第86夜 20の嫁が認める 男気があるわ
一方 材木屋に戻った大円
「若大将 いい材木だ ありがとう 幾ら?」
「150でいいぞ」
「面倒なので 二束置いてく また棒が拾えたら ソレに充てて
積めるだけ積んで 残りは また取りに来る」
「ありがと また探しておくわ でさ 甲と乙って なに?」若大将
「このヤマハのアーチェリー営業の佐々木さんとバイク営業の上村さん
得意技は無茶振り 正月に ポール・リカールで TZ250を借りようとしてたら
ゴロワーズの YZR500がピットにあって さあ走ろう って200周
クリスチャン・サロンまで来て走りまくり
スキー板を探してたら うちにもスキー部門ありますって試作の板
あれ上村さんと佐々木さんの入れ知恵でしょ」
「ゴロワーズもスキー部門も甲ですから 乙の大円鏡智は開発に協力を」
爆笑してくる営業二人
「それ ホントにポール・リカールのピットで言われた 勘弁して欲しい」
「それでゴロワーズからもリカール家からも ヤマハ本体にお礼の手紙来てるし
ゴロワーズのYZFも乗って欲しいみたいですよ うちのYZFもどうです」
「俺はスプリンターのキャブセッター 2St のみ 4Stの四発は理解らない」
「またまた クリスチャン・サロンとの走行とかゴロワーズも感動
TZ250が耐久レーサーになる3日間とか 西谷も感動してましたよ」
「そんなの 本気の耐久レーサーのYZFに乗ったら 一人で7時間とかやらされる」
「やったんでしょ ポール・リカールでYZR500を2台使って」また爆笑の上村さん
「もう上村さんと話ししてると 耐久に持ってかれるから うちの弓場へ」
「行きましょう 上村の無茶振りは放り投げて」アーチェリー営業の佐々木さん
上村さんがナビに乗ってきて
「今年の 四耐 68と38で行きませんか 四耐なら シャンパンファイトもOK
楽しいでしょうね ピット屋上の表彰台でシャンパンファイト あそこならね
流石に2年連続で勝つと自動昇格 ノービスの祭典の四耐はラストチャンス
きっと楽しい そう思いませんか」
返す言葉が出ない
「うちのね TZR250のTT-F3 か FZR400のTT-F3 をね 西谷が用意するって
大円さんはシャンパンを用意して 鈴鹿のコース事務局にはうちからねじ込みます
8耐は、国際格式 シャンパンの年間契約がありますが 四耐はフリー」
上村さんの一人語りが続く
「いいですよね 満員のグランドスタンド 2位3位は知らない
突然のシャンパン進呈からのファイト
鈴鹿のレースクイーンも三河バイクのパラソルも シャンパンファイト
山程のシャンパンを用意して 大円さんもファイト 行きませんか」
「でね そのマシンのお代は YZFとTZMのセッティング 如何ですか
3月末の5日間の2日ほど YZFとTZMに充てて頂ければ
その後のお付き合いは 袋井とかSUGOで TT-F3を出せますが」
この営業 自分のやりたいことをやるためなら なんでもやる
今度は搦手で推してきた こんなの「はい」「tak」「Yes Sir」しか回答がない
「はい だけど誰が68と38に話しに行く あいつらスプリンター」
「そんなの 彼らがスプリンターなんて誰も思ってませんよ あの4日間
もろ8耐 熟してる うちのワークスがヘタれても 彼らは貴方と走っていた
西谷もマジになって開発してます TZRとFZRどっちがいいですか」
「そんなの68と38と相談だよ 今シーズンのサポート代でレンガ3つ」
「いい返事が頂けた」と爆笑の上村さん
上村さんの落とし穴に落とされたけど でもシャンパンファイトはやりたい
マンションに到着して 切り替えて 弓場に皆で入っていく
三人は知っているので、残り一人がやっと名刺を出す 複合材料研究部の東谷さん
「この2inchコンパネが貫通ですか」東谷さん
「弓ですけど 50トンカーボンで今度 方向性を変えて 反発トルクより反発速度
矢の射出速度UPを考えて考えて 軽量化して 弓力5トンで試作してきました」
加藤さんから渡される 色も塗っていない白マジックで試作Noが書かれた
歪ゲージが貼りまくりのGセンサー付きまくりでロガーに繋がれた弓を受取り
ポリカの盾とかをセットしたのを60mに送り込む
加藤さんのLady Gough.で真横から 高速度カメラで撮影されながら連射
戻ってくる 的 全部貫通している
しかし 的は外してるわ ポリカの穴がひび割れだらけ 東谷さんもじっくり観察
「カメラでデータ見てみるけど音速超えてるな 衝撃波が出た」加藤さん
「e=mv2 300gが音速超えて飛んでくるのを 受け止める マジかぁ」東谷さん
「弓の静粛性が台無し もう少し速度を落としたのがいい
音速突破でのエネルギー喰われるし 衝撃波で矢も もたないし色々大変
ライフルの弾だって音速超すと厄介者扱いになる」
「こっちの 二本が300m/sと250m/s 前の弓が200m/s 弓の重さは半分になります
矢の変形もあるので命中率の高い方に」加藤さん
これもやっぱり歪ゲージとGセンサーの山でロガーに繋がれ撮影されながら
両方を試射
加藤さんと佐々木さんで データロガーとか付け替えしてくれる
「どっちもいいな 250m/sの方が 精度が高く射れる
300m/sだと矢の歪が出る だけど 此の矢も苦労してココまで来た矢だし
沢山作って貰ってるから 勿体ないお化けが出るから 250m/sでいこう」
「じゃ、300m/sで歪まない矢の検討を始めますわ とは言っても今の矢もええだけ
これ以上は難しいトコまで来てますから バランスですね」加藤さん
「奥を見たいので」東谷さん
みんなで揃って見に行く
「月イチでコンパネは交換 後の土嚢の袋詰めが大変 なんとかしたいんで」
「トランポに 1m✕1m のを4枚積んで来たのですが 重いんです
皆で持ってエレベータに載せて持ってきましょう」東谷さん
「今日のデータ見て 東谷とも連携して 弓を仕上げますわ」
五人で担いで 持ってきて四枚を重ねて並べる
FRPと超高粘度粘弾性材のサンドイッチの15cmの板が四枚縦に並べられ
エアライフル用の標的の紙を貼れるだけ貼る
300m/sで5本 250m/sで5本 1本射っては狙撃用の単眼鏡で確認していく
140m先の10cmの的に10本とも当たる
しかし 300m/sは真ん中からズレてバラつきがある 250m/sは1cmの真ん中に揃う
皆で 見に行く
「300m/sのがバラついてますし刺さる深さも15〜20cmと不揃い
250m/sのは揃っていて30cmまで刺さってこれも揃ってる」東谷さん
「亜音速だから 矢の強度不足ですね でもこれ以上の強度かぁ」加藤さん
「この250m/s いい 今までだと此の距離だと300m/sよりバラついてた
この防破の板もいい 矢も傷めない」とサクッと引き抜いて見てる
東谷さんも抜いてみようとするが抜けない
サクサク抜いて矢を回収するして皆に渡して変形とかのチェックをする大円
「次は 速射30連 250m/sでいってみよう 耐久性とか繰り返し荷重
前のトルク型でも加藤さんと散々やった」
30連射 18” いいタイム
また皆で奥まで行って、30cmで止まっていることを確認してると
「あちゃぁ 剥離 強度計算やり直し 引く速さに耐えきれない
ロガーデータ解析して 考えます」加藤さん
「これを的にすると 1m✕1mで何キロあるの うちのレーンの耐荷重が300kg
奥のコンパネとかの取り付け用のも300kgまで 電動ジャッキもある」
「50kg/枚で ニ枚重ねで100kg 30cmで止めれましたけど+10%の余裕をみて
33cmで再設計して フックも埋め込みで付けれます
此のフック付きのコンパネ 一枚 貰っていきます」東谷さん
「休憩 上行って、エスプレッソでも」とテラスでサエコのエスプレッソを配る
「めんどっちいので 弓と防破材で 何時もので 足りない時は言って」
レンガを10個をテーブルに置く
「東谷さん 出来れば3月中に奥側の土嚢の前全面に 防破材で埋めて欲しい
奥の土嚢は2月中に管理会社が積み直してくれる
なので 東谷さんの工期は3月1ヶ月 管理会社の立会で
17cm✕4で1m✕1mのユニット式がいい 交換用の予備も欲しい
的用のは提案の33cm 20個 フック付きで これでレンガ4つ
良ければ追加発注 的で止めれれば 奥のが傷まない
佐々木さん 新しい弓を有難う 剥がれないやつをよろしく レンガ3つ
悪魔の囁きの上村さん 四耐のマシンは68と38とで相談
68と38と88の今シーズンでレンガ3つ」
「えらい あっさりで」佐々木さん
「そんなん 明日も上村さんと一日なんだよ 次は何言われるか 怖いわ」
「それ 明日のスフォルツァ家のお二人
思いっきりのGSのワールドカッパーで年間優勝総合2回もしてる
どころかマッシモさん オリンピックのゴールドメダリスト いいんですか
うちの板履いて 有り難いのですが」上村さん
「俺には契約書とエサで押し込む上村さんが マッシモ達にはビビると(笑
板の開発の契約書作って、明日サインしてもらえばいいじゃん
WCは引退で今までの契約は 去年末で切れてるらしいから いいんじゃね
それより3末の鈴鹿 リカール家総動員で来るから 相手してね
熱田と伊勢の神宮の案内を仏大使館と組んで よろしく」
1月30日(月)
昼過ぎに メンテ屋さんに 集まるメンバー
ヤマハ二人 上村さんはTT-F3の件で暗躍中
大円
マッシモとジョルジェット
クリスチャンとキアラ
うんココまでは 理解できる
が
スフォルツァ家の当主と奥様
メディチ家の当主と奥様
リカール家一同
予想外 しかも東京の大使館からは名古屋の領事館に投げたとナカノさん
先にこっちを片付けよう とマッシモとクリスチャンとヤマハ
営業の栗原さんに 上村さんを至急呼んで案内を任そう
カルロとシモンは一昨日結婚式 気の毒だから 回避させようで一致
冨美さんの家か俺のマンションで茶と華
先生は銀行のお姉様に栄子ちゃんと富美さん
情報部系は 陸自の鯵沢さん あ、鯵沢さんの携帯の電話番号を知らない
市ヶ谷の鯵沢さん名刺にある席に電話するも不在で 伝言をお願いする
折返し 鯵沢さんではなく 上司の皆川さんから電話
「はい?? 三家が揃って名古屋に居る??
鯵沢に行かすから 明日の夕方でいいか」
「その時間で夕食から 鯵沢さんを前泊で熱田と伊勢の一泊二日 お願いします
あとね 警視庁 外事局にも展開をお願い 沢井さんが対応してくれる」
「了解だ 鯵沢”を”指名なんだな」
「Yes Sir」
冨美さんと銀行の支店長に電話してOKを貰い 栄子ちゃんに準備を任す
銀行の真希さん 大須にある中古の着物屋に詳しく 案内をしてくれるとのこと
キツイお姉様だが その分頼りになる
集合までの時間で、ビンディングの取り付け位置などを店長や神田さんと相談
スキーチームで真剣に話してると、三家は大人しく待っている
2時間ほどで各板の取り付け位置が決まり、あとは店長へ任せればいいまで北
そうこうしてると冨美さんと銀行の真希さんが来てくれる
真希さん先導で着物の中古屋へ向かう三家 クリスチャンとキアラは通訳で行く
「なぜ 中古屋に」と当然の質問が出る
「長着も帯も 新品の既成品はない 総て一から作る なので半年先の納品
明日着るには中古しか無い しかしそう言う伝統 その為の仕掛けもある」
真希さんの説明で納得していく三家
「ナカノさん 宿は? クリスチャンとキアラまでは俺んちでいい 部屋もある
来月から4部屋改装して準備するけど 今はない」
ナカノさんが渋い顔をして
「例の宿です リカール家が激推し スフォルツァ家もメディチ家もノリノリ」
「伊領事館が面倒を見てくれると 安心だ」とぶん投げる
「買いに行きますよ」と真希さん
55のバスでナカノさんと向かう三家
俺やマッシモは 剣道着があるので パスを決め込むが
許して貰えず引きずられて 買いに行くハメになる
中古屋 そんなに高くない お貴族様の「ここからここまで 頂くわ」が出る
しかし 『ここまで』が被りお貴族様同士で喧嘩になる
真希さん激怒
「着れもしない物を まずは三枚を選ぶ 真剣に選ぶ そして私に見せる」
お貴族様 気迫で負けて 真剣に選び出して 選んで真希さん冨美さんでサイズ確認
NGもでる それを他のお貴族様が 私なら とチェックしてOKを貰うもでる
長着が決まれば 帯 小紋には名古屋 訪問着には袋とか 冨美さんと真希さんで
どんどん選んで 小物や長襦袢も選ばれていく
キアラの袴+2尺振り袖も ここで用意される
「矢沢さんに 明日 弓の手配を頼むわ」
キアラ 大喜び
県警本部の矢沢さんに電話
「矢沢さん キアラが来ちゃった 袴も用意出来ちゃた 弓とかお願いできない?
指導も要るから 本部長にお願いしないと」
「大丈夫 俺とフィアンセで明日行く 本部長の許可はきっと出る」投げた矢沢さん
夕方になり一式✕3は揃った 晩御飯は?となると
クリスチャンの母がヤキトリを推す スルフォツァ家がサイゼリヤを推す
思いっきり揉めてるところへ上村さん登場
「今日はマンションの飲食店街の炭火のヤキトリ
サイゼリヤはあちこちにあるから」とサクッと収めていく
「ちなみに あの飲食店街 ほぼトップエンド 饂飩もうなぎも旨い
寿司だって68の寿司が飛び抜けているだけ あそこの寿司も旨い」
上村さん エサ巻きまくりで お貴族様を抑え込む
「明日の夕食は 68の 寿司 予約しました 期待して待て」上村さん
俺には悪夢しか期待できない 上村さんの期待して待て だよなぁ
晩飯で焼き鳥屋 炭火で出てくるのを食いながら 左に栄子ちゃん右に真希さん
真希さんから
「栄子ちゃんね 18で由美子さんの検分を熟したって おかしな世界
由美子さんはその筋では伝説 涼子さんも伝説 そこまで後一歩とか」
「あと半歩が勧めなく ここ2週間悩んでいます」栄子ちゃん
「あと半歩で涼子さん 20でしょ 単独では無理 由美子さんの直接指導
こんな先生に外人さん 堪らない 私と富美さんで教える」真希さん
「真希さん 俺のパンチを刈る キツイお姉様なのに 意外と優しいお局様」
「この年になると、優しくなってポイントを稼ぎに行くの」真希さん
「その辺 美里さんに教えてあげて 真希さんなら信用できる」
「見合い 1件で」真希さん
「写真と釣書はあるの? あれば 即 署長の仲人で話をする」
「写真も撮り直して 釣書もある 握った」
即 署長に電話 30のお局様 料理と茶華は ばっちり 写真と釣書もある
「まかせろ 三連戦までは弾もある 面倒を見る」豪語の署長
「真希さん 署長と握った」
「銀行は?」
「そんなんの 真希さんの協力が貰えないなら 即全額返済 預金も引き上げ
縁を切るって言ったら どうぞ 真希を使ってください と支店長が言ってた」
「力技 今 幾らうちの支店に?」
「800」
「それ 万じゃなくて 億 支店長ビビるわ それで私は売り飛ばされたと」
「このマンションの建設資金を 普通に帳票書いて 通帳と一緒に窓口にだしたら
応接室に引きずり込まれた お姉さんが綺麗でさ そのつもりでローン入れたら
真希さん 綺麗だけどキツイ でも矢田に聞いたら 真希さんが正しいって」
「もう嫁の私がいますから 綺麗なお姉さんとか ダメですよ」栄子ちゃん
「岐阜は 許して欲しい」
「それを20の嫁に言う 爆笑案件」真希さん
「でもさ 寂しくて悲しい時に慰めてくれたお姉さんが居るわけじゃん
俺の180分でさ ランク上位へ 琵琶湖のお姉さんは引退したけど
自分だけで手のひらは返せない 岐阜のお姉さんの引退までは応援しないと
ココ一年行ってないけど 4月からまた通う」
もう真希さんも栄子ちゃんも爆笑 「仕方ないです」栄子ちゃん
「真正面から それを言って 20の嫁が認める 男気があるわ
妾が囲える肚だな そんな男に嫁に行きたい」真希さん
「妾はなぁ 責任があるから 岐阜と琵琶湖は時間限定の自由恋愛
責任はその場の現金で済むから 安心なんよ」
「どうですか 私を妾に 小料理屋で手を打ちますよ」真希さん
「あのさ 妾は嫁より若くないと 嫁が困る」
「そうです 妾が年上とか 嫁が困ります」栄子ちゃん
爆笑の三人でヤキトリは終わっていく




