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The Dungeon Of Sprit  作者: MilkLover
かみがかりのもり
8/8

エピローグ・オブ・フォレスト

「森」が何のためにあるのか。

 それは誰も知らない。


 俺、ティラミス・ビターは考える。

 もし、このまま「森」が国土に侵入し続け、世界の全てが「森」になってしまったら……。

 また同時に俺は考える。その「森」を食い止められるのは誰だ?


 答えはもう既に出ている。

 それは、俺たちだ。

 

 あの一件以来、俺はもう二度と二本の剣に呼ばれ、白や黒の世界に行くことはなかった。俺はそれを勝手に、免許皆伝だと思っている。

 シュガーレス・ザッハトルテの死体は……回収することが出来なかった。ソウル・テイカ―が切り離すのは、あくまで魂だけだ。その肉体は……醜い蟲のままだ。レクイエムならあるいは、とも思ったが、あの世界での彼女の口ぶりからするに不可能だったのだろう。


 Zクラスのみんなは相変わらず仲良くやっている。ソーダ先生も、特に変わった様子もなく、いつも通りの毎日が戻ってきた。


 あれだけのことが起こって、また普通の毎日がやってくるという感覚が、俺にとっては少し気持ち悪くもあったが、またそれが人が生きていくということなのだろう、とそう思った。

 この先、何が起ころうと俺たちは、それを乗り越えて生きていかなければならない、とそんな気がした。俺は左腰のソウル・テイカ―を鞘から抜き、その刃を指でなぞった。

「じゃあな、ザッハトルテ」

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