表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/196

第72夜 ミラノ食い歩き 流石メシウマの国 楽しい

ロビーで待つ 仏情報部とリカール家の使い

普通に仏語で 予定の確認をする大円 


「鏡智 あなた仏語が」栄子ちゃん


「そんなの俺が仏語が行けるだと マッシモが大変

 外人部隊って仏が発祥 仏語が共通語が多い アフガンもカンボジアも仏語

 TDRFの隊長も仏人だし それを 美味い飯で 堂本さんと俺とで

 日本語に覆すまでは仏語 普通に読み書き会話ネイティブで出来る

 というか出来ないと飯も食えない 必死で憶えた


 だから英語をメシマズ語と言ってしまって

 メシマズ語圏の脇田産業で弾かれた お局様の涼子さんだけが優しかった」


メシマズ語って英語なのね 偶に仏領事館で聞こえて 何語?と不思議だったけど

それで担がれた訳ですか 仕方なしと諦める栄子ちゃん


リカール本家に案内され プロトコールに従い 歓待を受けるて

ニ日目の朝 クリスチャンを呼び出す

「ここまではプロトコールに従い 対応した ここからは我儘を言わせて貰う

 ポール・リカールサーキット 専有とマシン 用意はいつ出来る」


「明後日の朝 仏ヤマハがマシンをピットに用意で準備中 もう一晩の我慢」


「TZは無しでもいい サーキットに移動しよう

  歩いて廻る インスペしないと 初めてのコース」


「それ 当主の許可が って 爺さんなら二つ返事 父叔父母叔母も」


「サーキットを走る いきなりではコケる 理解るよな

 爺さんを呼べ 俺から話す 呼べないなら俺から行く」


クリスチャン 諦めて 祖父の当主に報告 即 移動開始

市販のRD500LCを借りて周回を重ねる大円 途中降りて皆を引き連れて歩く


ひたすら歩く 歩く 止まって 廻って しゃがんで立って またコースを歩く

そしてRD500LCで再度走行を始める


「全然、記念走行じゃない ガッチガチの本気の走行」

一族に報告するクリスチャン


「タイムがでていないが」叔父


「いきなりタイムを狙ってはコケる キッチリ各コーナーを刻み込んでる

 2日間の走行に備えて コースを刻み込んでる 

 タイムにバラツキ? 当然だ 完全にインスペ 最終日の午後に合わせてる」


翌日も 歩く RD500LCでの走行 を繰り返す

栄子ちゃんは仏情報部の案内で マルセイユ観光を2日間

たっぷり楽しんだみたいだ


1月8日の朝

パドックには ゴロワーズヤマハのデカイトランポが でん!

ピットには ゴロワーズカラーの YZR500 が 2台 でん!


「クリスチャン TZ250 じゃないのか」と話を聞いていると


ゴロワーズのチーム監督が来て一枚のFAXを見せて

「Nous faisons partie de la Yamaha de Ko.

 Nous sommes dans le stand Paul Ricard avec la machine de développement.

 Otu est également au stand Paul Ricard.

 Allez, on fait un tour.

(我々も甲のヤマハの一員 開発マシンと共にポール・リカールのピットに居る

 乙もポール・リカールのピットに居る さぁ 走ろう)」


どこかで聞いたような言葉とその時の見た俺のサイン入りのFax


流石にGP500 のYZR500 RD500LCも速かったが桁が違う

計測周回で5周 走っては20分の休憩と言うか

ロガーのデータを見ながらのメカとの話し合いとセット出し


途中 狙いすぎてやらかしのセットもあって ピットで怒鳴る事も

流石に ミストラルで焼き付いたら 吹き飛ぶから真剣だ

サスもエンジンパワー特性で変更していかないと行けない500のパワー


タイヤも寿命優先でミッドにしていたが マルセイユと言えど真冬

攻めていくと食いつかない ソフトへ変更とかだんだんセットが上がっていく


午後からは計測周で20周にして走らせていく


ライダーがもう一人来た クリスチャン・サロン ゴロワーズのエース

大円が詰めていった セッティングの二台

二人でデータロガーを付けた YZR500で走り出す


タイムも凸凹はあるが マシンにもコースにも慣れて

セッティングデータも取れて セティングも走りも攻めていく


サロンも大円も 伸びないタイム 500でミストラルの全開は流石に怖い

いかにWGPライダーでもやっぱり 怖い


休憩で

「怖いよね 300オーバー じわじわしか開けれない」大円


「当たり前だ ポール・リカールのミストラル 余程の準備が要る

 でも助かった かなりのデータが取れたトコから始めれた」サロン


「甲は助かる 乙も二人来たしな」ゴロワーズの監督


9日の朝には追加の2台も来て 4台のマシンを二人で走る


ジリジリとミストラルも開けていき 伸びるタイム

サロンもペースを上げ走り始めた なんとか同じペースでの走行にもっていく


俺は夕方には計200周の計測周回の走行まで行く

サロンも140周まで行く 流石 GP500より耐久のライダー


24時間の一人分をGP500で33時間で走ってる計算

俺もサロンもヘロヘロだけど、注文も多いからメカもヘロヘロ


走行が終わって 俺もサロンもゴロワーズチームもリカール家も満足

マルセイユの民の魚料理と美味しいワインを頂く晩餐会が催される


昨日はサロンと監督と三人で ワインも無しで夕食だった

密談かと思いきや ええだけ上村さんの話 サロン爆笑

本当はサロンだけでのテストだったけど 上村さんの悪魔の契約書で

乙のキャブセッターが行ったから 使ってくれって

ゴロワーズも甲だし おかげで半日速く進んだ ゴロワーズの監督


「酷い扱いだ」と溢すと 

「でも助かったのは間違いない 有難う」とサロンに言われては

「光栄です」としか返せない 爆笑のゴロワーズの監督 


この辺の話を あけすけに話す サロンと監督 

こっちは 注文が多いし忙しかった とメカ一同


もうクリスチャンの母と叔母 熱狂

そうだろ 仏の英雄のクリスチャン・サロンも参加の二日間


しかもサロンも認めるキャブセッターをリカール家で推した

今 ゴロワーズのチーム一同との晩餐会

堅苦しくない事とサロンも大円も監督も言っていて 皆で騒いで食べて呑む


もう堪らないらしい

クリスチャンに至っては 口数が減り ボーとしてる

当主の爺さんや父叔父ですら 頷くのみ


そんな甲と乙で頑張ってる間 一族は今回はピットやあちこちで見とれている間

キアラの家とマッシモの家で ミラノとフィレンツェ どっちと 揉めてたらしい

13日夜(JST)には日本とのエンドは決まっている 両方は行けない

栄子ちゃんの成人式だ これ以上の重要な式典はない


カルロが知恵を絞り出す キアラを日本へ 振り袖で成人式へ

一派の首領の旦那 嫁の涼子さんに助けを求めると

成人式で一人くらい増えても、振り袖も数があるから楽勝

美香さんも冨美さんも参戦してくれるので着付けとかも楽勝

ヘアサロンだけが課題だが それもお局様の横の繋がりでOK


と言う話を、ゴロワーズチームとリカール家との夕食後に聞いて


「流石 憧れのお局様 力技も」


「キアラちゃん大丈夫かな 一派扱いだと 午前中式典 午後 茶華

 私も4年間 午後の茶華は参加したけど 1回目は叱られまくり

 それも4月から鍛えられて、それだったから」


サロンとの走行での 高揚も吹き飛び いきなり不安のどん底に行く

ヨッパでグダってる姿しか見ていない

キリッとしたのを唯一見たのがポールのスタートの一瞬だけ 綺麗だった

師範とは聞いているけど、とりあえずマッシモに電話して

キアラもミラノに と 伝えると既にフィレンツェに涼子さんが来てるらしい


10日の朝 

朝食を頂き終わると サーキットの隣のル・キャステレ空港に連れて行かれる

リカール家のプライベートジェットでミラノへの直行便

ミラノ・リナーテ国際空港 に着陸して、マッシモの家からの迎えの車で向かう


でかい屋敷だが 裏の通用口に案内され「静かに」との注意を受けて

フィレンツェにバレると乗り込まれるとの事で 面倒は嫌なので従う

モニターのある部屋に案内される 


「あ、三時間の精神集中 あれ始めてだとキツイ 持たないかも」栄子ちゃん

モニターには 訪問着で美しい居姿で正座する涼子さんと 振り袖のキアラ


キアラがモゾっと動くと 目を瞑っているはずの涼子さんから「正して」と飛ぶ


「これ どこ?」


「フィレンツェの屋敷」との回答でホットする二人


マッシモの家で昼から呑んで食っていると 栄子ちゃんが

「一人になりたいので部屋を」とのリクエスト

「私も少し修練を」と借りた部屋に向かう


庭の花を少し分けて貰い 花瓶に活け花を活ける

ドレスではあるが 三時間 美しい居姿のまま ビクともせず


流石に 茶道具は無いかと思ったら 流石お貴族様 当主が持ってきた

抹茶の粉は 涼子さんが こちらにも と廻したらしい


活けた華を飾り 風炉を前に手前座に座ると 栄子ちゃんの空気が変わる

茶を点て 皆に振る舞っていく

「ご自由に 細かいことは言いません その椀の赤マジックの処で呑んで頂ければ」


スルフォッツア家と頂いて 椀を返すと 始末して 息を抜く

普段の栄子ちゃんに 戻ってくる


スルフォッツア家 ご一同様 あれが「私も少し修練を」では腰を抜かす


「四年も一派で鍛えられればこれ位は熟せないと」


「明日から 奥様と若奥様も ご一緒にどうですか」宣告に等しいお誘い

「大丈夫 ご当主様の奥様方 熟せます」追い打ち


これ放っとくと奥様へのイジメになる 救助艇を出したいが滑る


「ミラノを案内するよ 歩いてまわろう」マッシモの救助艇

「一族で廻ると エライことになるので 四人で廻ろう」と四人で乗る


ミラノ市街を散策して、色々 食い歩き 流石メシウマの国 楽しい


夕食から 扱いが変わる

マッシモの友人(但し 神様の友達)の嫁から 奥様は茶華の達人の仲間へ


今 キアラは 栄子ちゃんの先生の指導を受けている との情報も共有される


11日

朝食後から 栄子ちゃんの「私も少し修練を」が 始まる

お昼まで びくともしない精神統一 姿勢も美しく正され


お昼ご飯なのだが スフォルツァ家一同は執事さんも含め

誰も声を掛けれず 見守っているだけ


「栄子ちゃん お昼食べよ」と声を掛けると 戻ってくる


「涼子さんまでの あと一歩 遠いですね」栄子ちゃん 


「そんなに 気合い入れるから 空回りしてない?」と軽く流す大円


お昼ご飯の後に 空気を変えて ご当主様達に 茶を振る舞う栄子ちゃん 

またミラノの食べ歩きに出発する四人


12日 朝食後に 泊めて頂いたお礼を言っていると

反対に 当主ご夫妻から 素晴らしい茶華 また来て下さいと お礼を言われる


「まだ 未熟者です」栄子ちゃん


「ちょっと気合い入りすぎてたし あのお茶では皆疲れちゃう

 次回はもっとゆったりしたお茶で饗してね」


「はい???」栄子ちゃん 由美子さんと同じ事を鏡智に言われた と思う


こっちはミラノ食べ歩きで平和に過ごしたが

あのモニターに映った涼子さん ガチの教え鍛えに入ってる

との栄子ちゃんの見立てでは フィレンツェの話は聞きたくない


日本直行便にサクッと乗ると 一緒に乗ってくるマッシモ

ジョルジェットは 色々無理と 回避してくる


「キアラの見届けを 俺は距離をおいて見てる」正直なマッシモ


離陸して日本に向かう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ