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記録15_祝勝会



「「「カンパーイ!!!」」」




 今日は、俺の試練突破を祝うためにバイキングのレストランに来ていた。


 ちなみに、ゲーム内だ。



 食感と味を再現するデバイスを口にはめておけば本当に食べている感覚が味わえるという仕組みだ。



 こう言った祝勝会とかは、現実(リアル)でやろうとすると、少なくとも2日はかかるだろう。


 全員、家がある地方にばらつきがあるのだ。

 まぁ、そこはネットモの特徴(?)だ。



「いや〜。とても良かったよぉ!ほんとにぃ!早昌もぉ!」

「だる絡みすんなって」

「いやぁ、今日も疲れたなぁ…、っていうかなんで………」



「PvPゾーンにこんなでかい街があるわけ!?」



 今、俺たちが祝勝会をしている惑星、ウォーマーはほぼ戦闘用惑星であって、こんな宴会などを楽しめるような施設があるとは思ってなかった。


 この街は、通称《ウォーハーツ》と呼ばれるところだ。



 後で知ったが、意外にもこういう街は気に入られており、何か街に危害があると、真人を筆頭とした親衛隊のような奴らにフルボッコにされる。





「この惑星はそういうもんだ。全員が全員、戦闘狂ってわけじゃないからな」


 あ、そうなんだ。


「そうだ!とりあえず、迷う時間もあるから、二人に早めに言っとこう」


「「へ?何?」」





「お前ら!これから作る俺のクランに入らないか!?」




「ぶっふぉおおぉっっっ!!!!」

「え、俺もう違うとこ加入してんだが…」


「驚くのも戸惑うのも承知の上だ。そのうえで、掛け持ちできないのは知ってる。けど!他の仲いい奴らも混ぜてクラン作ろうかと思ってたんだ!頼む!!」



「まぁ、俺はいいけど、早昌は…」



「……ちょっと時間を」

「まぁ、そのために今言ったんだし、別にいいよ」




〉〉〉



「おひさっす。クラン長さん」

「あっ!《霊卓》じゃないか!どうした?かなり思い詰めた声してるじゃないか」


 俺のクラン《舞獅子》、クラン長《スターロウ》さんだ。

 俺たちは本名で呼び合ってるが、普通はこのアバター名しか知らないのが普通なのだ。


 俺は、頼れる先輩に、今の現状を話した。



「それが、親友にクラン誘われちゃって…」

「あぁ〜、最近来てなかったと思ったらあいつのところにいたのか」



 《スターロウ》さんと《睡魔》は顔なじみでたまに話しているときがある。



 だからだろうか、《スターロウ》さんの返答は早かった。


「うん、()()()行ってこい」

「え……行っても…いい………?」

「あぁ、あいつ、昔から計画は立ててたらしくて、そん時に《霊卓》くれないかって話になって、結果がこれだ」




 なるほど、外堀はもう埋められていたのか。



 そして、不安に思った。


「な、なぁ。本当にいいのか?俺が行くってことは―――もこっちに来るってことだろ?つまり、最高戦力が二人も……」


「大丈夫だ、俺たちはクラン順位に興味はない。楽しければなんでもいい放任主義だ」



 そうか、あいつはここまで俺のことを誘いたかったのか…。




「わかりました、もう少し、考えます」

「そうか。それはいいが、ちゃんと親友も大切にしろよ?」

「親友?」



「あいつは、多分そう思って言ってるからさ」






「………わかりました」



 そうか、そうなのか。

 まだ迷いのある足並みで、外をぶらつくことにした。



〉〉〉



早昌(あいつ)がふらついてる間に聞くけど、他にどんな人が来るんだ?」

「どんな人、どんな人…かぁ……うぅ〜ん」


「え、なにそれ。まだ決まってないとか?」

「いや、決まってるんだけど、形容し難い人なんだよなぁ…自由人?にしては規則は守ってるからゆるふわ系?でもなぁ、あの人すげぇズバズバ物を言うからなぁ」


「え、なにそれ早く見てみたい」

「顔合わせはまだだよ、多分明後日ぐらいんあるんじゃないかなぁ〜?あ、ちなみに全員が今日やった試練は普通にクリアできる人たちだよ」




 と、ここで真人に連絡が入る。


『おおぅい、《睡魔》、ちゃんと後押ししといたぜ』

「お、ありがとうございます。やっぱあなたにも俺のクラン入ってほしいんですけど、《スターロウ》さん」



 その連絡は、早昌の所属していたクラン、《アルカディア》のリーダー《スターロウ》からのものだった。



『俺はもう流石に無理だ。自分のクランもあるし、普通にお前らにはついていけん。文字通り、「一昨日(もっと前に)来て(言って)くれ』

「何だったら一昨日まで時間戻してやりますよ?」

『能力の無駄遣いなんだよ!わかれ!』



 まぁ、話の流れは掴めた。


 つまり、真人が《スターロウ》さんを誘うのと同時に早昌の勧誘の後押しもお願いして、その報告にきたわけか。




「最近は今の《スターロウ》さんよりも弱いやついっぱいいますから。大丈夫ですよ、支えれます」

『俺が申し訳ないから断ってんだ。とりあえず、俺は自由主義のクランで気ままにやっとくよ』

「じゃ、困った時は呼びます」

「おーっす」



 そして、通話が切れた。



「その、《スターロウ》さんも加入予定だったのか?」

「まぁ、他にもいたが、目をかけてた人の一人だな。他のやつといえばだなぁ、お前知ってるか?最近順位上がってきてるんだがな、早昌のか………」











































「ビリー・ジーン」


 真人が言い切った、その瞬間。



 この店にいた全員が、死んだ。



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