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王子さまだって恋がしたい!!  作者: 朱音小夏


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16/22

episode16

明楽が佐々木からLINEをもらっていた頃、雅臣の方にも「明楽ちゃん、今日からお願いしたからよろしく!」というメッセージが送られてきていた。それを見た雅臣はすぐさま明楽にLINEを送った。


「明楽、今大丈夫?」

「雅臣先輩?大丈夫ですよ。」


返信がすぐ来たのに安堵し、雅臣は続けてメッセージを送った。


「バイト、今日からになったらしいけど大丈夫だった?」

「はい。ちょうど予定が入っていなかったので。」

「じゃあ、一緒に行こうか。放課後、校門で待ってるよ。」

「分かりました。よろしくお願いします。」


事務的な連絡であったが、雅臣は明楽と会話ができたのに喜び、放課後が楽しみになるのであった。


それは明楽も一緒で雅臣とのLINEのやり取りを終えると、周りに花が咲くかのようにホワホワとしていた。そんな様子を見ていたクラスメイト達は"王子から花が咲いてる"と同じ感想を持った。皆が明楽に何があったのか疑問を持っていると、勇真が「明楽!」と声を上げながら近づいてきた。


「ゆ、勇真?一体何かな?」

「放課後、デートしねぇか?この辺見て周りてぇ!」

「...申し訳ないんだけど、放課後はバイトが入ってるから無理なんだ。」

「バイト?!明楽、バイトしてんのか?!」

「してるっていうか...今日からね。」

「じゃあ、放課後は明楽と遊べねぇのか?!」

「...申し訳ないけどそういう事だから...」


明楽はそう言うと、勇真から視線を他のクラスメイトへと移し、楽しげに会話を始める。勇真はそれが面白くなかったようで、明楽と、彼女と話していた女子生徒のあいだに割って入っていった。


「ゆ、勇真...?」

「明楽。本っ当にバイトか?」

「そうだよ?嘘を言って何になるんだい?」

「...そうか...。」

勇真はそう言うと大人しくなり、自分の席に戻って行った。そんな勇真に、明楽はもちろん、クラスメイト達も驚いた。しかし、騒がれるよりは...と放置を決め込んだ。


時間が経ち、放課後になったので明楽は帰り仕度をし、雅臣の待つ校門に行こうと教室を出ようとした。しかし、その時後ろから「明楽」と呼び止められた。相手はもちろん勇真だ。明楽は急いでいたので、若干イラつきを覚え、勇真に文句を言おうとする。すると、彼は明楽の腕を思いっきり引っ張り、...静かに深いくちづけをした。


「んぅ?!...んっ...ヤッハァ...!」


明楽は力の入らない腕で勇真を突き飛ばすと、その場にへたり込んだ。そんな明楽に、勇真は近づくと彼女の顔を持ち上げ自分の方へと向け、真剣な眼差しを送った。


「明楽。オレは本気だ。お前を雅臣にも誰にも渡さない。...覚悟しておくんだな。」


そう言うと勇真は静まり返った教室から出て行った。

クラスメイト達は一斉に"ハッ"と我に返ると、急いで明楽の元へ駆け寄った。


「明楽君!ゴメン!私達がついていながら...」

「い、いや、大丈夫だよ...。皆は悪くないから気にしないで。ね?」


そう言うと明楽も雅臣の待つ校門に向かうのだった。

...なんだか雅臣に合わせる顔がない。明楽はそう言う思いで雅臣の元へと行くのであった。

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