第83夜 女博徒のVHSを出す矢田
五竜の宿に電話して 積雪具合を訊いたり 予約の確認をしたりしてると
四派のトップGrと振り袖組+αが帰ってきて最終確認に揃う
無事 お局様組の式披露宴 は済んだが 二次会が大荒れだったらしい
渡辺先輩と吉田先輩がマイクを持って走り廻り
三宮久美さん&前島さん演台 由美子さんも春美さんも 一派OGは演台
草履一つとっても注意点山盛り 一派を率いたOGに質問が集まる
ガッチガチの相談会 延長戦でうちに着たらしい
若い子たちは 一派を堅苦しいと思ってたけど大事 やらかすより先輩の教え
派閥とは教育機関 先輩の知恵が後輩に受け継がれていく
振り袖の件もあり 完全に認識を変えている
デカイスーパー 現役は さゆり一派 咲希一派 となり 真弓派は吸収される
さゆりさんと咲希さんは 由美子さんに頭を下げ 指導を仰ぐ
この姿 以前なら幻滅なのだが 振り袖の他装を 訪問着の自装を あっさり
茶華に料理も その料理も鮃の五枚おろしとか 特殊技能や資格もしっかりある一派
挙句に 寿で消滅をカマしていく 先週の2次会の回答者は主に由美子さん一派絡み
部活の先輩後輩とより大事 技術伝承に心構え伝承 これは維持したほうが
断然に有利と 19の娘も楽勝で判断してくるレベル
頭抜けた一派の全員が寿で居なくなり 今の残る首領二人が お願いをした
収まりを着けるには 由美子さんが うちの一派は解散だがOGとして
デカイスーパーの女子社員の相談には乗る との回答でなんとか静かになる
収まった様で、ごそごそとワインを準備していると
「今日はダメ」
栄子ちゃんに叱られ マンションに居られなくなり
先輩26から貰った矢田の名刺を見て電話して
ヤバイ金融の近所の鉄板焼屋に呼び出す
来てくれた四人と入っていくと ヤバイ金融ご一行様が居る
入れ違いで「払いはウチで」と社長が言って出ていく
「どうしてだ」と池田達三人
「俺も訊きたいことがあるから乾杯はちょい待ちな」矢田
「ヤバイ金融 いっぱい稼がして いっぱい愚痴を聞いた
若いのが車買う度に渡って廃車 俺が贈ったセルシオも2週間で廃車
三角の若頭も呼んで 珍味でも食わないと辛い 聞くも涙の愚痴を聞き
俺の お局様案件の語るも涙の愚痴も聞いて貰った そう言う仲だ」
お局様案件 詳細は矢田から聞いている三人
カマされたとは言え そのまま信じるなよ ええだけのド滑りして
もう県警本部長とか署長とかその他関係者が気の毒としか思えない
「そもそも その戦闘力は何時からだ」矢田
「中3だ 高田をぶん殴ったろ あの前だ
閻魔様が夢枕に立って 地獄へ行けと
それで大炎熱地獄に飛ばされてな 意外と居心地がいい ネタやって受けてたら
獄卒さんが もう春で暖かいから 現し世に って帰されてな」
「嘘を言うな 受けないネタを連発して滑りまくって 追い返された だろ」
呆れ返る四人
「冷たいなぁ そこくらいは流せよ でさ その時に 阿修羅とか言う
横着小僧と喧嘩になってさ うるさいって ボコって 仏教に帰依してろ
ネタ入れたらホントに帰依しちゃって 滑ったのに 褒められて
木に登って椰子の実をいっぱい収穫した
今度はパンチ宝生さん と言う後光が差してるパンチの仏様が来て
冬は暖かい大炎熱地獄 夏は涼しい鉢特摩地獄 こちらでどうですか
とさ 案内してくれてさ 暖かいわ涼しいわで助かった
家に居たくないじゃん 学校から直帰で落ちて過ごしてたんだ
色々来たぞ 思いっきり鍛錬になった」
「それが手を使わない理由か 前はスヌケがいいとか言っていっていたが
破壊力が強すぎるから 現し世では封印してるとか」矢田
「そうでもないぞ 不動明王さん達や四天王さん達をボコれる程度だ」
「四天王さん達ってだれだ」中本
「バカ強い 京都の東寺に国宝の仏像がある
あいつらイジメじゃ無いけど 一対一から始めて 一対五まで逝って
また、強いのが出てきて金剛夜叉明王から初めた この人も東寺に仏像がある
修学旅行が京都 俺 生活指導室の常連 街はNGで 東寺を廻る旅 見てきた
なかなか勝てなかった タイマンで勝てるように成ったら 一対ニ
その次 一対三 最後一対五 しかも 強いやつが追加 えらい目にあった」
「それで勝つほうがおかしい ん? 数が合わないが」中本
「四天王さん達は親分の帝釈天さんもいたし 苦労したけどまぁ五大明王滅茶強い」
「その鍛錬で殴られない動きをして、弓の動くのが見えない矢を放つと」矢田
「その辺は 阿修羅さんをボコる過程で中3で覚えた 1回ではボコれないしな
結構苦労したぞ やっぱ蹴りだ 後は拳 これはヤバイ位に進化した
現し世のショボい兵僧なら触らせる事は無いと 阿修羅さんの負け惜しみを聞いた
五大明王さんと帝釈天さんの組を全部相手の完勝は 高3の冬でやっとだけどな
鍛錬で合格を貰って 後光が差してるパンチの五人組に
『あの宗派やりすぎ お灸を据えてきて』
やりたい放題のOKを貰って 寺に乗り込んだ
それでさ 大炎熱地獄の火種で本堂燃やしたじゃん そこへ逝くと思ってたら
阿鼻地獄へ逝っちゃって 獄卒さん達に思いっきり迷惑な顔されて
それでも逝ったからにはと中劫は熟した 現し世の20分で追い返された」
「まったく 禄でもなないことばかりして その獄卒さんとやらに
滑るネタかまして 笑えないとか言わたんだろ 獄卒さんが気の毒だわ
俺達が如何に心が広いか 思い知れ」松田
「ホント中学の同級生は有り難いよな 後光が差してる五人の仏様達ですら
そのド滑りなネタは止めた方が と毎回 気の毒な子扱いになった
偶に阿修羅さんが来てくれて ウケてくれるだよ 阿修羅さんだけだ
でも、阿修羅さん笑いの沸点が液体水素並と獄卒さん達から冷たい目で見られてた
摩訶鉢特摩地獄でも技術力の限界で液体窒素までしか使わないから」
「大円 その仏様の気の毒な子扱いは判る 阿修羅という人が笑った これも判る
その次の液体水素と液体窒素の件 ネタなのか 事実なのか ツボが理解らない
疑問が先に来て とにかく笑えないんだが」池田
「え、高校の化学で一生懸命勉強して沸点を覚えて 液体窒素も 液体水素も
沸点はテストに出ただろ 覚えてる 水素が一番低くて-253°C 窒素は-196℃
寒い地獄で温度が低い液体窒素 阿修羅さんの笑いの沸点が一番低いで液体水素
しかも冷たい目まで掛けたのに 頑張って考えたネタなのにウケないのか」
「大円 狙うなら 阿修羅さんの笑いの沸点が超低いと獄卒さんに笑われていた
ここで止めないと お前のだと詰め込み過ぎで 笑う前に 疑問が来る
機械の冷却で液体窒素を使う俺でも 液体水素??となった」池田の指導が入る
「池田 その辺にしとけ 中本もやるなよ」松田
「松田は優しい」
「いや冷たいんだよ ドライアイス並
いま大円の滑るネタに付き合ってる暇がないんだ
例の二人 今日の午後 池田のトコで見ててな
継母はいい 訪問着を楽勝で着てくる 放置でOKだ
問題は三十路美人だ
グラビア並のスタイル ウエスト位置も高い それに背も高い
ありゃ20のスーツしかサイズがないし 背の分だけ自動的にミニスカートになる
和服と考えてもS30年代のコークボトル着付け 補正したらドラム缶だ
最初なんて絶対やらかして20枚はダメにする覚悟がいる 中古がな」
「金はあるんだから、とも思うけど
でも職人さんの魂の籠もったのを 一日でダメにする こればダメだ」池田
「大円や池田達の勿体ないお化け信者に殴られる 俺も勿体ないと思うし」
「松田も苦労しそうだな
でも三十路美人 叱っても付いてくる やればやっただけ覚えるし効果もある
気合がベテラン女優並だ 半年で月イチまで行ける そこで中本と共同になる
だけど 挙式半年前コースに突入だから週イチのままだけどな」池田
「松田 これ見て味噌」杏子さんの女博徒のVHSを出す矢田
「杏子さんの大映時代のお銀さん 借りていいか」
「ツケは大円で買ってきた 今度払っておいてな 他もあった」
「そうか 身丈が足りなければ対丈 ウエストで帯
杏子さんの若い時並みのスタイルだから 行けるかも」松田
「博徒か 壺とサイコロと尺角のちっちゃな畳を 用意しないと」
「大円 今はそっち行くな 滑るぞ その前にやることやラス
この着付け スタイルが要るがそこは持ってる 後は所作だ
和裁士さんと5枚位持って 池田のトコに来週行くわ
洋服は詰めたり出したりで 一通りやって 最後はテーラーに任す
既成品の手直しでは無理」松田
「所作は 栄子ちゃんが教えるって
栄子ちゃん自身が 涼子さんまでの後一歩が遠いって 気合い入りまくりで
OGの人が 教えられる方が気の毒と」
「なら 半分以上は任せれると やることも目処がたった」松田
目標に対する 目処が立ち 食って呑のうとしたところで
鈴木先生達五人が入ってくる
「大円のマンションに電話したら ここだと どうだ疑惑は晴れたか」
デカイスーパー 全部ダメ女疑惑 お願いした件だ
「もうダメ押しで お世話おばさんの方向転換が一気だったそうですよ
ありがとうございます 呑んで食べましょう お礼です どうぞ おごりです」
「あの 大円がお礼を言えて おごりです か 年食うわけだ」
頭をペシペシとしながらの米田先生 37のスキンヘッド
場の温度 急低下 呑んで食べ始めれない
「なんだ 大円 極にまで 頼んだのか」場を溶かしたい池田
鈴木先生本人が居るのも 意識から外れ 同級生だけのツモリで言ってしまう
「俺は言ってないぞ」とニ人
「なんだ その極って 俺は知らないが」大円
「他所の高校だと 極=極道のゴク これで鈴木先生
課長が加藤先生 係長が佐藤先生
米田先生は平だったが スキンヘッドになってボスへ昇格
もちろん所属は 大阪府警 捜査四課だ」矢田 振り切ろうと前に出る
「大円くんのヤクザの風貌より酷い 鈴木教頭 これが世間の評価」爆笑の校長
校長先生に爆笑されては、怒るに怒れない四人
だまってグラスを差し出し ビールを注がれ 一気飲み
場に緊張はあるが温度は上昇する
「でもまぁ 高校の先生と知ったの上での 渾名 隠語 だし うちの妹ほどは」
「それ聞きたい」話を変えたい池田
「カクカクシカジカで もう 黒いベンツのヤクザ の一点張り
清流高校まで連れてって本人を見たら 余計に組長 校長先生に諭して貰った」
校長と大円と矢田は爆笑しているが、他の七人は余計に温度低下 笑えない
「でもさ、ヤクザの風貌だけど 俺の滑るネタは 毎回 突っ込んでくれるし
よく正座で説教食らったけど、三年間お世話になった いい先生だよ」
滑りながらも一所懸命フォローを入れる大円
相変わらず 滑るやつ それでもフォローを頑張るとは成長した と鈴木先生達
「そうだよな うちの横着坊主の卒業生も ゴ 鈴木先生達の動きに対応して
お世話おばさんの説得に廻ったし いい先生」池田も滑りかけるがフォロー
いい先生の二連発で 機嫌を直し 食い物の発注をして ビールで乾杯
こう言う時には 注いで 注がれての 瓶ビールがいい
注いで注がれて進んでいく




