第61夜 自動車学校の卒業証書
翌日の新聞に 稲山組崩壊 との文字
昼前に マック ケンタ バンコ ダニ 鯵沢 沢井 と 県警の矢沢さんが来る
矢沢さんには 寿司を奢らないとで 飲食店街の寿司屋を借り切る
「矢沢さんとケンタにはお世話になってるんで 何でも頼んで下さい」超下手に出る
「俺達は」
「鯵沢さんにも世話になってるから 普通に好きなの頼んで ツケは払うから」
言い方が違うだけだけど
「突然車が燃えたとの目撃情報はある でも死体も車もない
目撃者は鬼が担いで消えたと」矢沢
「そりゃ 阿鼻地獄さん の64さんに始末を頼んだ 現し世にはない」
「そのゼッケン64さんの意味は」鯵沢
「阿鼻地獄 さんに居る 六十四の目を持つ鬼 長いから64さん
中3の冬にさ寒くて凍えてたら 閻魔様が夢枕に立って
大炎熱地獄さんにお邪魔して 暖を取りなさいと
ぬくぬくして 春になれば 現し世も暖かい 獄卒さんに追い出される
夏は暑いから鉢特摩地獄 さんのトコへ言って避暑 秋に追い出される
繰り返してて 大炎熱地獄や鉢特摩地獄 の獄卒さんとは仲良しになった
よく火種を貰ってきた 今回は鉢特摩さんの冷気で銃身を冷やしたらよく冷える
バカ強い横着小僧と喧嘩して勝ったら 負けた小僧が仏法に帰依しちゃって
パンチの5人組に褒められて木にも登った
高3で本堂燃やした時に 大炎熱地獄さんから貰ってきた火種で燃やしたんだ
大炎熱地獄さんに行く予定が間違えて阿鼻地獄さんに行ってさ
中劫を過ごして 余裕かまして 呆れ返られて出でけって 現し世に返された
獄卒さんの具合いが悪くなるから あまり来るなと 64さんに言われてる
現し世だと 本堂が燃え尽きるまでの20分間だったけどな 」
外人四人組と鯵沢 寺巡りのついでに色々も勉強した その中に地獄もあった
最低最悪が 阿鼻地獄 その一歩手前が 大炎熱地獄 そこは覚えた
鉢特摩地獄 は勉強不足で知らないが、きっとヤバイとこ
今 目の前のジャバウォックは 大炎熱地獄の火種を貰ってきて燃やし
その最低最悪の阿鼻地獄にも居たと言っている
しかも そこの鬼をゼッケン呼び 挙句来るなと言われてるとか 目眩しかしない
死体も車もなければ、事件には出来ないし ここと東京の稲山組と京都の寺
空間距離があり 物理的に移動不可能
そもそも京都の寺は銃声の情報と血とかの後はあるが死体がない
稲山組は高火力で焼き尽くされて、組事務所もなにも残っていない
直参の居たと思われる部屋も燃え尽きてない何もない
東京の稲山組の襲撃後 40分で向かいの食品スーパーに居た事実
「ひょっとして 銃殺は趣味でやってる?」鯵沢
「うん やっぱ撃ち殺す 蹴り殺す 燃やす がいいな 実感がある
傭兵時代に 余り派手にやるなと叱られてから 銃撃もいいよなとなった
ポン刀より木刀がいい 殴った時の鈍い振動がいい
弓もいい 頭に矢が生えるのが面白い 今のだと貫通するから注意してる
ナイフが速いけど、血で服が汚れる 支給の戦闘服ならいいけど
せっかく買った服だと勿体ない 今だと汚すと嫁に叱られる
ナイフより三角ヤスリが出血も少なくていい 本職用のでも1000円/本
グラインダーで3cm研げば 立派な武器だ
鉄工所仕様のいい奴を 爺さんに研いで貰ったのがいい
アジアの暗器で蛇党も使ってて、アフガンの空港で活躍してくれた
地獄への片道切符を配るのは楽だけど 殺した実感がない
宗派の兵僧の始末は大炎熱さんと鉢特摩さんの
獄卒さんがやってくれてるから手間はないが実感もない
そもそも長野親父の神道の系列になったけど
パンチを保証してくれる如来様だし逆らえない」
「物理法則を無視するのは」鯵沢
「そりゃ 大炎熱さんと鉢特摩さんに3年も通って
阿鼻地獄さんで中刧を過ごしたんだ
途中 パンチの人の指導で バカ強い人たちと戦闘訓練をやったしな
獄卒さんとも友達だし 多少は無視できる様になる」
「警視庁の死体を燃やさなかった理由は」鯵沢
「最初のバカと局長とかいう命令をしてふんぞり返ってのは燃やしてシミにしたぞ
他は 葬式くらいは出させてやろうとの温情だ」
命令した警備局 飯田警視正 と 最初のバカの柿本の死体は無かった
そうか シミにしたのか それで無かったんだ 六人
「物理法則を無視して うちの秘密会議室を突破したと」ダニ
「あれは物理法則を無視してないぞ ダニ もっとしっかりやらないと」
来た皆が呆れ返り せっかくだしと 寿司を頼んで食ってる時に
「ケンタ 2回も うちの妹のスイス旅行の美味しいものツアー ありがとね
なんでそんなに大盤振る舞いが出来たんだ」
「大円に恩を売る ってのが一つ これでだいたい通った
輪ゴムにパック あれがさ 協力者に渡す時に都合がいい
特に1kgパック 嵩張らないし 日本国内で足が付かない 本国もありがたいって
妹 CIA内部で協力者扱いだ 宝石箱もいい値がついてな
だいぶ色つけて 都合100億JPY入金しといた」
「あ、その技」とマック バンコ ダニ
「だろ 協力者に支払うのに 表の振り込み 裏は輪ゴムかパック
妹は協力者だ 車列作っての送迎で 後にアメリカが付いてるって脅しもな
スイスでは 俺の趣味の美味しいものツアーが 公然と出来たし美味しかったよ」
「ケンタ パック何本あれば スイス旅行は行かなくていいけど 車列の送迎を
やってくれるんだ」
「それが イタリアまで行ったのがバレて今は動けない
協力者となった大円の妹への接待と説明しても
20の女子大生と美味しいものツアー と断定された」ケンタ
「それは事実だろうが」と情報部一同から一斉に突っ込みが入る
「うちも裏金が要るんだよな」ダニ
「じゃ ちょっとテラスへ行こう」
テラスで宝石箱を3箱出す
「これ一箱で 朝夕の送迎一回 車列作って 換金率は抜いていい」
ダニ 真剣に見出す
「どうしてだ? 奥さんにあげればいいのに」ダニ
「妹にやったら 嫌がらせと言われた 栄子ちゃんは好きに買えばいい」
「確かに デザインが古い宝石類だ 若い娘にはダメだな
ウチで処分して その金は日本支部で握って本国から送金 これだな」ダニ
「その宝石箱 若い娘にはダメなのか やばかった ダニ 任す
ケンタが住所やTEL番知ってるから聞いて 朝夕の車列送迎 3回で」
「今さ 大使館の車が無くて」ダニ
「そんなら 別にケンタのとこみたく 防弾は要らないから
センチュリーに国旗の旗竿つけて 行けばいい 車も用意する
要は3人の人工代だな 冬休み明けに やろう 車も調整しとく」
「ナンバーが青ナンバーじゃないと」ダニ
「じゃDIAでやるわ 大使館の車も回せる 謹慎はケンタだけだし
宝石箱を預かって換金して 最低3回 ことと次第で1週間連続」マック
「ちょっと待ってて」
とごそごそして1kgパック20本入のお経入れ2箱を持ってくる大円
「これで 1回送迎で 1パック 40パックあるから40回」
「手間賃も出ないが」マック
「これは そのままマックがお持ち帰りでいい 宝石だけ換金して振り込んで」
「なんでまた」ダニ
「クソ坊主には 脅しも掛けてあるけど アメリカがガッツリ後にいるってな
ケンタの 一言で決めた 後は妹への嫌がらせだ はためく星条旗の車列で送迎
朱鷺を見る目で見られてると愚痴ってから ニホンカワウソになって貰おうと」
「よく判らんが 宝石の換金はダニ
1kgパック40本で車列送迎40回では 貰いすぎだ 80回の送迎な」 マック
「ケンタも復帰するだろうから 復帰したら100本やるから 卒業まで」
「ケンタの復帰はかなりヤバイ 俺が面倒見るわ 150本で卒業まで車列
防弾はとかは 途中でナシになるがいいよな 普通のナビゲーター買って
6人付けて専用で廻すわ」マック
「ケンタにありがとう の伝言をしてくれれば 200本 で握ろう
TDRFもケンタには借りがある ここで返そう」
「OK しばらくは防弾 新車からは普通の車にDoDのデカイマーク
ケンタがTDRFに貸しって なにやった?」マック
「次郎の案内 TDRFの小隊丸ごとに父娘まで ひれ伏す 大事件だったらしい」
「流石 CIAの美味しいもの担当」情報部一同
「そうだ ダニ 黒い500SELが5台 余ってるんだ
だれも乗らないから モサドで引き取って 青ナンバーにして乗れよ
それで送迎してくれればいい」
「どうして そんな高級車が余るんだ?」ダニ
「寺とやった時に取り上げたはいいけど 皆国産のクラウンかセドグロがいい
黒の500SELでスモークも張ってあって もうヤクザ候だろ 本職も嫌だって
これに青いナンバーでヘキサグラムの旗 5台で車列 最高の嫌がらせ」
「断る 我が国のイメージが低下する キチンとクラウンを揃える」ダニ
そうだよな イスラエル 反独だよな
「ならセンチュリーは どうだ これも人気がない 3台ある」
「それなら 値段次第」ダニ
「ここへ 電話して 俺の紹介で買いに来たって言ってくれれば
ボッタクリ価格で出してくれるぞ」
「大円 それダメだろ」外人組
「お値打ち価格だ」
「それじゃないと」鯵沢と沢井
皆が 帰ろうとした時に
「マック 200本持ってけよ」
「今度にしてくれ 若いメンツを連れてくる」
「あとさ 弓を見ていってよ 練習したんだ」大円
関わりたくないが 一応見ておこうと テラスの端にある入口から練習場に
付き合って降りていく
「20階までが店子さんの部屋 21階は下での爆発を吸収する 空間なんだけど
弓とエアライフルの練習場 隣は 板張りと畳みがあるから 剣道と柔道が出来る
三十三間堂の長さが約121m だけど うちのマンションが160m
的回収装置や 奥側の緩衝材 銃座じゃなくて射場も居るから140m 高さ5m
今の所3レーン あと5レーンは増やせる
弓もエアライフルもキチンと公安委員会に真っ当に申請して 許可証もある」
ガチャンと動かして、的の2inchのコンパネに人の上半身の紙を張る
「俺 弓道六段 ここ今度貸して 後輩の女の娘を誘うから」矢沢
「矢沢さんの頼み 鈴鹿とかスキーがなければ 何時でもOK
弓道は何メートルなの 俺は普段 30ヤード 60ヤード」
「ほしい 28m と 60m それは出来る?」
「あるある ちゃんと設定で28m と 60m が入ってる よし60m」ポチ
キュイーーーン 的が動いていく 3つ動いていく
「いっくよ〜」と
分厚い弓を出す大円 スッと引いて9連射 10秒掛かっていない
戻ってくる的 1cm丸の両目とおでこの真ん中とかに白抜きが9箇所
そこに全部当たってる しかも 2inchのコンパネ 撃ち抜いて貫通してる
少しズラシて紙を変えて「28m ポチ」とか言ってる
「どうぞ 試し打ち」と弓と矢を渡してくるが
矢を持ってみてクソ重いし 弓は重い上に全く引けない矢沢
「これの 引く力は?」矢沢
「市販で安定した36トンカーボンのワンオフ 7トンの荷重でいっぱいまでになる
50トンカーボンの試作も貰えそうだから それで行けるトコまで試作中
矢もタングステン鏃のカーボン本体 再利用が可能になって助かる
前のジュラルミンだと一発射つと大概曲がってたんだ
矢沢さんも一緒なら 楽しそうだし 日本語の勉強も出来て 一石二鳥」
「道具は自分たちのを持参するよ 道着を着ないとだしな
彼女達を連れて練習に来るから頼むな 今日はケツカッチンで帰らないと」矢沢
皆で帰っていく
関東の稲山組 本部も会長宅も燃やされ 直参幹部の本部も全部燃やされ
そこら中を燃やされて混乱している隙きに 道交会に乗り込まれシマを乗っ取られる
「うちに戦争をしかけると言ったそうだな 燃やされて当然」
さも、自分のトコの鉄砲玉の様に語って制圧していった
後は任せればいい
それよりもなによりも 今晩は 栄子ちゃんの自動車学校の卒業の
お祝いをしないといけない 苦節4ヶ月 毎日通って頑張って やっと やっとの
自動車学校の卒業検定合格の予定だ これは今日のニ発目で合格して欲しい
栄子ちゃんが 自動車学校の卒業証書を持って帰ってきた
お祝いで 38の紹介の川魚屋で 食事とビールを頂く
栄子ちゃんの愚痴が始まる 黙って聞く
「もうね 普段は 鏡智の隣の乗ってるじゃない スムース極まりなくて
シフトチェンジなんて息する様にしてるでしょ
ハンドルだってすっと切るだけ 簡単かと思ったら全然違った」
「それは 俺だってニホンカワウソ先輩について行って冬の北海道からスタート
あれ?の連発 頑張って 練習 これしか無いね
スキーだって 初日からキチンと理を教えたら すぐ上手くなった
運転にも理がある そこを理解すればいい」
「鏡智の運転だと ハンドルを少し切るだけで 交差点でも曲がるじゃない
私だと沢山切らないと 交差点も 向こう側に突っ込みそうになって廻れないの
教官さんにもっともっと切ってと言われ続けて やっと感覚が解ったわ」
それ まずい
NA それ用の足とエンジンとノンスリが入った車だし
そもそも ハンドルレシオが超クイックのロックtoロック360度 切らなくていい
速度があって基本アンダーの足を ブレーキでの荷重移動でFrタイヤの
グリップ増やして舵切って Rrの過重を抜いて ヨー入れての ノンスリで
Rrを滑らせて曲げて行き アクセルワークでRrに過重を掛けてヨーを
抜いて加速して抜けてるから
NAだってNAの皮だけの車だし
ホワイトボディにしてBoxで補強してから断熱材 腹回りも補強バー入れまくり
搭載位置を目一杯後と下にずらしてドライサンプの13Bのサイドターボを載せてる
クラッチもツインプレートなのに 蹴るわ半クラを多用だわで 1年しか保たない
タイヤだって夏だけでRrタイヤがズルになるから春にFrを新品にしてRrへ廻す
まだ雪道オンリーで走るマキシアイスの方が持つ ドライだと一瞬だ
ミッションだって超クイックシフトの直結5速+OD
足だって夏冬で変えてるし 今はスノー用にエナペタルで調整したビルにバネ
プッシュは全部ピロ足 ブレンボの4Potにノンスリも締め上げた機械式なんだよ
普通の車であのハンドル操作だけを真似すると そりゃ交差点の向こうに行く
あの車でそれなりの運転しないとあの曲げ方は出来ないから とは言えない大円
「五竜に運んで貰って 雪道運転の練習する?」
「まずは 普通の道から がんばります
その前に運転試験場の筆記試験が待ってますから」
ここでは 余分なことを言わず 滑らず 帰っていく二人
今宵も深けたようでも




