表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/163

記録19_作戦開始



 かの白龍は都市を回るように展開している。


 本体(顎門(アギト))を攻撃するには、都市の外で上に行ってから再び都市に入り戦うか、白龍の間をぬって白龍の上に行くしかない。


 白龍を操っているのは顎門(アギト)自身なのだから、本体のみをおびき寄せるというのは難しいだろう。


 ならば、自分達で行かなければならないのだから、必然的に戦場は白龍の上だ。



 つまり、この戦いは圧倒的に顎門(アギト)の方が上である。


 ここから、あの野郎を攻撃することもできなくはないが、それは最終手段として取っておきたいところだ。


「おい、《女傑》、行けるか?」

「確認とかしなくてもここにきた時点でもうできるしぃ〜」



「まぁ、知ってたけどそうだよな、よし、まずは、白龍の胴体から伸びる龍からだ。あれは近づくものを排除する役割だからアレの一掃は必須。いいか?」

「おけ〜」




「翔、お前は『()()』渡すから隠れてろ。《スナイパー》。お前も一緒だ」



「……わかった。心配しないで。あいつは同僚で共感者だから、私も見捨てない」


 おっと、『さっきまで敵だったから逃げるかも』なんて杞憂してたのがバレたか。

 まぁ、少しは信頼してもいいか。もしもの時の翔だし。




「…… ねぇ、真人。『()()』。ってことは、……やるの?え?今日2回目だよ?君、これ使って俺が弱ってたとこ見てたよね?」

「……………頼んだ!」




「早昌、お前は俺と行動だ。あの顎門(アギト)を叩く。手伝え」

「わかったよ。お前のことだからもう完璧に先が見えてんだろ?」

「そうやって信頼してくれてるのが一番嬉しいぜ、()()

「………………ハッ」



 早昌は少し笑った後に、俺についてこようと腰を上げた。


 その顔を見るのは()()()()()、その笑いの意味はわからないな。



 っと、もうそろそろ都市にも被害が出てくる頃合いかもしれないな。




「いいか。今回の目標は、都市の防衛、そして相手の無力化だ。決して倒してはいけない。障害となる白龍を打倒し、その上の顎門(アギト)を鎮圧しろ!」






「……訂正。彼の名前、顎門(アギト)じゃなくて《食龍》。覚えてあげて」



「りょ〜!」

「いかにも厨二病って名前だな、真人みたいだ」

「俺の《霊卓》よりいいだろ」

「まぁ、俺も《魔》ってつくから厨二病かもしれないけど………」

「………可哀想だからやめてあげて」




〉〉〉









 まず、第一。

 《女傑》による、白龍の防衛機能の無力化。


「ま、朝飯前ってやつ?空間とか喰われる前に倒せば別に障害じゃないしぃ!」



 ここから見ていると、何かを撃ち出しているように見える。

 何を撃ち出しているのかはここからだとわからないが、撃ち出されたところから白龍の動きが変になっていく。




 いや、変というわけではなく、普段しないような動きをし始めたのだ。



 具体的にいうと、自分達で食い合いを始めたのだ。



 空間を飲み込む口だ。

 自分が食えないということはないだろう。




 どんどんと、胴体から伸びていた龍が減っていく。


 何をしたのかはわからないが、あれが彼女の能力(アビリティ)なのだろう。

 何と言うか、怖い能力(アビリティ)だと思った。




 真人が動き出した。


「じゃあ、さっき言ったように、2人で隠れてろ。俺の合図が見えるところにいろよ」


「俺たちは、なんかハプニングが起きた時の緊急要因だろ?」

「よくわかってるじゃないか。じゃあ行くから、すぐ来てくれよ」



 そういうと、真人は《アイギス》で、早昌は《ポルターガイスト》で飛んでいった。


 アイギスは、真人の意思で変化できるし、《ポルターガイスト》で浮かせたものに捕まっていれば早昌も浮遊が可能だ。




 空中戦はあいつらしか出来ない節もあるが、あの二人には任せても大丈夫という信頼感がある。




「それじゃあ《スナイパー》さん、移動しましょうk……!?」


 一瞬。

 ほんの一瞬だけ目を離した隙に《スナイパー》は消えていた。



「!?!?、どこに行ったあいつ!?」





「……ここ」


 と、思えば路地裏から出てきた。


「何してんだよ……」

「………………………お花摘み………」

「あ、あぁ、待ってるよ……」



 どんなときでも、マイペースな《スナイパー》であった。



〉〉〉




「……翔が心配だ」


「なんだ?お得意の野生の勘か?」

「似たようなもんだ。なんか、《スナイパー》じゃないけど《スナイパー》に関連する何かに接近される気がする」

「いやに具体的だな。()()()()でもしたか?」





「!!!何でお前が…いやなんでもない。そんなことできるわけ無いだろ、いくら《ビリー・ジーン》でも」


「そうだよなぁ…ロマンあるよなぁ、未来予知……」

「そんな無駄なこと言ってないで、もう着くからな?彼女にいいとこ見せれるように頑張れよ」

「ウルセェ、言われなくても準備ならできてるよ」



 今、着いたのは白龍の脇を通り抜け、白龍の上に来たところだ。





「正直お前がここまでの大技が使えると思わなかったよ《食龍》」


「…やはり《スナイパー》はそっちについたのか」

「ブラックだから暗殺企業辞めるってよ」


「俺も、その案には肯定だ。だが、お前は信用ならん」

「なぜ?」

「お前からは、()()()()()()()()気配がする」


「……………それに、確証は?」

「ない、だからこそ、今決めるんだ」



 《食龍》は、今まで食ってきた空間を使い、背中から白龍を10体作り出していた。





「行くぞ、早昌」

「俺が出る幕があればの話だけどね」


「いつまでも俺を舐めてんじゃねぇ…」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ