ミステリー風味の赤ずきんちゃん
赤ずきんちゃんは言いました。
おばあさんのお耳はどうしてそんなに大きいの?
おばあさんのお口はどうしてそんなに大きいの?
おばあさんに変装したオオカミは答えます。
ユーチューブで、バーバーイーツ企画をやろうと思っているからさ。どうだい?おもしろそうだろう?
赤ずきんちゃんは明らかなウソにイラッとします。
てめえ、うそついてんじゃねえぞ。ばっちゃんをやったのはオメエだろ?
オオカミは鬼の形相をした赤ずきんちゃんを見て、悲鳴をあげました。ぎょええええぇぇぇ。
赤ずきんちゃんもひと仕事終えたので悲鳴をあげます。きゃあああぁぁ。
遠くで悲鳴を聞きつけたのか。心配をした猟師さんが家の中に飛び込んできました。
赤ずきんちゃん、大丈夫かい?って、なんんじゃあああ、こりゃああ?
猟師さんの目には、頭から床に突き刺さったオオカミの無残な姿が飛び込んできたのです。
赤ずきんちゃんはニヤリと笑い、言いました。
これはおばあさまのタタリですわね。間違いありませんわ。
いや、トリックはわからんけどお。犯人は確実にあんたやん。
猟師さんの言葉を、赤ずきんちゃんは聞こえていないフリをしていましたとさあ。
おしまい。