第79夜 婆臭い事件や20のスーツ事件まで大円にバレたら
喫茶店に集まる 三派のトップグループ
「真弓さん 気合で歌って止めてましたね」咲希さん
「冗談ではない なんだあのポン酒 味も香りもスペシャル
一本目 空とは対極のポン酒 濃厚な旨味と杉の香り 美味しすぎる
しかも 二本目なんて 旨いしか表現が出来ない それをガンガン注がれた
Barカウターに並んだスコッチにブランデーにグラッパにワイン
どうぞ どうぞ とか言われて 呑みたかった
でも 確実に渡る 断腸の思いで歌うしかなかった」先輩26=真弓さん
「恵美以下 きちんと止まっていた 相当痛い目にあったと見える
事前情報なしでは 一派丸ごと 渡っていたわね」咲希さん
「振り袖とかは 由美子さんからの伝統で余裕でしょうが
涼子さん達の尻拭いで 祝儀袋まで いいんですか」さゆりさん
「良縁を結べれば それでいいと 栄子ちゃんが言っていた
そもそも 涼子さんは大円くんの 憧れのお局様 だ
憧れのお局様のやらかしが事の発端 最後まで面倒は見るとも
祝儀袋にしても右から左だし、我々向けではなく恵子のお相手の友人向けだ
しかも 由美子さんが頭を下げた」真弓さん
「そうですね あの由美子さんが 余程の理の事態
新婦友人 全員訪問着はたしかに無い でも ヌケサクでも無いのでしょ
真弓さんも半分訪問着だし」咲希さん
「あの場でも言ったが 急展開もいいとこだった
ケチを付けてきていたお世話おばさんが、どんどん黙っていく
有力系のお世話おばあさんが出てきて推してくる ビビるぞ」真弓さん
「由美子さん一派 1年で 全員良縁を結んで消滅ですしね
真弓さんの人員的に店は大丈夫なんです?」咲希さん
「その辺は うちはテナントではないので本部から廻して貰えるし
千佳に先を越される予想外だったけどな
矢田くんのとこだ 世間との折り合いは付けれるだろう
あとうちの一派の振り袖 引き取って欲しい」真弓さん
「振り袖が来れば引き取るけど 私では真弓さんほどの力量がない
纏めきれるか ついてくるかも不明なので
でも 今日の真弓さんの由美子さんへのお願い 一派の意義が見えれば
私達も速く一派抜けてOGとなって応援しないとね
それとあのペントハウスを借りれる財力がある人とその仲間と友達づきあい大変だ
あの三十路美人 涼子さん達が先生ですか きっつい道を」さゆりさん
「千佳と矢田くんに 裏をとった話 財力は桁違いだ
与信さんから緊急で廻った赤地に白十字のクレジットカードの与信の件
三十路美人が持ってきて、与信さんをダッシュで呼びに行かせて確認した
うちの店が丸ごとでも与信が通るらしい それを三十路美人は自分で稼いだと
その継母と言った女性もその類だろう 差し入れのスコッチもええだけ
三十路美人 金もスタイルも美人も持ってるが 残念な事に
渡って歌う しかも缶ビール片手の四連チャンとか ダメ女候
あとな、ペントハウス 借りていない あのマンションの大家さんだ
趣味の大家さんで 儲かってはいないらしいが」先輩26
「でも 旦那が居るから 救われてる 居なかったら大変」三人
「赤地に白十字のアメックスも凄いけど あのマンションの大家さんかぁ
完全に趣味のマンション 大家さんの肩書が欲しいだけだって
従姉妹が住んでるけど 先月の抜き打ちの避難訓練で自家発電まで稼働して
窓もベランダも油圧で動く10cmの板で全部覆われて緊急ロックダウン
核戦争想定のガチガチの本気の訓練 住人の退避の目標タイムの5分を切ったので
今月の家賃タダ とか 大家さんの趣味全開のやりたい放題
東海地震を剛体で耐える設計で壁は20cm+防火防音材とか ドアも10cmの防火
下手に逃げるより、マンションの部屋に立て籠もったほうが余程安全だって
高級分譲マンションの3倍はお金掛けてると従姉妹の旦那@建築屋談」咲希さん
「そこへ嫁に行った 栄子ちゃん 若いけど 流石 涼子さん一派に5年だわ
中卒からいきなり一派に入る 今年の成人式も由美子さんの前で手前座を熟した
縁と運と由美子さんから続く伝統の集大成みたいな娘だしね」さゆりさん
「そういう 裏のある話だ」
「毛皮のSAGAタグを九州は佐賀県とカマされて かわいそうな子になった恵子も
挙式かぁ 私達もノンびりしてると◯高 になる 真弓はコカさないようにね
頑張りましょう」
「はい?? 佐賀県? なにそれ」二人
「カクカクシカジカで、カマされた栄子ちゃんの話を、更に美沙さんが担いで
まともに信じちゃって 休憩時間に話してるから そっとしておいた」さゆりさん
「教えてあげなよ」咲希さん
「そんなに寒くない県だし 毛皮なんて見たこと無い娘も多いし
うちの一派は 私が抜ける前に 一度勉強会 開いておこう
栄子ちゃんはのは 真っ当な高品質の毛皮でのネタカマしだけど
カタカナのサガって偽物掴まされるのはダメだ」先輩26
「カナダミンクかSAGAにしとけば間違いないしね」さゆりさん
「あと仕事のシフト調整 突発だけど明日の始業前に」散開していく三人
一方 パーク大円のペントハウスでは
祝儀袋の準備に入ると 物凄く綺麗な毛筆で サクサク書いていく美香さん
しかし 金額で矢田と美香さんが激突
「そんなしょぼい金額では」美香さん
「それは 美香さん名義の祝儀袋 今回は20代女子名義 これが誠意」矢田
高雄さんが美香さんを叱り飛ばす
「矢田くんは世間の常識 美香さん 今回は名義が違う そこでズレが出てる
矢田くんに従うのが 楽勝への近道」
美香さん 48秒は考えて 「矢田くんの言う通りに」と折れる
「矢田さんは 世間のテーブルに乗ってる なので落ちたうちの人や
友人たちが 矢田さんの廻りに集まります バランサー です」栄子ちゃん
「思ったと通りの男だ 軍の特殊部隊や 傭兵の特務隊に1人は居ただろ
状況判断が的確で必ずバランスを取る 腕はしょぼくても言うことは的確
何度も助けられた 矢田君も その種の人間だ」高雄さん
美香さん 14秒考えて「居た そう言う男」と一気に引く
矢田 おいおい 俺はそんな戦場には逝ってないが と思う
が、世界の傭兵のトップ30にランクインする美香さんと高雄さんに認められる
そして矢田の進言通りの金額で 祝儀袋が出来上がり 文入れに仕舞われる
「こう言うのは 親戚付き合いもしっかり出来る矢田が正解だ」大円
「そうだと思う 美香さんは まだましだが 美里はダメ女」高雄さん
先日までなら猛反発の美里であったが 缶ビール片手の四連チャンをやらかし
先程の先輩26の抑えを見た いま現在では下を向くしかなく 黙る
なにか言って 婆臭い事件や20のスーツ事件まで大円にバレたら悲惨だ
このリビングには 破壊力抜群の
「婆臭い」と認定し「20スーツ」も追認した 千佳22ちゃんが居るのだ
矢田の携帯電話に着信
矢田 外のテラスに出て 密談をしている
戻って来きた矢田に「携帯買ったんだ 番号教えてくれよ 冷たいな」
「いま 番号入りの名刺のデザインの最中だ 店のイメージが大事だ」
サラッと番号を教えなかった理由を作り躱す
「いいデザインで仕上がりそうだから 期待して待て」
「それは流石 矢田だ メモで渡すとかセコいことはしないな 待ってる」
「デザインの確認とか あるから行ってくるわ 千佳や美里さんも
同じ事務所に頼んでる 一緒に行きましょう」
「俺達も行くわ 美香さんも先にデザインして携帯買いましょう」高雄さん
矢田と五人が栄子ちゃんに送られて 出発していく
入れ違いに スキー用具のメンテ屋の店長さんの電話
「はい??? ボロボロでメンテが無理?」
「はい もう一般の人の10年分以上のダメージ 板も反発力がヘタレ
ブーツは破断寸前 新品買って下さい 板は最新の試作を用意しましたから
とりあえず見に来てくだい」
「今から行くのでおねがいします」
プロがダメ出しで
「栄子ちゃん一緒に行かない」と誘うが
「美里さんの教え鍛え 少しでも由美子さんや涼子さんに近づきたく
2階の 茶室に籠もります」との回答
「そんなに根を詰めても 緊張のお茶しか出来ないよ
スキーでもバイクでも リラックスしないとベストパフォーマンスが出せない
きっと お茶も同じ 極限でのリラックス これを目指さないと」
「はい??」
また 表現は違うが 由美子さんに叱られてる処を鏡智にサラッと言われた
「でも 私が 今目指せるのが 此の道」栄子ちゃん
「俺もそう思ってた でもそれだと ダート車で簡単に壁に突き当たった
ニホンカワウソ先輩の域に達せれなかった 緊張が抜けきれていないんだな
車は囲まれいるから やっぱりむき身がいいな オープンカーだよ
バイクは体で風を感じれる リラックスが出来るようになって速くなった
サロンと同タイムでポール・リカールを走れたしね リラックス 大事だよ」
言い残して 一人でメンテ屋に向かう大円
「スキーやバイクや車と お茶は違うんだけど みように核心を突いてくる
おかしい 何かある 由美子さんに 相談をしよう」栄子ちゃん
今宵も深けたようで




