記録116_《炎葬の獄星》
「「「《真実の敵》!?」」」
「あぁ、《ガーデンコール》組は“碑文”も含めて、《真実の敵》と関係があった。こっちも関係が深いと見ておいた方がいい」
《炎葬の獄星》組の《錬金翁》の言葉に、《食龍》と《スナイパー》と《集眼》は一斉に声を上げた。
「俺たちに倒せるって言うんですか?《真実の敵》なんて、《隼鬼》でさえ倒せないから《睡魔》に援護を頼んだレベルなんですよね?」
「そうなるな。頑張るぞ」
「「ムーリー」」
《スナイパー》と《集眼》は初っ端から諦めムードだ。
「やんなきゃいけないんだわ。まぁかなり行ける方だとは思うがな」
「そうですか?」
「「そーだそーだ、無理だろー」」
励まそうとする《錬金翁》に対しても不安げに反対意見を出す三人に、ついに《錬金翁》はぶちキレて、ズカズカと近寄ってきた。
「いいか?まず《食龍》、お前は防御力無視の絶対攻撃、これは使えるってだけで強い。それに、《コロッシウム》で《睡魔》と実践形式で能力の特訓したんだろ?特訓にならなかったって聞いてるけど」
「アイツを特訓相手にするのが間違ってたよアレは」
「それでも、能力の幅が広がったのは確かだ。いけるな?」
「は?は、はい」
「次、《スナイパー》。お前は後方から支援する役割だから、俺たちがやられればすぐに逃げれるだろう。そのつもりで挑みにいけ」
「見捨てて、オーケー?」
「ああ。ここならエネミーに倒されてもコンテニュー可能な場所だからな」
「最後に《集眼》。お前、能力は……」
「まだですね。もうそろそろ発現するとは思うんですけどねぇ」
「ならまだ無理すんじゃねぇぜ?《メビウス》が楽しくなってくんのは能力が発現してからなるんだし、まだ発現してねぇお前のついていける戦いになる保証はできないしな」
「ぐぬ、なんだか子供扱い……。《霊卓》くんとかと歳変わんないからね!!」
「わかっとらぁ。俺からみりゃどいつもこいつもまだケツの青くせぇガキだがよ」
そういいながら、碑文を見なおす。
「血肉を捧げよ。正しき道で焚べるなら、さしては神が現れん」
神、が《真実の敵》だとするならば、「血肉」と呼ばれるものを、正しい方法で炎に捧げることが必要なわけだ。
「血肉」、血肉といえば確か、《睡魔》たちが倒した《ブラッディ・グリム》のドロップアイテムになかったか。
「おい、《食龍》と《霊卓》!確かお前ら、《ブラッディ・グリム》?みたいな奴と戦った時に《血肉》ってドロップアイテム受け取ったりしてないか?」
「あー、たしかそんなのあったな。説明欄にも《真実の敵》に挑戦するための〜って書いてあるわ」
なら、ほとんど確定だな。
………にしても、惑星の状態を《大虐殺》にした状態でしか出てこない《惑星主》を倒すことが前提条件とか、そんなのわかる奴いるかっての……。
たしか、この《炎葬の獄星》の中心部には、祭壇があったはずだ。
考察組によって、「これはこの惑星が燃やされる前の文化の遺物である」ってことにされてたけど、多分ここで《血肉》燃やすんだよな……。
燃やす場所、燃やすものは判明したかもしれないが、“正しき道”ってのがまた厄介だな。
「……とりあえず、祭壇まで行ってみるとしようか」
「あの中心部のやつですか?」
「あぁ。炎による継続ダメージは上昇するが、俺が保護膜を作ってるから気にしなくていい」
「「え、継続ダメージあったんだ」」
「こんな燃えてる場所で素直に生きてられる奴なんていないだろーが!ほれ、早く行くぞ!」
《炎葬の獄星》の攻略の難しさは、『モンスターのステータスの高さ』や、『自立思考し始めたモンスター達』、『一方的にモンスターが有利な地形しかない』という点もあるが、本質的な部分で言えば、『場所によって変化する継続ダメージ』が地味に厄介なのだ。
継続ダメージへの対策をしていなければ、場所によっては上位プレイヤーでさえ数秒で離脱しなければゲームオーバーな場所もある。
現在向かっている祭壇も、継続ダメージ無効にしなければ1秒でHPの四分の一削ってくる、かなり危険な場所だ。
今は、《錬金翁》の能力で作っている保護膜で継続ダメージを無効にしているのだ。
「祭壇に向かう道の最中、神殿の名残みたいな壁や壁画が立ち並んでるはずだ。そこから、碑文のヒントを探すぞ」
「……めんどい……………」
《炎葬の獄星》組は、すぐに《真実の敵》といかず。
まずヒントを探すところから始めるのだった。
読み返していると、序盤の文章の拙い部分が目立ったので、そこを治していきます。
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