隠された真実と甘い蜜
窓から見える空の景色はすっかり夜に変わっている。
私と莉菜、そしてママはテーブルで向かい合いながら座っている。
一体何の話しなのか凄く気になるなと思っていたらママが口を開いた。
「莉菜ちゃんは本当に美人に育ったわね。小さい頃から思っていたけど、本当に美人ね」
ママがそう言うと莉菜は少し顔を歪めていた。
褒められてるのに何でそんな顔をしているのだろうか?
私は普段から莉菜の一瞬の表情の変化を見逃すことはしないように心がけているのである。
「二人とも本当に大きくなって、ママは嬉しいわ。ところで二人はお付き合いしているのでしょう?隠さなくても分かるわよ?ママはね、二人がお付き合いすることに反対とか何てしないからね。むしろ応援しちゃうわ」
ママはそこまで言ってお酒を飲みながら一息ついた。
私は一瞬ママの言っていることが理解できなく、数秒間固まる。
ママは同姓と付き合うことには反対じゃないんだ。
っていうか何で私と莉菜が付き合っていると思ったんだろ。
というかまだ正式に付き合ってないし。
私は頭の中で色々な疑問を浮かべていたら莉菜が話し始めた。
しかもあの怖い鋭い目つきで・・・・・・
「絵莉のお母さん、ならなぜ幼いころ私にあんなこと言ったんですか?あなたのせいで私と絵莉は離れることになったのに!」と莉菜の目からは涙がスーっとたれてきていた。
私は状況が全く飲み込めていなかった。
だが、ママが莉菜に何かを伝えていたことは明確なので私から質問することに。
「ママ、一体何があったの?私にも教えてよ。というか、私と莉菜はまだ付き合っていないから」
私はそこまで言ったあと片方の手を莉菜の手と繋いだ。
「はぁ、分かったわよ。絵莉、幼いころ莉菜ちゃんに告白したでしょ?ママは絵莉が告白をすることを知っていたから事前に莉菜ちゃんに断るように伝えたわけ。その頃のママはね、同姓どうしで好きになったりすることなんて信じられなかったのよ。ましてや自分の娘が同姓好きだと分かった時は、一時は落ち込んだわよ。でも今は違うわ!どんな形であれ、お互いが好きで大事に思えることができるのなら、恋愛に性別なんて関係ない」
ママは私と莉菜の目を真っすぐに見て思いを伝えてきた。
そしてママは私と莉菜に涙を流しながら一言言ってくる。
「二人ともゴメンなさいね。これからは、二人が困っていたりしたら何でもサポートもするから。何せカワイイ、ママの娘二人みたいなもんなんだから」
私と莉菜は目を合せてお互い何を話すか決まっているよねと言う目でママに向き直り一言伝える。
「ありがとう。ママ。本当のことを教えてくれて。でもまだ本当に付き合ってるわけではないんだよ。私がちゃんとした場所で告白してからって決めているから」
私の言った言葉にママはニコニコしながら頑張りなさいよと言わんばかりに私の頭をわしゃわしゃしてくる。
「さてと、二人ともお風呂に入ってしまいなさい。絵莉、ちゃんと莉菜ちゃんのサポートするのよ?」
ママはニヤニヤしながら言ってくるので私は分かってるよと思いながら莉菜の身体をサポートしながら風呂場に行くことに。
「ゴメンね。過去のことを隠していて」
莉菜はそう言いながら服を脱ぎ生まれたままの綺麗な白色の肌を見せていた。
「いや、気にしてないからいいよ。莉菜も辛かったろうしね。脚大丈夫かな?ギブスされているところはぬれても大丈夫なやつだから平気だろうけど」
莉菜は私の肩に掴まりながら、ゆっくり風呂場の中に入って行く。
ちなみに私も生まれたままの姿。
でも気にしないもんね。私はそう思いながら莉菜の身体を見ると理性が飛びそうになった。
「絵莉、身体洗ってくれるかしら?まだ全身がぎこちなくて・・・・・・」
莉菜はどこか恥ずかしそうにしながら言ってくる。
かわい過ぎる・・・・・・そんなことを考えてはイカンイカンと思いながら、私はボディーソープを手に沢山取り、無心で莉菜の背中や腕、脚を洗っていく。途中豊かな二つのふくらみ部分もそっと洗ってあげると莉菜から変な声が聞こえてしまい、私は直ぐ様シャワーをだし、ボディーソープをすすいだ。
この作業は心臓が持たない・・・・・・
髪の毛は自分で洗えると言ったのでそこは莉菜に任せることにした。
私はその間に手早く自分の身体を洗い、莉菜が髪を洗い終わったあとに、私も髪を洗う。
「よし、莉菜上がろうか」
私はそう言いながら、バスタオルで莉菜の身体と髪の毛を拭いてあげると莉菜は子犬の様な目をしながら私を見つめてくる。
気になったので私は莉菜に首をかしげると莉菜は少し深いキスをしてきた。
「手伝ってくれたお礼よ」
莉菜はそう言いながらラフな服を着る。
私はこの幸せがもっとよりよい幸せになることを願って莉菜の頬にキスをした。




