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記録31_結成!





 《鋼鉄魔人》との情報交流も終わった。



 そして、ようやく真人が最初に言っていた『クラン作り』の話になった。



「俺は入るぞ、美花と一緒にな」


「うぇ〜い、私も入るぅ〜〜、よろしくぅ〜〜」




 《霊卓》の紹介により、《女傑》が入団し、《睡魔》、《集眼》、《霊卓》、《女傑》の4人がメンバーとなった。




 そして、《スナイパー》と《食龍》の処遇についてだが………。


 「さっき言った通り、お前ら2人には今回の件での償いをしてもらう」


「「はい………」」




「罰として、お前達には《引力核(コア)》やその連中を倒すための協力者となっていただく」


「……へ?」





「あ?なんだ《食龍》。そんな間抜けな返事」


「いや、もう少し厳しい罰が下んのかと思ってたから拍子抜けっつうかよ……俺たちは逆にそうしたかったんだが」



「なんだ?もっと厳しい罰が欲しかったのか?」

「そうは言ってねぇ!」



 おぉ、元の調子に戻った。


「これで、まだ、姐さんと、一緒」

「うぇ〜い!まだまだ一緒だかんなー!!」



 そしていつの間にか《スナイパー》に『姐さん』と慕われる美花。




「後もう一つ」

「「??」」



「あんたらの本名を教えろ。俺らは《ゲーム名》で呼ぶのは堅っ苦しくて嫌いなんだ。嫌ならいいけど」

「メビウス学校の規則で学校内では《ゲーム名》禁止だもんね〜」



 メビウスの学校では、メビウスの《ゲーム名》は一切使用されず、入学時に登録した個人情報がそのまま使われる。




 だから、ゲームと学校生活を切り離して送ることができるのだ。




 まぁ、《睡魔》に限ってそんなことはなく、たまに学校にまで押しかけてバトルを申請してくるバカがいる。


 そういった輩は、メビウス公式がつけた学校守衛プログラムが起動してフルボッコだ。


 そのプログラムに対して、『正直言って、あれは俺でも勝てない』と真人は語っている。




 まぁ、そんな事情により、今のクランメンバーは全員名前で呼び合う仲なので、この際名前で呼び合い、願くば………。





「俺は別にいいぜ。俺は『神喰 洸也(かんじき こうや)』だ。よろしく頼む、《睡魔》の兄貴」

「兄貴はやめろ。むず痒い」




「《食龍》が、言うなら、私も。私は、『粗檄 舞(そげき まい)』。よろしく」





「よっしゃあ!じゃあ…………俺たち、これから何するの?」


 勢い込んだ《集眼》がやるべきことを喪失している。




「大丈夫だ。奴らの居場所もちゃんと探すが、その前に俺の仲間のところに行く」


「仲間?仲間なんてアンタにいたっけ?」

「そんな悲しいこと言うなや、泣くぞ」



 どうやら美花にはわからないようだ。





「多分、俺の知っている人の中では一番最強な助っ人だよ。俺たちのクランに誘うんだ」








「…………………なぁ、もしかしてそのクラン………俺たち2人も入ってる判定だったりする?」

「え?だってお前ら抜きの4人じゃ規定人数まで1人足りないだろ」




「え」

「え?」

「え」

「……………………………………………………」



 《食龍》と《スナイパー》と《睡魔》の間を微妙な沈黙が支配する。





「え、俺たちって協力するだけじゃないの!?」

「え?決まってんだろ」



「え、俺たち協力するだけって………」

「ん?俺たちに協力したくないの?なんか不満?罰重くする?」


「「………いえ!なんでもありません!!リーダー!」」


「よろしい」




 なんとか言いくるめたようだ。

 なんか、強制的だった気がするけど。








「じゃあ、今日から。俺たちのクラン、《ドロース》。結成だ」
















「ねぇ、その、どろーす?って、どうやって決めたの?」

「翻訳で、『睡魔』って打って、それを色々したら出てきた」

「意味は?」

「眠くなる、って書いてあった」




「「「「「「だっっっっさ!!!!」」」」」」

「語感はいいじゃん!!おっさんまでそれ言うなや!!」


「いや、それはないぞ。クラン名っていうのは大事にすべきだ!実際、クランが強くてもクラン名がダサいと入りたいとも思わんぞ!!」




「う、うるさーーい!!!俺がかっこいいと思ったのーーー!!!!」



 まだまだ、この諍いは続く。







〉〉〉





 その日の夜。



 今日は祝勝会でも7時くらいだったから、今日は一段と疲れた。




 一日でいろいろなことが起きすぎている。



 なんと言うか、目まぐるしい一日、と言うことにしておこう。


 そんな思考をしながら《メビウス》の電源を切ろうとすると、唐突にメールが一通きた。




 何事だろうかとそのメールを開ける。





「………っ!!」


 そのメールを開けると、彼はその内容により頭を抱えて呻き出した。


「……っううぅ、か、ふっ、ううぅぅぅぅ………」





 しばらく、その状態が続く。



 どれほどの時間が経ったか。

 彼はつぶやいた。



「………()()()()()



 すぐに彼はそのメールの送り主にメールを送り返そうとしたが、そのメールアドレスは破棄されていた。



「チッ。クソ…………なんで、アイツはまだ知ってたんだ…………。でも、つまり()()()()ってわけか……」




 彼は、たった今思い出した。


 そして、《能力(アビリティ)》の制限が解放される。



 《恐怖の館(スリラー)》、『強化完了』。【構築プログラムへ移行中…………】




 だんだんと、背筋に寒気が襲ってくる。







「はぁ……寝よう」



 彼は万一に備えて、バイザーをつけたまま寝た。









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