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3 リーアの街

 モンスターとの戦闘を終えた零士は、しばらく自分の現状を考えていた。


「リリアに導かれてこの世界に来てしまったけど、ここで何をすればいいんだ?」


 幸い、先の戦闘で零士はモンスターがドロップした金貨と薬草を手に入れていた。


「価値は分からないけど、お金は手に入った。でも街に行かないと食べ物もないし…」


「うん、まずは街を探そう。」


 零士は森を抜け街道を進む。途中に立て看板を見つると、そこには見慣れない文字が書かれていたが、特殊能力により解読できたのだ。


《この先リーア》


「とりあえず、ここに向かうしかないのか。」


 しばらく進むと、畑や建物がちらほらと見当たりだし、そこで働く人も見受けられた。

 その中の人が良さそうな農民に声をかける。


「すいません、街に行きたいんですが、この道をまっすぐで大丈夫ですか?」


「あぁ、ここを行けばリーアだよ。あんた変わった格好だね。やっぱり武闘会に出なさるのかい?」


 特殊能力により先程の文字同様、言語の理解と相互コミニュケーションは取れるのだった。その事に安堵した零士はこの世界初めての人にあれこれ聞くのだった。


「武闘会?僕はそんなつもりじゃないんです、でも何かやってるんですね。」


「そーなんだよ。近頃魔族や化け物が多くてなぁ。王国で力のある武芸者や魔導士を募ってるんだよ。」


「まぁ、あんたみたいな若い子じゃ、あの荒くれ者達には敵うまいて。はっはっは」


「色々教えて頂いてありがとうございました。」


 ひとまず、零士は街に向かうのだった。


「お腹が空いてきたなぁ。とにかく先ずは街を目指そう」


 行くあてもない零士は、とりあえず街で空腹を満たそうと考えるのだった。

 しばらく街道を進むと、大きな門が見えた。リーアの街の入り口のようだが、何か揉めていたのだ。


「おうおう、なんですぐに入れないんだ!」


「俺たちを誰だと思ってんだ!!」


「そんな事を言われましても、最近物騒なんで検問はきちんと行えと言われておりますので、皆様順番でお願いします。」


 どうやら、荒くれ者の三人組が門番にいちゃもんをつけていたのだ。零士は順番待ちの列に並び騒動を伺う。


「どうやら俺達が、有名な黒い三銃士と知らん様だな。国王の召集でやって来てやったがこの様な扱いを受けるとはな。」


『なんだあの人達は?』


 零士はなぜか初めて会った気がしなかったが、しばらく様子を見る事にした。


「さっさと通さねぇと痛い目に合わせるぞ!!」


「困ります。他の方もいらっしゃるので。」


 三人の中で一番大きな体格の男が門番の鎧の襟首を掴み、そのまま持ち上げる。


「ちょっとやめて下さいぃぃー」


 門番は半ば悲鳴の様な声を出していた。

 零士が、見かねて一歩踏み出すと順番待ちの列から、革の頭巾を被った髭面の男が大男に声をかけるのだった。


「オルデス、その位にしておけ。」


「なんだ、テメェ!」


 振り向き、髭面の男に食ってかかる大男だった。


「やめろオルデス!よく見ろ!!」


「あぁん?あ、青い明星の旦那。」


「こいつは、つまらねぇもんを見せちまいました、すんません。」


 どうやら三人組と髭面の男達は顔見知りのようだった。更に髭面の男の方が立場は上のようで、三銃士は揃って頭を下げていた。


「旦那が並んでんのに、俺達が先に入るわけにはいかねぇな、騒がして済まなかったな。」


 先ほどつまみ上げられた門番にぺこりと頭を下げて、列の後ろに三銃士は並ぶのだった。

 髭面の男は、零士に近づくと話しかけてきたのだ。


「おい小僧、お前もさっきのを止めるつもりだったな?」

「ふん、いい目をしているな。そして度胸もいい。」


「あんなの見たら、ほっておけないじゃないですか?」


「ますます気に入った!!街で奢らせてもらうぞ!」


 何故か、髭面の男に気に入られる零士だった。


 

勢いのまま書いてますんで、色々と雑かも…

ごめんなさい

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