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6 闘技場は荒野

眠いです

 武闘会の予選はすでに始まっていた。そして、零士とアルは早速予選大会に出場するのだった。

 武闘会は一人又は三人以下のパーティーで出場可能であった。当たり前だが人数が多い方が有利ではあるが中には一人で一騎当千の猛者もいる、しかも大概の猛者は自意識過剰の為仲間がおらず、この様なルールになっているのだ。

 ちなみに、零士とアルは二人パーティーでのエントリーであるが、やはり三人パーティーが大多数の様だった。しかし中には一人の者もおり、かなりの実力者の様であった。


「早速試合だな。まずは俺の実力を見てもらうとしよう。」


 出場者は各地から大勢集まっており、決勝大会までに勝ち残った者で決勝戦が行われるのだ。


「それではこれより予選を始めます!」

「アル、零士組対チャン、ドン、ゴン組武道場へ!」


「万一の場合は、ヒーラーの魔法使いが控えているので、お互いに全力でやるように。それでは始めっ!!」


「せぃやぁー!!」


 チャンが手に持つ幅広の片刃の剣を激しく振り回し、アルに迫る。

 その後で、ドンがチャンに加速の魔法でチャンにバフ効果で援護、そしてゴンが後方からクロスボゥによる援護射撃を行った。

 しかし、アルは自身の周辺に魔法による障壁を発生させる。そして薄赤色に光るベールに包まれたアルは物理攻撃を全てはじくと、次の瞬間ドンの背後に回り手刀で首筋を叩くと、ドンはそのまま床に倒れ込んだ。

 ドンを見たチャンが、アルの後方に回り込み攻撃を仕掛けるも、剣を柄から抜きもせずに攻撃を弾き返すアル。弾かれた剣を再びアルに向け構えなおしたチャンが必殺の突きを繰り出す。

 剣がアルを捕えたかに見えたが、チャンもドン同様にそのまま床に倒れ込む。

 残ったゴンは手持ちの矢に魔力を込めて連射するも、アルが振るマントで全て床に撒き散らすだけで、一つもアルには届きはしなかった。


「降参だ!俺達の負けだっ!!」


「そこまでっ!勝者アル、零士組!!」


 アルの圧倒的な勝利であった。その戦いぶりに零士も感嘆するほかなかった。


「アルさんっ!すごいや!」


「はっはっは、この位はな。」

「しかし、ヤツらも連携はしっかり出来てはおったが、個々の力量がちと低いな。あれでは俺の障壁は破れん。」


 まったく疲れも見せず余裕のアルなのだ。


「次は零士の力とやらを見せて貰いたいのだか、どおだ?やれそうか?」


「はい、アルさんの闘いを見てたら……」

「悔しいけど、僕だって男なんだ!」


 アルの闘いを見た零士は戦士として奮い立つ思いだった。そして次の予選で零士がガンダーXと共に闘うのだ!!

お休みなさい

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