記録103_彼は何者?
深夜よりも、お昼のダラダラできる時間に投稿してみたら読者増えるかなって思ったんです
決して、決っっっして!
書くのが遅れたとか、そんなわけではありません
「……なんで、俺の《罪》の必中が消えたんだ!?必中の斬撃、《練金翁》には、見えてなかったはずだ!!」
《咎人》は激しい疑問とともに、頭を抱える。
それに対して、《錬金翁》は……。
「お前は、“必中”の捉え方が良くねぇな」
「……あぁ?」
現時点の《錬金翁》は、例に漏れず《罪》の『能力使用禁止』により、《カタクリフト》と共に『罪禍の処刑を執行』されている。
しかし、今もそれは見極めた。
これで全員が、少なくとも《罪》を気にすることなく戦えるのだ。
これで、《咎人》は後回しにできる。
まず、最初に潰すべきなのは……。
「あんたの、《聖典:禁戒》。それによる《世界改変》。そんな能力使われちゃあ、他の仲間の戦場に邪魔が入るかもしれないからな、ぁ……」
それを言った瞬間に、画面右下の部分にチャットが入る。
『こっちもう戦闘終わって、コロシアムの会場にも着いたのに入れない!どうなってんの!?』
「……どうやら、もう味方を考えて戦う必要もなさそうだ。いけるか?《カタクリフト》、《風姫》!!」
「まぁ、ぼちぼち、だ」
「えっ、あ、はい!全然大丈夫ですよ!!お任せください!!」
3人並んで《愚聖者》を前にする。
「……実質無効化と言っても、《罪》の条件が変化することもありますし、油断できませんからね?《錬金翁》さん」
「………っお!おおう、そうだな……」
観客席から、その様子を見ていた《霊卓》の爆笑が聞こえる。
そう言っている間にも、《愚聖者》は唱える。
《カタクリフト》は《フルオートモード》、《風姫》は気を張り、《錬金翁》は構えた。
「フハハ、今までの戦いで!《聖典:禁戒》に、唱える必要が合った場面を見受けられたか!?少しは学習したらどうですか、この雑魚たち!!!」
「あ、唱える必要なかったのか」
そう言って、《愚聖者》の《聖典:禁戒》が発動し……。
気づいた時にはすでに、《愚聖者》は内側から潰されていた。
「なぁ!?なぜ、なぜええ!!」
「何故って……何でだよ。俺が使ったのは、《内壊針華》だったんだぞ。潰されるのはおかしい」
「………まさか!!」
解説すると、こうだ。
今、《愚聖者》がした《認識改変》は、『能力をリセット状態にする』といったものだ。
一言で言えば、全員の能力を使用していない状態に戻したのだ。
それで、なぜ潰れるのか。
それは、《内壊針華》の仕組みにあったのだ。
《内壊針華》は自身が作った自身の細胞を相手の体内に忍ばせて、そこから針や諸々の凶器を体内から放出させて倒す技だ。
そのため、相手の体内には、自身の能力で作られたものがウジャウジャといてしまうのだ。
そんなにウジャウジャといた、《錬金術》で作った自身の細胞やら何やらが、急にいなくなったのだ。
それにより、《愚聖者》の腹は真空状態となり、周囲の気圧によって呆気なく潰されたのだ。
《内壊針華》で使う細胞は、血管等の体内のありとあらゆる部分を駆け巡っている。
そのおかげで、《愚聖者》はかなり痛々しい様相となっている。
そこで、《愚聖者》は気付いた。
「………まさかお前、《錬金翁》…」
「ん?何かな?負けを認めるか?」
「お前は……《錬金翁》じゃ、……いや、真竹 蓮蔵ではないな」
「……案外、気づくのが早いね」
そうつぶやき、《錬金翁》である誰かがニヤリと笑った。




