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王子さまだって恋がしたい!!  作者: 朱音小夏


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2/22

episode2

それから約一時間後、入学式が行われた。新入生の胸には白い花が飾られている。

式が滞りなく進行していって、よくやく明楽の新入生代表のスピーチが始まる。彼女の凛とした声が体育館に響き渡り、彼女の凛とした姿に新入生、在校生、教師に保護者。その場にいる全員が見惚れ、聞き惚れた。

そんな中、とある在校生、2年の小鳥遊 雅臣はステージ上にいる明楽を見て自分の心が彼女に奪われたのを感じ驚いた。

彼は学校一のイケメンと有名で、一日に二、三人の女子生徒から告白される程の人気者であった。しかし、彼はあまり恋愛に積極的でない為、告白されても断るくらいだ。そんな彼が一目惚れをする事は皆無と言っていい程だった...それが明楽という存在が現れ、彼女に一目で惹かれ、心が踊る様に騒いだ。


「-以上を持ちまして、新入生代表のスピーチとさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。新入生代表1年2組花ヶ崎 明楽。」


明楽はスピーチを締めると礼をして目線を上に上げ前を見つめた。すると、体育館は割れんばかりの拍手で包まれた。そうして彼女はステージから降り自分の席へと戻って行った。それから入学式は無事幕を閉じたのであった。


「ふぅー。疲れたなぁ。」


明楽は薫子と共に教室へと戻ると机にうっつぶした。


「なかなか良いスピーチでしたよ、明楽。」

「ありがとう。でももうこんなに疲れる事はしたくないかな。」


二人がそう会話をしていると数人の女子生徒が近づいてきた。


「あ、あの!新入生代表のスピーチ、とても良かったです!」

「思わず聞き惚れてしまいました!」


そう顔を赤らめながら女子生徒は話しかける。

すると、明楽はだらけた姿勢を正し、笑顔で応えた。


「あぁ、ありがとう皆。そう言ってもらえて嬉しいよ。」


彼女の笑顔に周囲の生徒達は頬を染めるのであった。


「せっかく同じクラスなんだ。敬語でなくていいよ?」

「わ、分かった!ありがとう!」

「仲良くしてくれると嬉しいな。」


明楽のその言葉にクラス全員がワッと湧くのであった。


「花ヶ崎さんって王子様みたいだよね!」

「分かる!花ヶ崎さん、"明楽君"って呼んでも良い?」


クラスメイトの言葉を聞いて「高校でもかぁ。」と内心思いながら「良いよ。」と返事をした。

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