表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/163

記録33_2人目の最強






 とりあえず、謎生命体から生還した《睡魔》と《スナイパー》は、道中で見つけた水場で小休憩していた。





「で、真人。あれ、何。なんか、今まで、見たこと、ない」


「まぁ当然だろうな。なんてったって、爺さんの能力(アビリティ)の《錬金術》だろうし」



「《錬金術》………?」







「そのまんまだ。錬金術を使えるようになる。錬金術っていうのは、『無』と『有』を操るとされている【奇跡】の一種だと思っておけばいいと思う」





「ふーん。で、それで何ができるの?」


「端的に言えば、その力は《実現する力》だ。あの爺さんの能力(アビリティ)は、それを可能にしてしまった……」



「と言うと?」











「つまり、爺さんの作りたい物ならば全てを作れるってわけだ。あの生命体も、《錬金術》で作られた爺さんの配下、ってわけだ」


「!!」





 かの《睡魔》でさえ最強と認めざるを得ない2人目の『最強』プレイヤー。


 それが、今回の障害。

 《錬金翁》であった。










〉〉〉








「おうおう、《睡魔》とあのお嬢ちゃんで、『鋼鉄の若造』とあの男。そして、《霊卓》とその彼女さんで別れちまったな」



 《錬金翁》、すなわち、文字通りこの惑星全土の支配者である男は、巨城の玉座にて各員の状況を見守っていた。







 これはあくまで試験。


 いかに惑星全土が支配下とは言え、多少の不慮は起こる。






 それに対処してやるのも、試験を誘った者としての流儀であると、《錬金翁》は心得ている。








 だが、今回は事情が違った。



「来る前の連絡の時に言っとった《引力核(コア)》やら《翔身(とびみ)》やらとか言う奴ら、昨日だかに俺んとこに来てだいぶ荒らして帰ってったからな……。いつのまにか俺の惑星に入り込んでたんだ、何かあるはずだ……抜け穴でもあれば危ねぇ…………!!」




 そう、昨夜。


 《引力核(コア)》や《翔身(とびみ)》も、ここに来て《錬金翁》と対峙していたのだ。







 理由はもちろん、2人目の『最強』を抹殺するためだ。





 《翔身(とびみ)》の無限分身と、《引力核(コア)》の《重力操作》により、この惑星への抜け道を作られたと思ってもいいだろう。



 もちろん、そいつらに負けたわけではない。




 だが、完全勝利なわけでもない。


 彼らは目的を達成した。







『陽動は完璧だねぇ〜。そいじゃ、僕はここでぇ〜』


 『陽動』と宣いながら、味方をワープさせた後、笑顔のまま自死した奴の顔が忘れられない。





 あんな精神の化け物、今までで一度も見たことがなかった。


 能力(アビリティ)もチート級、異常者の精神、そして明確な敵意があればどれほど強力なプレイヤーでも恐怖を憶えずにはいられないだろう。






 極め付けは、あの何もかも()()()()()眼差し。




 あの眼差しがいっそう、彼の危険性を訴える。







 それに、彼は『陽動』と言った。




 その言葉に気がつき、巨城に戻った時にはもう遅い。





 巨城の保管庫をぶち壊され、そこにあった彼の集大成………。














 『賢者の石』が盗まれていたのだった。




 『賢者の石』は、莫大な魔力を内包し、大抵のことをできるようにした、いわゆるエンジンである。



 エンジンであると同時に、それはあらゆるものに生命力を与えて、この世に留める力を持っていたりもする。




 さらに言えば、これは《錬金術》でしか作れない、このプログラム内で一つだけのアイテムなのだ。




 故に、この『賢者の石』を得るためにこの惑星に侵入しようとする者は多い。









 そのため、結界がこの世で最高峰と言えるほどのセキュリティになった。




 ただし、“脳波”の導入が始まってからはこの結界に入るとその人物が廃人化してしまう恐れがあったため、結界を緩めていた。




 だが、それがまずかった。









 しっかりとその隙につけ込まれ、ちゃんと利用されて『賢者の石』を盗まれたのだった。



 今でもこの過ちを後悔し、惑星のセキュリティを上げている。






 まだ《錬金翁》の抹殺が完了していないため、この惑星にはまだ来る用事があるだろう。





 それに、『賢者の石』ほどではなくとも、『四元素の宝刀』や『第五元素の呪物』など、かなりの強さを誇る錬金術具を保持している。





 こいつらも、もしかすれば盗まれるかもしれない。








 いつ侵入してきてもおかしくはない。



 いざという時は今日の客全員に協力してもらうのもアリだろう。






 だが……………厄介なのは、あの《翔身(とびみ)》の能力(アビリティ)




 元々、《翔身(とびみ)》というプレイヤーは、《ウォーマー》の有名クランの一派の所属であり、能力(アビリティ)に目覚めているという情報もなかった。





 だぎ、戦闘センスはかなり恵まれており、予想だが、あの能力(アビリティ)も、《身体を通り抜けさせる》という能力(アビリティ)の応用だろう。



 かなりの分身があるのを自分から話していたから、多分他の分身のところにワープのように仲間を逃げさせる戦略が主流だったのだろう。










 ならば、まずはその玄関(翔身)から潰す。





 他の仲間を見つけても、まずはそいつからだ。













 最近書いた小説です

 どうぞお読みください


フェイク・ジョーカー 〜最低ランクの『Gランク』であり学園最強〜

https://ncode.syosetu.com/n1389ik/


スキル『ペン回し』て最強へ!

https://ncode.syosetu.com/n8733ij/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ