目次 次へ 1/3 全ての始まり その天使は、異形の蝶を愛した。そして全てを憎んだ。自分を、仲間達を、世界を呪った。 何も知らない人間達は、これから降りかかる災厄などに気づかず、今日も1日を終えていく。 小さな国の小さな町。そろそろ何かが始まる。無意識の中で騒ぎ立てる不安。胸騒ぎ。 魔界の王はそれを感じ取った。世界のバランスを崩そうとする者が生まれる、そう感じた。 急いで対策を練らねば。そう呟いて、城の地下、昏く深い奈落に位置する牢獄へと足を運んだ。