二人
莉菜の唇は例えるなら、甘い飴玉を舐めた後に残る後味のような甘さ。
あぁ…
頭がクラクラしてくる。私大丈夫か?この状況。そんな私の気持ちを知るよしもない莉菜は、私の太ももに指をソーッとなぞるように触れてきた。
これ以上は本当にマズイ!第一まだ正式に付き合っているわけでもないんだから!!
私は少し力を入れて攻守逆転させるように動いた。
「されるがままになっていればいいのに、なぜそうしないの?どう見ても喜んでるようにしか見えないのだけれど?」と莉菜は真顔で言う。
あぁー。莉菜は色々順番を間違えているなと私は思った。
「莉菜、気持ちは凄く嬉しいんだけどさっき莉菜がしようとしてたことは、ちゃんとお互いのことが好きでお付き合いして、そしてお互いが信頼できるようになってからすることだと私は思うんだよね」
私はそこまで言ってから、チラッと莉菜を見てみた。莉菜は真顔で何か真剣に考え事をしているような感じに見えた。
莉菜はため息をつきながら「どうやら私は間違った知識を身につけていたようね。もっと勉強しなくてはいけないわ」
莉菜はそこまで言って、改まった感じで私を見ながら「しばらくはこういうことはしないわ。でもキスくらいはさせてちょうだい」
莉菜はほんのり顔を赤くしていた。
莉菜は人前ではクールな顔をしているけど、わたしといる時は色々な表情をするようになっているし、前よりも確実に良い方向に進んでいる。
私に対する気持ちが変わってきているのは間違いないと自信を持って言える。
などと色々頭で数秒間考えたあと私は莉菜の顎をクイッと持ち上げ唇を重ねた。
「キスはいいよ。むしろ大歓迎!!!」とニコニコしながら莉菜に言うと莉菜は、私の肩に頭を預けるようにして
「しばらくこうしていたい」と言うので私は「いいよ。ところで莉菜、夜ごはん一緒に何か食べない?せっかくだし二人で食べよーよ」と莉菜に聞いてみているのだが返事がない。
あれ?気づけばさっきより肩が重たいような気もするなと思い莉菜の顔を覗いてみると、そこにはスヤスヤと眠っている莉菜がいた。
ウソ、たった数秒間のうちに寝てしまったのか?
思ってみたら莉菜って早朝に電話かけてきてたし、色々疲れでもでたのかな。
この態勢のままじゃ流石に私もキツイから、莉菜を抱きかかえるようにしながらベットに寝かせることにした。
莉菜の寝顔はとても美人だ。莉菜は何をしていても美人。
私は莉菜の寝顔を見ながら夜ごはんどうしようかな?とか考えているうちに視界がボヤケ始めて、莉菜の隣りで一緒に寝てしまった。