デート?
昨日の莉菜のことを考えながら、私は今超早起きをして出かける準備をしている。
待ち合わせ時間は10時だが私が起きた時間は何と6時である。
我ながら起きた時間にビックリしたが、たまにする早起きも中々いいものだなと思いながらリビングに向かった。
リビングにはママがいて、何だか目を大きくしながら一言
「今日は雪でも降るのかしら?」と言ってきたので私は
「ちょっとママひどくない?私だってたまには早起きもするんだよ」と笑いながらママに言った。
ママは何だか嬉しそうにニコニコしながら「じゃ、朝ご飯一緒に食べれるわね」と言いながらいつも以上にはりっきて朝ご飯を作り始める。
私はそんなママを見ながら自分のメイクを完成させた。
もう出かける準備はバッチリなので、今はママのご飯ができるまでソファーに座りながら、莉菜とこのソファーに座って過ごした日をボーっと思い出していた。
思い出すにつれて頬が赤くなるのを感じたので思い出すのをやめる。
ママが朝から作ったご飯はスクランブルエックにベーコン、コーンの炒め物にトーストである。
いただきますと言いながら私はガツガツご飯を食べる。
ママはそんな私を見ながら
「絵莉、そんな急いで食べなくても食べ物は逃げないわよ?それともデートかしら?」
と言いながらニコニコしながらトーストをどこか上品に食べているママ。
私のママは何でも見通してしまうスキルでも身につけているのか!?
そんなことを思いながら私はニコニコしながら
「まだそんな関係じゃないよ。でもいつかそうなりたいかな!」
ママには隠しごとをしても無駄なので正直に話すことが一番だ。
「もし付き合うことになったりしたら、ちゃんとママに紹介しなさいね?」
「もちろん!ちゃんと紹介するよ!」
そんな話をしながら、楽しい朝の朝食を済まし少しボーっとしていたら時刻は8時半を過ぎていた。
私は余裕を持って待ち合わせの場所に行く為に、家を出ることにした。
「行ってきまーす!」
「頑張ってらっしゃい!!」
そんな会話をした後、私は待ち合わせのテレビ塔の前に向かうことにした。
時間が早いせいかいつもと景色が全然違うように見える。
朝のせいかランニングをしてる人や犬の散歩をしている人など様々だ。
そんな景色を見ながら私は待ち合わせの場所であるテレビ塔の前に着く。
スマホで時間を確認してみると9時半だった。
少しだけ早く着いたけどまぁいいや。ベンチに座って待ってようと思い、テレビ塔の入り口前にあるベンチに座ることにした。
ん~。緊張するなぁ。そんなことを考えてたら何か目がしょぼしょぼしてきて目の前が暗くなっていく。
「絵莉!!起きなさい!!」
私はその一言で目が覚めた。
そこには私が大好きな莉菜が、私の顔を覗きこんでいる。
「莉菜?あれ、私待っていてそのまま寝ていたのかな?」
「私が来た時あなたは寝てたわよ?堂々と寝てるとか危ないわよ?」
莉菜はそう言いながら私の隣りに座った。
良い香りがする。莉菜の香り・・・・じゃなく今日どこに行くのか聞かないと!!
「ねぇ莉菜、今日はどこに行くの?私何でもするよ!」
莉菜は少し考え込んだようにしながら
「ランジェリーを取り扱っているお店に行きましょ。新しいのが欲しいの」
そう言いながら莉菜は立ち上がった。
「ふむふむ。ランジェリーか。ランジェリー!?」
私は赤面しながら言った。
莉菜の下着を選ぶお手伝いでもしろと言うこと!?
「何をそんな赤面してるの?熱でもあるのかしら?大丈夫?」
莉菜はそう言いながら私の顔に近づいておでこを触ってきた。
今日の莉菜は何なんだろう。いやに積極的過ぎるような。
「ん~。熱はなさそうね。気温が高いせいもあるのかもしれないわね」
そう言いながら莉菜は私から少し離れた。
「今日暑いからね。大丈夫だよ。さて、買い物に行きますか!」
私は平気な顔で元気よく言った。
でも内心は超ドキドキ。
どうしよ。莉菜と最初に行く店がランジェリーとか。
ハードル高すぎる!!
これからの買い物、私の心臓が持ちますようにと祈りながら私は莉菜と歩きだした。




