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5 召喚士

遅くなりました、ごめんちゃい

 アルと共に闘技場にきた零士は、巨大なスタジアムに圧倒されるのだった。


「こんな大きな場所で戦ってるんですね!?」


「零士の世界にはなかったのか?」


「いぇ、僕らの世界にも似た様な物はありましたけどこんなに大きくはないんです。」


 中世風ファンタジーの世界でローマのコロッセオの完全版を見た零士はその迫力に圧倒されるのだった。

 しかし、今から始まる武闘会を思うとまだ見ぬ強敵ライバルに気持ちの昂まりを抑えずにはいられないのだった。

 そして二人はスタジアムに入り、受付に向かう。


「こんにちは、受け付けでよろしかったですか?」


「うむ、頼む。」


「ランド様は冒険者ランクBでご登録されておりますね、お連れの方のご登録がまだの様ですが、こちらで登録いたしますか?」


「そうか、零士は来たばかりだったな」


 こちらの世界には冒険者という職業があり、その中には格闘家、剣士、魔法使い等のジョブがいくつか分類されているそうで、ほとんどの冒険者は協会と呼ばれる組織に登録という形で属していた。

 ちなみに登録していない冒険者もおり、武闘会の参加はもちろんできる。しかし協会に属すメリットが多い為ほとんどの者が登録するのだった。

 

「どおする零士?登録ついでに適性も見てもらうか?」


 適性とは冒険者のタイプの事で、それに合ったジョブをそれぞれ選んで修行をするのだ。


「よく分かりませんが、お願いします。」


「それでは、奥の冒険者協会受付に行っていただけますか?」


「さぁ、行くぞ。」


 奥へ進み受け付けを済ますと、零士は小部屋に通された。中には水晶玉が置かれており、受付で指示された通りにその水晶に手をかざす。

 しばらくすると水晶玉が光を放ち出した。その光は虹色に輝き小部屋を光で満たしていった。


「これは珍しい、召喚士ですね。」


 召喚士とは、魔法使いの上位ジョブにあたり、異界から何かを召喚してその力を行使する者の事を指すのだか、召喚する何かは分からないのだとか、そしてかなりレアなジョブであったのだ。


「ほう召喚士とは、初めてお目にかかったぞ。」


「なんですか?召喚士って」


 受付から説明を受け、そしてこちらに来てからの体験を踏まえ、零士はこの世界における自分の能力を、この時はっきりと理解したのだった。


『そうか、だからガンダーXの能力を使う事が出来たのか…」


 そして、冒険者登録を済ませた零士とアルは、武闘会の受付を済まし、晴れて武闘会に出場が決まった。

 武闘会には、この街の入り口であった三銃士や、まだ見ぬ猛者が待っている。

 

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