第62夜 栄子ちゃん 運転免許を取得
クソ坊主共の片付けは 64さんにお願いして受けて貰った
三日経っても 閻魔様もパンチの5人も何も言ってこない 承認されたとしておこう
阿鼻地獄
64さんは 文句を言いに行きたいが関わりたくないが優先され黙っているだけ
ただ文句の行き先は 窓口と決めた 帝釈天と不動明王 ここに文句を言って
いさかいが起きて もとは誰だとなった時に 大円が降りてくるとか悪夢
阿修羅殿だけが 引き受けますと言ってくれた が 同じレベルの笑いのツボ
どうにもならない時以外は 阿修羅殿とも関わりたくない
悩んでいると後光のパンチの五人組が来て
地獄を3週間閉鎖して64さん達 獄卒さんは正月休暇
その間の見張りは不動明王と帝釈天と決めましたので との下知が下され
不動明王様と帝釈天様を 見張りの場所に案内して 休暇に入る獄卒さん達
「窓口を64殿に押し付けた件ですよね」帝釈天
「それでも関わりたくないので 三週間頑張りましょう」不動明王
「不動さんと 同じ判断です」帝釈天
どうあっても 関わりたくない二仏
閻魔太王は山ほどの罪人が法廷にいる 面倒くさくなってるし
阿鼻や大炎熱や鉢特摩だと64さんや獄卒さんが気の毒
閻魔太王からみて一番被害が少ない 摩訶鉢特摩地獄と決めてしまう
一息ついていると パンチ5人組が後に居た
マズイ 碌に審理もせず 全員を摩訶鉢特摩さんに放り込んだ
だが いい判断です と言って頂いて 帰っていくパンチ五人組 ホッとする
稲山組の跡地も 乗り込んだ道交会と三角本体の直参連合で混乱なく制圧と聞いた
冥界での案件や 閻魔様の投げやりな法廷も聞いてないので スルーする大円
今現在の最大の問題は信州に雪がない そしてお節をどういるするかと悩む大円
そしてなにより心配なのが 栄子ちゃんの運転免許の試験場での筆記試験だ
車もタイヤも発注済で 車は納期2ヶ月でディーラーに入り2ヶ月も待っている
マキシアイスもアルミに組まれ城南の倉庫で待っている
雪があれば スキー場に行くので お節は要らない
今現在 スキー場に雪はない
頭を悩ましてると
涼子さん達が来る
「はい、出来たよ 一回着てみよ」涼子さんの叔母さんの和裁士さん
「もう 誂もいいとこの訪問着よ 白地からの絵羽なんて初めて
染織作家協会と西陣に我儘言いまくりで 押し切って間に合わせたわよ」
しかし まだ平針から帰ってきていない栄子ちゃん
「送り迎えはしないの」涼子さんに訊かれるが
「俺は今日の行き先は聞いていないんだ きっと平針 だけど知らない」
涼子さんもかなり複雑な顔になり 一緒に帰ってくるのを待つ
「涼子さん 今日も落ちてたらどうしよう」大円
「も なの」涼子さん
「そう も なんだ」大円
重い空気になるのが 大円でも理解る
そこへ 帰ってくる栄子ちゃん どこに行ったとかの話題は出ない
涼子さんも叔母さんも俺も スルーして 普通におかえり と言う
涼子さんに とりあえず 追い出されて待つこと30分 綺麗な訪問着の栄子ちゃん
仮絵羽とかの出来合いではなく
白地の絵羽を作って 染からで 龍 風神雷神 虎 三着誂えた
羽織りも お揃いの柄で 刺繍で 誂
道行きは織りの絣での仕立てた時に繋がる柄で頼んだので1着だけ届いた
帯もおそろいの色で 織り柄で お太鼓に 夢 無 生 と三本共誂
栄子ちゃん かなり渋い柄だが 派手好きだった
妹から贈られた 墨の書の袋帯も仕立て中だ 渋派手で長着に似合う
もう24着を24節気に合わせたセットで白地の絵羽からで
俺の分も 男物で白絵羽作りからスタートで
染織作家協会の理事さん達に常識の外で無理くり頼んである
帯は西陣と博多で無理くりの発注をカマして貰った
「まぁ 楽しかったわよ 能書き垂れる理事に これでいいわよねって
レンガの山積んで 追い込みまくりで なかなか出来ない経験」と爆笑の叔母さん
「流石に 花扇太鼓の自装は難しいから、3日の朝にまた来るわね」
とまた追い出され たとう紙に包まれた 一式となり仕舞われる
「お正月の振り袖で忙しいから 涼子が着付けね」
言い残して 二人で栄子ちゃんに送られ帰っていく
よし、一つ問題は片付いた 後はお節 と 栄子ちゃんの免許だがこれは言えない
「簡単 矢田さんの知恵を借りる デカイスーパーへ行きましょう」
デカイスーパーへ行き 矢田に相談をする
「雪があってもなくても 準備だけして 行くか
来年から31日も営業らしい 三連休は今回が最後
五竜がいいな バスチャーターして」矢田
千佳さんも誘って四人で旅行センターへ 美沙さんは居ないが
デジポッドが80万残っているらしい
「55のバスとホテル借り切りで」 無理を言うと
スキー場のホテルに電話開始 雪がないので 余裕
「よし 金はある バスもホテルも押さえた 後は人だ 矢田 任せた
55のバスで10人とかは寂しい せめて30は集めて欲しい」
その場で68に電話すると「二人っきりのチャンス 無粋」と返されてると
矢田が電話を引き継ぎ
「スイートが大当たりで ダブルが当たりだ ハズレはシングル くじ引き
皆カップルで来る ひろ子ちゃんと同じデカイスーパーの涼子さん一派
基本はニューイヤーパーティだ 雪があればスキー だが今の所無い
朝食後に モーニングティー そこからバラけて 高原の散策 ランチは各自
ホテルのラウンジでアフヌーンティーでお菓子のタワーかお菓子バイキング
大晦日と元旦の夜はパーティ 順に部屋に消えていく
ひろ子ちゃん達にデートは白子か寺泊と聞いた 偶にはこれ位はやっとけ」
「それなら ひろ子と話をしをします」
38も同じ回答になる
流石 矢田だ 任せれる
旅行センター 矢田と打ち合わせ開始 オプション山盛り
「いいぞ 追加 幾らでも出す お目出度前でしか出来ない ラストの3連休」
旅行センターの美沙さんの後輩さん 予算80の枠が外れ
ホテルとの交渉を強気で押していく
「これで 足りなければ請求書で」レンガを三個を置いて 後は矢田に任せる
なんでかって言うと、栄子ちゃん叱られたから
「貴方が絡むと総て正しい事でもトラップになるから任せなさい」
千佳さんも頷きまくり
雪も無く年末を迎える マッシモ達は両家や親戚廻りへの挨拶で忙しく欧州
大使館はホッとしまくり
俺も呼ばれるトコだったが ジョルジェットの本家筋のリカール家が
「レーサーの冬 オフシーズンで休息だ」と総てを蹴散らしてくれたらしい
クリスチャンが誇らしげに電話してきて教えてくれた
12月24日 ほぼ年内ギリギリ 栄子ちゃん 運転免許を取得
試験場の筆記試験 3回めで通過 ホッとする
すぐディーラーと城南に 初荷で納車 取りに行く と連絡する
その日の晩は シェフ連合もご推薦のレストランテ嵯峨野へ
俺は大使館が作ってくれたタキシード
栄子ちゃんは届いた 訪問着で タクシーでお出かけをしてお祝い会をする
「やっぱり あそこに横断幕で
『栄子ちゃん 苦節 四ヶ月半 運転免許合格おめでとう』
と入れて貰った方が良かった?」
空気が読めず 完全に余計なことを言う大円
クリスマスイブなのに 膝枕もなし 寝るのはリビングのソファと冷たくされた
矢田には愚痴れないので ヤバイ金融に行くも社長は不在で 若いのに愚痴ると
「それは 当然です」
とコンコンとダメ出しをされて 余計に凹んで帰ってきた
覗きに来た パンチ宝生様 凹んでいるので訳を訊いてくれる
『どうしようもない 椀を持ってきたけど今渡せない』
「現し世の人の意志 仏は関われないので」と這這の体で帰っていく
なんとか 仲直りした 大晦日の朝
マンションの前で木箱を積んでバスを待っていた二人
横にスマイリー 父娘が居た
「良く来る 大歓迎だ」
「稼いだから 飯の旨い日本いる 大円とツルむと旨い飯が食える」ストーミー
四人の前に停まるバス
木箱の山を見て なんだなんだと 降りてくる皆
「強くてバカウマな酒は渡る トラップと覚えた 同じ失敗はしない
こっちがリカール家から 7つの畑が6本づゝ シャンパンがマグナムで6本
こっちがマッシモとキアラの家から よく分からんが白ワインが36本
こっちのスーツケースが 蒸留種類だ 伊仏大使館が持ってきたレベル
市販品だし、それほどのトラップじゃないハズ」
「それで そのバカでかいアイスボックスはなんだ」矢田に訊かれ
「缶ビールだ 恵比寿様が書いてあるラベルだ こっちの段ボールがカップだ」
「はい お届け」とマスターがチーズ中心の肴の山を持ってきてくれる
バスに積み込み 調子が良かったのはここまで 高速に載る頃
あれが始まった 以後寝た振りをする
この責苦に比べれば 阿鼻地獄なぞへみたいもんだ
しかし 40人も居れば一人や二人は仲間が居る
38と真美ちゃんも仲間と判明して 固まってマイクを廻すなオーラ
グラッパでもと 例のグラッパを三人で呑み始めて ほんとに寝てしまう
もうすぐお昼と起こされると 冨美さん絶好調で 天城越え を歌ってる
右手にマイク 左手にグラッパの入ったカップ
吉田先輩曰く
「石川さゆりメドレー マイクを離さない 三曲目だ」
「俺 こっちの若い三人で呑んだだけで 勧めてないですよね」確認をする
「ああ、大円は止めてくれた 涼子さんがきっと美味しいの とか言って
取り上げていって三人で呑み始めたら二人は爆睡 冨美さんが渡って歌ってる」
「後15分ほどで お昼のドライブインです」とバスガイドさん
これに一切構わずカラオケもなく 四曲目の津軽海峡・冬景色 に突入する冨美さん
歌い終わるとカップのグラッパを呑み干し 吉田先輩にもたれて爆睡
ドライブインの食堂 矢田がマイクを持って説教に入る
「今回は 大円のトラップではない 繰り返す トラップではない
お局様三人の自爆 止めた大円からボトルを取り上げた 目撃情報多数
しかもマイクを離さず 四連チャン 最後なんてアカペラで冬景色 お局様候だ
四連チャンは自爆だ もう一回言う四連チャンは自爆だ
大事なことだから三回言う 四連ちゃんは自爆だ
涼子さん達は静かに肩に持たれて寝た これはギリギリだが正しいの範囲内だ
ご主人達のお昼は 折り詰めにして ガイドさんに運んで貰っている
婚約者の前で自爆はしないように 繰り返す 自爆はしないように」
午後は一気に ビールの売れ行きも落ち あの忌まわしいものも止まった
女性陣で固まって 座って密談中
「栄子ちゃんと真美ちゃんも聞いてきて」と諜報員を送り出す
恵美さんが問う「リカール家って まさかの ポール・リカール直系?」
答えるひろ子ちゃん
「そのまさかです 鈴鹿最終戦で ご本人の 当主様もこられ
ええだけのシャンパンで シャンパンファイト うちの人はラッパ飲み
私も頂きましたけど 物凄く美味しい」
「朝の7つの畑の意味は シャブリのグラン・クリュが揃うと」酒屋の郁美さん
「カラオケとかディスコで逃げ切れば」恵子ちゃん
「カラオケとかディスコは危険 うちの人ダメダメだから
きっとまた ええだけのトラップなお酒を出してくる」栄子ちゃん
「既に ええだけの シャンパンにシャブリ 充分トラップなお酒
更に上のトラップとは」郁美さん スーパーの酒屋の店員の限界
「さっきのグラッパね 年間の生産量は非公表でお貴族様専用
日本に6本のうちの封を切った1本なのよね」栄子ちゃん 続けて
「80年物のアルマニャック これで涼子さんが渡りかけてビンタされた
封切ってるからきっと持ってきている 物凄く美味しのよね」
「はい?? なんで6本と限定できるの」郁美さん
「そんなの伊のお貴族様しか買えないお酒 それを空輸で年三本送ってくる
2年分で6本 日本だとうちにしか無いグラッパ」栄子ちゃん
「え?」
「マッシモさん 本名 マッシミリアーノ・スフォルツァ
ロンバルディア州ミラノの最有力貴族
キアラ・メディチ 言わずとしれたトスカーナ州フィレンチェの主の家系
もう、うちの人は関係なしだから大使館やら領事館に訊きまくって覚えたわ
中卒にはキツイ地理と歴史の勉強が眼の前に来て 挙句 伊仏語のお勉強
目眩がしたわよ」
女性陣 ニホンカワウソを捕まえると そんなのとも付き合うの と思う
今宵も深けたようで




