第9夜 九州の佐賀県産が世界最高水準で SAGAのタグ
栄子ちゃん ある一本のグラッパをマスターに渡す ほぼ日本にはないグラッパ
ワールドカッパーでガチ貴族のマッシモの家でも年間15本しか手に入らない
バブル期には金に物を言わせて買いに行ったが、蹴散らされて帰ってきたバイヤー
そのバブルも崩壊して、日本には無いはずのグラッパ
「これを 使って良いと」
「いいですよね」栄子ちゃん
「いいよ 栄子ちゃんがいいって言ってるんだし」見もせず返事をする軽い大円
手が震えて、ちゃんと持てないマスターに持たせてソファーに戻り膝枕を再開して
「五人✕2 で十種類 お願いしますね」と注文を飛ばす
グダっている涼子さん 「矢田 なに正座してる 座って呑め」
「そうだ ちゃんと呑め なに休憩してんだ」美沙さん
さっきまでとは180度話が違うが 渡ってグダッたお局様が二人も居る
ど正論でも通らない 大人しく言うことを聞くのがベストだと矢田は理解している
「流石 栄子ちゃん 矢田の正座が終わって良かった グラッパのお陰かな」
いえ違います 四人とも渡っただけです と心で叫ぶ栄子ちゃん
マスター 味見をして どう考えも ストレートしか思い浮かばない
頑張って 5人分の渾身のステアにシェイク
冷凍庫が−35℃仕様でステアグラスもまだ10個以上冷えてるし
リンスをしても余裕な氷の締まり具合 良い条件で五種類作って出してみたが
美味しいがストレートに勝てない
二杯目は敗北宣言の ストレート をカウンターに並べる
グラス他を洗い 呑んでる5杯のグラスは任せて
栄子ちゃんに送って貰いマンションを出る
「はぁ あのグラッパが日本にあるのか 軽く使っていいとかの酒じゃないのに
勉強になるどころの騒ぎではないな またお礼に出張バーテンをしよう」
一方部屋では矢田と二人で涼子さんたちを担いで ゲストルームに放り込む
クイーンサイズだから 余裕で二人寝かせれる
「矢田 お前 正座してたけど 涼子さん達の尻でも触るとか やらかしたのか」
いやお前がここに住んでるのが それで栄子ちゃんと住むのが
色々言いたいことはあるが、こいつに言っても無駄と 諦めて
「美沙さんの尻を触らなかった」嘘は言っていない矢田
「そっか 矢田はいい男だし 美沙さんのおしりを触って 口説かなかったのか
美沙さん美人じゃん でも年上だしなぁ 難しいな」と真剣に悩む
これで納得してくれるなら 余分なこと言って1000mの滑落は避けたい矢田
「ここなら歩いて帰っても15分 明日の朝 車取りに来るわ」
「矢田さん 送ります」栄子ちゃんが率先して矢田を送っていく
「栄子ちゃんは 大円でいいの」矢田
「かなり常識のテーブルが違いますが 大事にしてくれますから」
「そうだよな このマンションだもんな あの朝オープンに座ったのが縁と運だね」
「そうかも」
「じゃ」と矢田は歩いて帰っていく
戻ってきた栄子ちゃん
「結婚しようか」
「はい??」
「二人の関係がオープンになったじゃん NZの冬の教会で式 どう?」
「私 孤児みたいなもので、両親いないし」
「じゃ簡単じゃん 二人でNZで式 マッシモたちが欧州から来て祝ってくれる
祝ってくれる人もいないと寂しいけれど来てくれるしな
後はさっきのBarかレストランを借り切ってラフな格好でのパーティー」
「そのラフな格好のパーティー いいですね」
翌朝 完全に渡ってグダってる四人 どうにもならない
降りてガレージを見るとNAの前に美沙さんの車 NAは出せない
諦めて マンション1階に入っている喫茶店にしようと栄子ちゃんを呼ぶ
「書いてきました あなたの携帯番号へ電話しろって」
「OK ゆっくりモーニングしよう」
「引っ越し してもいいんですか」
「嫁だし 何時でも あ、鈴鹿とかスキーがない日ね」
「これだ 遊びが優先」
「其のために稼いだ このマンション 今だと三棟以上はキャッシュで行けるし」
「はい??」
「栄子ちゃんにお金の苦労は掛けない って事だよ」
「バブル崩壊で急落したから 種があったから空売りでもかなり稼げたし
土地とか落ちたトコで買うのがいい
どうするか迷ってるけどね 栄子ちゃんが嫁に来る 苦労は掛けれない
ならキャッシュを握りしめても そこそこはあるからね」
「そのそこそこの基準は」
「このマンション土地抜きで建築費で150
今の時価が100 駅ベタだから余り下がっていない」
「はい??」
「それだけキャッシュがあれば 栄子ちゃんに苦労は掛けないでしょ」
電話が掛かってきて栄子ちゃんが迎えに行って
四人もモーニング
「矢田も美沙さんの尻を触らないとは ダメなやつだ」
「はい??」
「矢田がゲロった 美沙さんに誘われて尻を触れるチャンスがあったのに
見逃して、正座を喰らったって それは矢田が悪いな 正座仕方なし」
「そうですね 美沙さんほどの美人の尻 触らないと」と返す栄子ちゃん
四人は矢田に正座させたことも覚えていない
「矢田くん 正座してたの」恵美さん
「そりゃ 美沙さんのおしりを触らなかった罪状で正座だ 仕方なし
俺も止めようがない 栄子ちゃんに無理って言われた」
覚えてないけど そう言うことにしておこう と四人
「栄子ちゃんは どうしてるの」と涼子さん
「半分は こっちの部屋です 来月末で今のアパート解約で こっちへ引っ越し」
四人とも はぁ そこまで進んでるんだ と落胆する
逃した魚は常識外だった
「そうそう みんなパスポートと休みをとってよ お盆明け
冬のNZのチャペルで式あげるから 人数が決まったら栄子ちゃんへ
チケットは美沙さんに任せて とるから来てね」
「はい??」
「昨夜決めた 余分なのがいない海外ウエディング 欧州勢はマッシモ達
日本勢が少ないんだ 日本代表の強化合宿に合わせてNZで式とスキー」
「それって ワールドカッパーが山盛りとかじゃないわよね」涼子さん
「国体愛知代表を呼ぶんだ ワールドカッパーは当然 呼ぶよ」
涼子さん またおかしな事を眼の前の矢田の友達は言ってると思う
「ジョルジェットもマッシモもトイレ経験者 仏の貴族様とイタの貴族様
三日位レクチャー受けて執事の人にサポートしてして貰って式」
「それ 聞いてないんですけど」栄子ちゃん
「昨夜のラストのグラッパ 年間生産量は非公表 貴族専用
貴族のマッシモの家だから年15本を買える それがうちに2年分で6本ある
おそらく俺んち以外で日本にある全部より多い 意味が理解るよね
アイツを呼ばないとエライことになる」
「はい?? それを呑んだのは?」恵子ちゃん
「涼子さん達 五人です」栄子ちゃん
「涼子さんが、マスターにカクテルって我儘言って 頑張ったけど
ストレートが一番うまいって 最後ストレート出してた 教え鍛えだな」
そんなトラップ 覚えていないしな四人
「其のグラッパは矢田も呑んだんだけど 呑む前に
涼子さんが
矢田 なに正座してる 座って呑め
沙美さんが
ちゃんと呑め なに休憩してんだ
もう美沙さんの尻を触らなかった罪状で正座していた矢田が気の毒で」
完全に渡ってグダった私達だな 矢田 最良の選択だ と思うお局様の二人
「私達の航空運賃とかは」
「そんなの来て貰うんだ 俺持ち 衣装がな 栄子ちゃんはウエディングドレス
他の人がな 教会の都合でアフタヌーンかイブニングか
振り袖なら着付け師さんもいないとな あとはスキーウエアか
場所にもよるしなぁ 40度の上で 奥のドアを開けるとコブなら
スキーウエア一択なんだが 場所と時間を決めてからね」
一旦解散で 大円たちはペントハウスに戻る
涼子さんたちは場所を変えて 再び茶店に
「ちょっと 逃した魚が大きすぎる 常識外の遊びに常識外の稼ぎ」涼子さん
「イケメンではないけど 優しいし 懐も深そうだし いい男よね
かなり鈍感で 常識を知らない処が 難点」恵美さん
「常識を知らない訳じゃないと思うわ テーブルが違うだけ
最初のお正月の差し入れが 空 あそこで気が付かなったのがね
美味しくて ヘロるまで頂いだいて 夕方まで矢田の店で休憩」涼子さん
「それ 次々にドバドバ注いでくるし 次々に出てくる四合瓶
来た振り袖に全部に注ぎまくる 空 の扱いじゃなかった」美沙さん
「それは無理よね 普通にドバドバが 空 私初めてだったのよ
ディバック一杯の四合瓶 矢田さん片付けてたけど空瓶の山だったし
そんなに大量に 空 があるとは思わないわよ」恵美さん
「オープンに乗車拒否した私達に見る目がなかった なのね」冷静な美沙さん
「でも 今どき パンチパーマは」恵美さん
「パンチパーマ 30には禿げて坊主になるから 後4年 気にしない」恵子ちゃん
かなり酷いことを言っている
「それを言われちゃうと 受け入れてナビに座った栄子ちゃんに縁と運があった
栄子ちゃんの言っていた、多重事故の真ん中に居て無傷で抜けるのよ
どう考えてもニホンカワウソ 居てはいけない人だったのよ」涼子さん
「それって スキーの帰り 大渋滞くらった五台が絡んだ大事故」恵子ちゃん
「三台目に居て 揺れるよ 掴まって あっさり180度の向き変えて対向車線へ
そこからフル加速して 追突もからも余裕で逃げて無傷だって」美沙さん
「飛ばすけど逃げる車間を常に空けてるって矢田さんの言うとおり」恵美さん
「しかもデジポット山盛りで スキーへのご招待まであった
レンガ置かれたけと、流石にうちでは無理と1/10にして貰った
「憧れのお局様のお二人には是非に」とカマされたわ」美沙さん
「その件 涼子さん達が行かないから 栄子ちゃん以外 一派誰も行けず
若い子は行きたいけど遠慮して行けず 涼子さんと美沙さんは反省を」恵子ちゃん
「ニホンカワウソを捕まえるのって度胸が要るのよ」と言い訳の涼子さん
「そんなんだから見合い三連敗」と言ってしまう恵子ちゃん
スキーバスに乗れなかったので お怒り気味
凹む涼子さん
「あれを見る前なら 見合いで行けた
鷲ヶ岳の下りでね 少しの間 見えてたわよね
雪道も車の向きと進行方向が違うけとサラッと曲がっていく余裕の走り
多重事故もあっさり躱す それが基準になっちゃったのよね
俺運転上手いよ って殿方も居たけどATでね クソしょぼいの だめねぇ
一回 凄いのみちゃうと 昨日の鈴鹿とかもパドックとやらでしょ」
「無意識にレース関係者専用のゲートに行くかぁ レーサーが染み込んでる
挙句に三河バイクからのお誘い民宿付き きっと其の筋では有名人」美沙さん
「大人しくパスポートとってNZの結婚式参列が一番」恵美さん
「たまにペントハウスに呑みにいく これだね」恵子ちゃん
若い二人は諦め切り替えたが 年長二人は後悔しまくっり
あの日の朝 NA のナビに座れば 全ては違っていた
しかし朝も帰りも配車で 憧れのお局様の涼子さん と叫ばれ
ニホンカワウソの乗って欲しいは、解ってはいたが複雑な気分で乗れなかった
でも 一見 極寒と思われるが、キチンとした装備でホカホカのナビに座って
居眠りをした栄子ちゃんが 先行し結婚のゴールラインを通過していったのだ
そんな週が開け 栄子ちゃんが5月の連休明けで寿退職すると流れてくる
しかも式はNZ お盆明け パスポートと休みをよろしくと
無理な方は、このデカイスーパーの近所では一番との
レストランテ嵯峨野でパーティー 逆ドレスコード
ポロシャツ+チノパンorミニスカート 浴衣を推奨 正式に流れきた
美沙さんと涼子さんと恵子ちゃんで お昼を食べながら
「美沙さん 栄子ちゃんの襟巻き SAGAのタグを見て
『九州は佐賀県産の最高級の毛皮 バカ高いわよ』
と教えてくれましたよね?
お店の先輩に話をしたら、かわいそうな子扱いになったのですが」恵子ちゃん
「流石に知ってるわよね さゆりさんでしょ 優しい対応だ」美沙さん
「大円くんがカマされて、二人共 九州の佐賀県のSAGAと思い込んでるけど
北欧のフィンランドに本部がある毛皮業者の品質保証組合の品質保証タグ
それが S A G A それの一番高いのが王冠付きのロイヤルのタグなの
九州の佐賀県産が世界最高水準で SAGAのタグ とか寝言を言ってたけど
マフラーのシルバーFoxもミンクも きっとひざ掛けも SAGAロイヤル
産地は本人の思ってる九州の佐賀県とは違うけど
北欧のモノホンの世界最高水準の毛皮なの
SAGAのタグから選べば間違いはない これはホント
まぁね ちゃんとネタとホントを混ぜるところがカマす方も慣れてる
休憩でハメっぱで来た銀狐 あそこにもヒントはあったのよね」涼子さん
「私も カマされた・・・」恵子ちゃん
今宵も深けたようで




