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もしあなたの人生の最後に
一生分の感謝を伝えきれるのなら
私の心は救われるでしょう
ずっと一緒になんて
叶うはずのない夢を見て
毎日をやり過ごしていた
歪む骨に痩せこけた足
杖なしでは歩けなくなりましたね
痛みに歪むあなたの顔を見て
最悪の想像をしてしまう私を
どうか許してください
あなたが居なくなった世界は
きっと色を失います
それだけ大切な人だから
守りたいと願うのに
守られてばかり
仕事だって薬を飲んで
何とかこなしていますね
あなたが仕事から帰って来る音が
杖を扉に立てかける音が鳴ったら
精一杯の『おかえり』を言う
私にはそれしか出来ない
それでもあなたは「幸せ」だと言ってくれる
嘘か真か
時々わからなくなるけれど
あなたの作った
カラスガレイの煮つけや
オムそばや玉子焼きは私の大好物です
離乳食は切り干し大根でしたね
今も好きです
もしあなたの人生の最後に
一生分の感謝を伝えきれるのなら
私の心は救われるでしょう
まだ全て伝えきれていません
ずっとあなたと人生の音を奏で続けていたい
時がそれを許さないなら
秒針を巻き戻す呪いを世界に掛けたい
きっとそんなことを言ったら
あなたは「バカ」と私を笑うのでしょうね
寿命を仄めかされた気がして
こんな詩を書いてしまったよ
大丈夫
あなたの側には私が居る
最後の瞬間まで手を繋ぎ続けるから
それまで一緒に生きようね
私の一番大切な人
終止符にはまだ早いよ
やり残していることが沢山あるんだ
長生きしてね




