぼれ落ちている。
「あー、やべぇな。やりすぎた」
「??もしかして、《惑星主》ですか?」
《惑星主》。
惑星の環境や状態が大きく変化した時に発生する、その惑星を統べる長だ。
購入できる惑星は、そういったものをそれ以上出さないように作られた惑星だからいいが、こういう、天然の惑星の上に建造物を建てた物だと、《惑星主》と呼ばれる強めのボスが出てきてしまう。
「たった一人で環境を変えれるほどのプレイヤーが来たら、そりゃ《惑星主》も出るでしょう」
「今は、こっから逃げるしかないな。この戦力で勝てる気はしない」
そういうと、取り調べ室の壁に開いた穴に近づき………。
「待って!!」
《風姫》に呼び止められた。
「残念ながら、姫。俺はもう行かないといけないんで、お守りは…………」
「ウチも連れてけっていう話よ。《隼鬼》の弟子なら、断ることないでしょ?」
「…………はぁ。勝手にしろ」
そういいながら、血に塗れたコロシアムの会場を見下ろしながら、取り調べ室を後にした。




