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第91夜 男の誕生日は嫁か彼女が知っていればいい

3月1日

皆で 朝ご飯を食べて 午前中はポール と始まっていく

朝イチから GSのチームと皆でインスペ 栗田さんも入ってくる

昨日の午後に 宇喜多さんがポールセットを意地悪くカマしてくる

大円達三人はGS用の試作板の3本目のチャレンジ ヤマハの開発も見入ってる


バシバシ ポールを滑っていく 長野親父の先頭は変わらす 続く友達二人

そこになんとか割込む大円 友達を一人をハサミ 続くマッシモ  

ジョルジェットが続く GSのチームと栗田さんも全員おいてかれて

GSチーム何人かと 涼子さんは引っ掛けて転倒 怪我は無く良かった


午前中 何度もトライ ずっと変わらない順位 

栗田さんが「アーーープ お昼に」と叫び 皆でロッジに

開発チーム GS用板を回収して 四仕様目のモグラ用を準備してくれる


「大円は よく声を聞けてる 聞けばいい

 な、ガススタでトイレだと此のレベル」長野親父


「マッシモさんってオリンピックのGSのゴールドで

 ワールドカップの年間も でしたよね」ヤマハ 開発チーム


「拙者 その様な記憶ないです ガススタでトイレは行きました」マッシモ


「私も ガススタでトイレは行った」ジョルジェット


ジョルジェット 栗田さんが参戦したWCで三回ともゴールドで年間のワールド


「もう いじめ 滑ったネタのために日本語の方を捻じ曲げてくるのよ」栗田さん


「滑るのを捻じ曲げてくる なんだ?」池田 

 ガススタでトイレ事件を涼子さんに説明される

「すっげえな 滑ったら それを日本語の方を捻じ曲げにいくとか」池田


「だろ 長野愛知の両県警の本部長が 憧れのお局様 を公認したんだ」矢田


「そう それ 残った一人も 憧れのお局様って 24の子が給湯室に

 花束持って行って口説いたって 久美さんから聞いたわ」涼子さん


池田「はい???????」


「前島さんに続いて 前田24君が瑠美28さんに向かって

 きっちりスーツを着て 花束持って

『憧れのお局様の瑠美28さん お願いします』

 前田24君 スキーのジャンプで五輪強化選手 国内なら優勝経験もある

 踏み切って ノータイムでスパッと言い切って口説いたって


 県警の人はスーツを着て花束だし『隣りの23の娘に普通に行く』と思ってて

 前田24君が給湯室に向かうのに 県警本部員で道を創って

 送り出したら 瑠美28さんにその言葉で 3人倒れたって」涼子さん


「あーー 私にも憧れのお局様って 来てくれないかなぁ」栗田28さん


「矢田 長野は完全に日本語が捻じ曲ってないか」池田


「そこに捻じ曲げた本人が居るから 本人に訊け」矢田


「そんなん 『お』を知ってしまった ガススタでトイレの栗田さんに

 『お』と言ったら大惨事 本人も諦めた『憧れのお局様』のがいい」大円


「確かに『お』はダメだ 間違ってはいない うーん それで行けるのか」池田

『お』はダメだろと 思う 全員


「なんでも 俺のノータイムの『憧れのお局様』はいいらしい

 詰まったりするとダメ ノータイムでスパッと言えると幸運の言葉らしい」


「まぁなぁ 大円は別にして 余程肚据えて 勢いがないと言えない言葉

 確かに 年上を口説きにいく最終兵器ではあるかもだが」聞いていても目眩な池田


「さてコブ行くぞ」と長野親父 7人は リフトに乗って登るが 他は下で見てる


栄子ちゃんと涼子さんは 喫茶店へ


「凄いわ 仏様にも神様にも担がれて それでも明るく滑る」涼子さん

「あの境地は 人ではないわよ 栄子ちゃんは人でいないと

 大円くん帰る処が無くなる それこそ地獄に移住よ 私の処で我慢しなさい」


「マッシモさんは 聞きに行っていると」栄子ちゃん


「オリンピックにワールドカップのゴールドメダリストが 聞きに行っている

 片や 言ってくれる 助けてくれる 巨大な壁があるわよ

 聞きに行くのだって 五輪の金とWCでの年間優勝と言う 極限の体験を熟してる

 ワールドカップの年間優勝のジョルジェットさんでも聞きに行けていない

 そして 大円くんは 栄子ちゃんを絶対に極限の領域に行かせない」


「でも お茶は」


「お茶なんて 安全が確保されたお座敷での お遊び だから魅せた

 GSのワールドカップ やらかしたらそれこそ危ない ギリを狙う

 前田24君 スキーのジャンプ台で踏み切れる肚 国内とは言え優勝経験もある

 本当の極限を知り抜いているから 安全とは何かも知り抜いている」


「お茶くらいは勝ちたかった」


「って、あの字だし 音痴だし 華もダメなんでしょ いっぱい勝ってる

 華は 華の声を聞いて熟すかもだけど

 字と音痴だけは 助けることわりがいない 永遠に無理

 バスでカラオケが始まった時の凹み方とか 横で見てたでしょ」


「そうですね 聴かせてくれないけど カラオケは気の毒らしいので」


「でもエライわ 音痴なのを自覚して カラオケを歌わない

 マイクさえ廻さなければ 聴いててくれる 音痴の鏡ね

 矢田を呼んで 中級ゲレンデで滑りましょう」


430で矢田を呼び出して喫茶店の前から 滑り始める涼子さんと栄子ちゃん

コブのバーンの下で 矢田と合流する


「大円の板が剥離した 今ヤマハの人が交換用の板を取りに行って休憩

 まぁすっごいわ 伸身のバックフリップで720度を入れた

 エアリアルのUS大会を超えてる それをコブでやってくる アタオカ」池田


「そんなのが ミスドの前にフルオープンで来て『おはようさん』よ」涼子さん


「挙句 『矢田 あのお局様っぽい二人は お局様だよな』だぞ」矢田


池田 困惑の渦に巻き込まれるが 中学からの大円の友達 またかで済まし

「大円らしいっちゃ 大円らしいが 廻りはたまらんな

 それでも『憧れのお局様』で押し切るトコは さっきの技並みに凄いわ」


「流石 矢田の友達 簡単に流す」涼子さん


その涼子さんの 顎を掴んで引き寄せる池田

「美人は綺麗に がんばりましょう」


「もう 頑張ってるわよ」涼子さん


栗田さんは「はい?? 何者?」と涼子さに訊いて「はぁ〜」と納得


「栄子ちゃんも月イチでいいから 俺んトコ通いな 20からメンテしときゃ

 こうも無残な事にはならん 雪焼けも対策しておかないとな」池田 プロの意見


栗田さん 思いっきり下を向く

矢田と池田で爆笑してると 神様四人組と 大円も来た


「プロのアドバイスだ 五竜から帰ったら 一回行ってきな 千佳も通ってる」矢田


「池田もいいやつだから 行ってきな」と勧める大円


「私 20になったばかり ま」瞬速の移動で栄子ちゃんの口を塞ぐ大円 遅かった


涼子さんと栗田さんの28コンビ

「栄子ちゃん ちょっとコッチへ」と栄子ちゃんは連れて行かれる


男三人に神様四人 成すすべもなく 見送る トイレ組はリフトに乗って離脱


「長野親父 神様なんだろ なんとか助けれないの」大円


「神様にだって無理なことはある」ハモる四人


永遠かと思われる時間は ヤマハの開発チームの

「此の板で」の一言で次の段階に進み

「飛ぶぞ」との長野親父の咆哮で 矢田と池田が栄子ちゃんを救出に向かい

「涼子さん 栗田さん 一緒に飛ぶよ」と大円の無茶振りが出て終わった


リフトに乗る9人 矢田と池田と栄子ちゃんは下で見ている


「大円が空気読んだぞ」池田

「凄い進歩だ あれは空気を読んだ 嫁の為だし頑張った」矢田

「見捨てるって 酷くないですか こってりのお説教を頂きました」栄子ちゃん

「それはなぁ 28コンビの前で 栄子ちゃんが悪い」池田

「神様でさえ無理と言った」矢田

「その神様って?」池田

「戸隠神社の神様と此の近辺の神様 私達の式の斎主様」栄子ちゃん


まぁ大円だしで流す池田


始まる9人での コブ

大円先頭で アイアンクロスからフロントサマーソルトの合せ技

ツイスター12の34 トリプルヘリコ 伸身のバックフリップの720度

神様四人は同じ技 

トイレ組は難易度を落として半分の技

栗田さんと涼子さんは飛ばず一樹式で美しくずり落ちてくる


「なぁ 大円って 神様しか出来ない技をしてねえか」池田

「お前もそう思うか ワールドカッパーが難易度落としてた」矢田


降りて 集まって 

「よく滑った よく聞けてる 聞けば助けてくれるよな」長野親父


「やっと 褒められた」大円


「よし もう少し完成度を上げていこう 並びは今の順で3本」長野親父


リフトに乗る7人と引き摺られて乗せられる2人

見てる矢田達のところへ 5人ほどの若い女性のグループが近づき


「やっぱり 矢田さんだ」大円妹


「妹 毎度 バウアー入荷したから取りにおいで 

  今から大円が先頭で飛んでくる 見とけな」矢田


池田は 妹より そのグループの他の娘に目が行っている


「はい?? さっきからアタオカなジャンプしてるの兄貴なの」


「そう 神様しか出来ない技をバンバン入れてきてる」


グループの他の娘は「かっこいい」と言っている

ノンストップで3本を滑り 矢田や栄子ちゃん達が見てる場所に集まる9人


「まぁまぁだ 後は 頑張れ」長野親父 


後に居た友達「ヤバイ 見つかった やしろに帰らないとマズイ」

「それダメだ じゃぁ またコブでな」と慌てて滑って消えてく四人組


消えていく姿を見た 栗田さんと池田 「ガチの神様」と呟く


大円 褒めて貰えたので 木に登って椰子の実取り放題で 妹にも気がついていない

「よし ペンションに帰って 風呂入って いっぱい行こう 栗田さんもね」


とか言ってると 美人の女子大生の二人が大円のそばに来て 顔とパンチを見て


「一昨年の夏のティーニュでは お世話になりました」から会話が始まっていく


「あ 攫われそうになってヤバかった二人組 あそこのリゾートはまだマシだけど

 下の街に日本の気分で行くとあのザマ 気をつけてね」


「どんな関係?」と声が揃う


「ティーニュって仏アルプスの夏スキー場の下の街で かっぱらいに会い

 追いかけて路地に入ったら10人位居て 攫われそうになったのを 助けて頂いて

 残りの滞在期間一緒に行動して頂いて エスコートして下さいました」

純金の二人 言葉も丁寧だ


「チャンスだろ 口説けばよかったのに」池田


「頑張って 口説きに行っても 滑るのはスキーだけに って言われて 下向いた」


栗田さんも涼子さんも矢田池田もヤマハも 揃って

「確かに 滑るのはスキーだけに 言いたくなる気持ちは理解る」

みな 納得してしまう


妹 思いっきり下を向く 兄貴とは言わないでおこう思うが


「ニホンカワウソさんの お兄様だったのね

 やっぱりスキーで滑るの『は』凄いですね」純金


妹 さっき言っちゃてた 大失敗 

  そしてあまりにもナチュラルなニホンカワウソさん 誰も突っ込まない


「その『は』はねぇ 実感しまくり」栗田&涼子のWCと国体出場組


「口説きに来て 滑って滑落されては こちらも助けようがなく

 そもそもパンチパーマ 18の女子大生 その時点で恋愛対象から外れます

 でも 私達は幼稚園からの鯉ガールなので かっこいい と思いますけどね」

かなり酷い事を言われてるが パンチパーマは許された大円


「鯉ガールか 衣笠さんが居るし パンチだらけの球団だしなぁ」池田


黙って聞いていた栄子ちゃん

「私と出逢う前の話ですよね 時間軸はどうしようもないですし

 フッて頂いたおかげで巡り会えました ありがとうございます」


鯉ガールの純金の二人

「フッた訳ではなく パンチは魅力でしたが 自ら滑落されたので」


「パンチを魅力と言える 女子大生に 自ら滑落されてたので」

と復唱して爆笑の池田


「いいじゃん 栄子ちゃんが来てくれたんだ 結果オーライだ」矢田


「そうそう 栄子ちゃんが正解よ」涼子さん


諦めた妹 「兄貴 ちょっと話が」と離れる

「今度は 米政府の国防総省のマックって人が来て

 成人式明けからずっと車列で送迎

 朱鷺を見る目どころか ニホンカワウソを見る目どころか

 私 ニホンカワウソさん と呼ばれる状況になってるんだけど」


「そりゃ そうだろ お前 米大使館の協力者だ それに俺の妹だ

 さっきの純金の二人みたいに攫おうとする奴出てくる

 攫うんならアメリカの国防総省を向こうに廻す覚悟が要るぞ との

 デモンストレーションだよ ドアにもでっかく鷲のマークが張ってあったろ」


「いつまで続くの」


「卒業まで」


「はい???? 卒業まで??」


「マックもケンタも協力者を大事にしますって アピールになるしな

 新学年になる 四月からしばらくは ヘキサグラムの旗で 送迎だ

 舐めたことやったらサクッと報復の攻撃をする 西側の最強攻派の二国だ 


 マンション決めときなよ うちのマンションの管理会社に頼めば探してくれる

 3LDKにしとけな ワンルームは一人住まい候で危ない」


「ニホンカワウソさん お茶へ 行きますよ」と声が掛かり


「もう ニホンカワウソさん 諦めるわ 結構かわいいし じゃあね」

女子大生クループに戻っていく 妹


まだ15時半 でも滑らすと神様の滑りと技 休憩は欲しいので 皆でペンションへ

ヤマハの開発メンバー 動画とデータ解析開始で必死 

「それ解析しても市販には繋がらない 拙者達夫婦のをやったほうがいい」マッシモ

「そう私のが一番市販へのフィードバックが出来る 大円のはF1」ジョルジェット


「CM的には インパクトが」ヤマハ


「コブであの技 大円以外 誰が出来る? 出来そうなジョルジェットのが一番」

去年まで欧州のスキーメーカーのサポートを受けてたマッシモ達の真っ当な説教


「上と集中検討会です 上も呼んで実際に見て貰わないと」ヤマハ


「それなら今日は呑みましょう」上手く誘導するマッシモ スポンサードに慣れてる


「今日は 栗田さんの30のお誕生日まであと441日の日 お祝いだ」

無理くりのお祝いにする大円


沈黙しか産まない


「それヤバイ方のカウントダウン だめ 滑りまくってる」栄子ちゃん


「これだから パンチを魅力と言ってくれても ダメになるわ」栗田さん


「なんで30 29にしてあげなよ」涼子さん


「すっげえなぁ 流石 空気を読む気のない大円」感心する池田


「こんなのと結婚した栄子ちゃんはエライ」矢田


「なんだよ こんなのって 栗田さんの誕生日が一番近かったんだよ

 涼子さんだと29まで238日」林家並に日付と日数が頭に入ってる大円


「千佳が居れば?」矢田


「そりゃ 千佳ちゃんが居れば 23のお誕生日まで53日で乾杯

 その前に式なんだろ 来月式の千佳チャンで乾杯」大円


「俺は?」池田


「男の誕生日は嫁か彼女が知っていればいい 俺は知らない」


クソ我儘とエビデンスで押し切ってくる大円

言ってる事は間違っていないし どうしようもないと諦める一同


矢田 ビールの配膳中に 暗算して 

「栗田さんの29のお誕生日まで76日 乾杯」と折れる


皆も続いて 呑み会が始まっていく


今宵も深けたようで

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