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第74夜 Yes Sir しかも缶ビールを片手に

「矢沢さんが彼女を三人連れて到着 部屋に案内してる」と栄子ちゃんに電話する


「大円くん その人聞きの悪い言い方はダメだって 彼女は一人 二人は部の後輩

 弓道部 三十三間堂の遠的場に 行けなかったからこっちで矢を射たせて なの」


「矢沢さんが”彼女”を三人連れてくるって 

 凄いね 彼女を三人 多重だって さすがの矢沢さんも疲れてた

 彦根ICで2時間らしいけど 今コッチに向かってて 

 成人式だから並んで一発だけでも 着替える部屋の準備で先に帰るって

 って言っちゃった」 


「誰に?」


「署の富美さん達」


崩れ落ちる矢沢 これ まんまにトラれると

俺 彼女三人 彦根ICのお城でやり疲れてこっちで成人式の娘を並べて一発

エロ漫画の世界 普通に言い訳すると 冨美さんにド叱られると考えてると


「ここで着替えて 茶を振る舞ってもいいよ 華もあるし」二階の和室に案内する


振り袖袴にたすき掛けの 成人式仕様の弓道着になって一式を持って登っていく

矢沢 まだ 考えが纏まらず 茶でも自分で点てて飲むと 茶の準備を始める

湯が沸くまで手前座で正座して精神統一 落ち着けと言い聞かしていると


女性達の声 冨美さんと栄子ちゃんが先頭で入ってくる  終わった と思う


「矢沢くん 三人の名前と部署と矢沢くんとの関係を ”正直に” 答えて」富美さん


正直に答えて もう目眩がする追い込みをされている 肚決めて行くしかない


「遠藤理子24 本部庶務課 弓道部 彼女です 先見てます

 佐々木聡子20 交通3課 弓道部の後輩

 宮藤美智子20 1課の庶務 弓道部の後輩


 女の娘を三人連れて、京都に向かったが 

 途中の彦根IC手前で大事故 20台くらいの多重 2時間止まって

 やっと引き返して大垣を通過した 成人式だし 記念だ

 大円君のトコで 並んで一射だけでも 頼む 


 渋滞の運転でヘロヘロの声で電話しました」


「ほかには 大円くんに何か言わなかった」富美さん


「あ 去年 弓道練習場で 次回は彼女を連れてくるとか

 (後輩の)彼女達を連れて練習に来るから頼むな 言ってます」


「それで 矢沢くんが女の娘三人連れて が 矢沢くんの彼女三人になって

 彦根IC手前で2時間止まって が 彦根ICで2時間 になって 間違っていない

 並んで一射 が 並んで一発 意味は同じだし

 振り袖と袴に着替える部屋も要るわね

 嘘は言ってない 流石だわ 聞く方の心の清さを問う大円トラップ」富美さん


「いま 2尺振り袖に袴にたすき掛けで 矢放ちに言ってます」ホットする矢沢


「成人式の記念の一射ね」美沙さん


矢沢 ドキドキの一言


OG陣

「すっごい 嘘偽り無くど正直で 廻りを混迷のどん底に引き込む」


「憧れのお局様 で 愛知長野の県警本部とデカイスーパーは大混乱だったしね

 それで 押し切った実績がある 大円くんだから」富美さん


「矢沢さんの お茶を頂いて 見に行きますか」栄子ちゃん


順に頑張って茶を点て振る舞う矢沢 振る舞い切り ペントハウスへ

テラスから降りて 弓道場へ行くと 3レーンに変わりはないが

檜の内装に変わり 和風になってる

見学スペースも出来ていて30人は座ってみることが出来る


「矢沢さん 遅い もう三人共 射ちまくってクタクタ はい 和弓にしてみた

 これでどうぞ 矢はこっちにあるから 好きなだけ 60mにしてある」


「いいけどさ その弓は何トンで 矢は何グラム?」矢沢


「長いから 40トンカーボンで 7.5トンまで行けた 矢は110cmで300g 

  こうやって射つんだよね 理子さんに教えて貰った」


10本の矢をスパスパ連射していく 戻ってくる的 一個しか穴が空いてない

的の裏は2inchのコンパネ 貫通してる


普通の矢は24〜30g 特別ので40gで張力は15〜20kgf

なんだその10倍の重さの矢に500倍の弓力

おかしなテーブルになっている と矢沢と弓道部三人


的の裏板を替えて どうぞとか言ってるがその弓は引けないし

渋滞と大円の伝言でヘロヘロ 自分の弓と矢で 頑張って

弓道六段の意地でなんとか全部を当てて 矢の刺さった的が帰ってくる

的をよく見るとコンパネの前に50mmのウレタン

刺さるわけだ 配慮はしてくれる


よいしょ って それ警視庁の最新のポリカの盾 穴が空いてない所に

直径1cmの丸いシールペタペタと20個が貼り付けると121mの距離に行く 

洋弓に変わる あんなん軍用のより分厚い 

85−300と書かれた箱から20本の矢を背中の矢入れに入れる


「レディ Go」と声がかかると 20秒以内に射ち切る 戻ってくる的

シールの丸印の所を ポリカの盾も2inchのコンパネも貫通してる


「へへへ 最新の 13トンの弓 なかなかの威力 貫通力有りすぎるのが難点

 楽しくないな 弓は昔の5トンで 200gの矢が生える が 実感があって楽しい」


その生えるって ほぼ貫通して 眉間に矢羽が生える ってことかと思う矢沢


「ご飯が届きましたよ 皆さん上がって リビングへ」美沙さん


キアラが振り袖を脱がず たすき掛けに割烹着で頑張ってる

「私も袴を履いて 弓を射てみたい」とかなり上手な日本語を繰り出す


「食べ終わって 一服したら 教えてあげるから 呑まずに頑張るわ」理子さん


ハッとする女性陣 呑まない宣言 しかも理由付き 勧められない 完璧


大円 OGの先輩方に

「本当に栄子ちゃんがお世話になりました

 リカール家から頂いた80年物のアルマニャック Barのマスターのお墨付き」

と言いながら ショットメジャー(アイルランド)でショットを

切りながらバカでかいブランデーグラスへ 7人のOGに配っていく


「矢沢さんも 呑んで呑んで」と三人に勧める


「次は この グラッパも マッシモとキアラ の家からの頂きものです

 こちらも呑んで頂かないと」

どんどん勧める どんどん呑んでる


マッシモもキアラも グラッパをキチンと出したことで満足

マッシモは 封を切った グラッパがまだ残ってる 皆で呑んで と勧めだす


OG にも勧められて 呑むのは 美味しいと知ってる 三人のお局様 


「こちらが 伊大使館からの グラッパ こちらが 仏大使館からのコニャック」

止める気はまったく無い どんどん勧める どんどん呑んで 渡る


富美さん 右手に割り箸 左手にグラス さゆりメドレー熱唱開始

OG7人と涼子さんと美沙さんは静かな寝息


矢沢さん 裕次郎でさゆりメドレーを叩き切って ブランデーグラスを片手に歌う

20の二人は寝息


さゆりと裕次郎が交互に 続いていく


禁酒の刑を守って 素面の美里さん 真っ青になって

「私 五竜のバスで富美さんの勢いで歌ってたの?」と隣りにいた 恵美さんに訊く

「Yes Sir しかも缶ビールを片手に」と最短で最適解を回答する 恵美さん

ド凹む美里さん 


缶ビールを片手にって 父の同窓会でのバスの中で見た おばさんの歌う姿

せめてカップに移せばいいのに おばさんは嫌ね と思った24の私

そして、あのバスには山ほどカップは有った 一本目はカップで呑んだ

二本目から面倒くさくなって缶から直接 呼び覚まされていく記憶

目眩で倒れる美里


今宵も深けたようでも 

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