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王子さまだって恋がしたい!!  作者: 朱音小夏


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20/22

episode20

「明楽君!おはよー!昨日のバイトどうだった?」

「花ヶ崎の事だから女共が群がったんじゃね?(笑)」


皆がバイトの事を話してきた。明楽は「皆いい人達だったよ」と笑顔で応えると、「クッ...朝一で王子スマイルを食らうとは...!」と女子も男子も大袈裟なリアクションをとった。すると背後からガバッと覆いかぶさってくる男がいた。...勇真だ。


「はよーっす!明楽!」

「おはよう、勇真。重いし苦しいから覆いかぶさるのはやめてくれないかな?」

「お、おう...悪い...」


注意された勇真はまるで叱られた犬のように見えた。


「勇真君も毎朝毎朝元気良すぎ(笑)」

「お前もこりねーな(笑)」

「お前ら笑ってんじゃねぇー!」


勇真は周りを威嚇したかと思うと、動きがピタッと止まった。


「勇真?」

「ゆ、勇真君?どうしたの?」

「明楽、お前らも甘いもん好きか?」


突然の質問に頭がハテナになったが、勇真が大きな紙袋をずいっと前に出してきた。


「明楽にも悪いことしちまったし、お前らにも迷惑かけたからな。く、口に合うかしんねーけど、ブラウニー作ったから食え!」

「え?勇真が作ったの?意外...」

「意外って言うな!...菓子作りはガキの頃からの趣味なんだよ。」


勇真はブーたれた感じになってしまったので、明楽は「食べてもいいかな?」と言い、ブラウニーを一切れ口に運ぶ。その様子をクラス全員がドキドキしながら見守った。


「うん!凄いよ勇真!凄く美味しい!」

「ほ、ホントか?!」

「私は嘘をつくのが苦手でね。」

「よかったー...」


それから明楽に続き、クラスメイト達もブラウニーを食べ始め、「美味しい美味しい」と口々に言った。


「明楽、その、嫌じゃなかったらこれからも作ってきていいか?お前の感想が聞きてぇ...」

「私?私でいいの?」

「あぁ、お前がいい。」


勇真が「ダメか?」と首を傾げながら問いかけてきた。


「あんまり頻繁だと私が太っちゃうから、多くても週一にしてね?」

「ありがとう!明楽!!」


勇真は明楽に抱きつこうとしたが、彼女はふわりと避けた。


「明楽ァー!」

「抱きついていいとは言ってないからね。」


クラスメイト達はその様子をほのぼのと見て、「まるで飼い主と大型犬だね」と言ったのだった。

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