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再生  作者: みゆたろ
18/26

クレーム

影から見せられたインターネットの映像は強盗事件のあった日、テレビでも流れていたものだ。

そして、いろいろなコメントが流れていく。


その動画の始めにデカデカと文字が浮かび上がる。


「◯月×日。強盗事件の犯人」


次に浮かび上がった文字は、共犯だと言われているらしい五人組の氏名と年齢。彼らの家の住所、そして電話番号。


山崎佳苗、36才、花邑楓、17才、中村修司45才。清水健一36才、そして、山崎学39才。


ーー楓の個人情報がこんなところで晒されている。


楓はあの五人の中にいないはず。しかし、確かめなければならない。


「ーー楓、ここに書いてある事って、、?」


「嘘に決まってるじゃん?私はこの日図書館にいたし、、」


一呼吸置いて、楓は続けた。


「第一、あの日は彼氏と一緒だったんだから」


ーーえ?

ーー彼氏?


楓が無実であった事よりも、楓にカレシがいた事に驚きを隠せなかった。そしてあの日、私が楓を見ているのに、彼氏となんかいる訳がない。なのに、どーして嘘をつくんだろう?


この映像では(かげ)が巻き込まれ、腹部を刺されている。

楓があの場所にいた事は確かだった。

私もそれを見ているのだから。


ただ楓は「犯人」としてではなく、「被害者」としてーー。


警察が早く対応しないから、こーいう事件が発生するんだ!

(かげ)は警察に文句を言いに行った。

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