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第55夜 すまん チームオーダーだ

夕食の焼き鳥後に ほどほどヨッパでいると


ジョルジェットが「パラソルをやりたい」と言い出したので 

絶対ダメと言おうとしたら


クリスチャンの父と叔父 兄弟での雷炸裂 ド如かれるジョルジェット

曰く

今のパラソルとピットボードで 12 が始まった 勝利の女神

外すことは考えられない

ジョルジェットの時は3位でしかない

どちらかがコレない特段の事情がなければ ジョルジェットのパラソルはない


ド叱られるのレベルではない 激怒


クリスチャンも

「父と叔父の怒りは当然だ ボルドールよりハードなスケジュールを熟して

 挑む最終戦 年間シリーズの13が掛かっている

 我がリカール家のハウスで休息したライダーとパラソル

 今の三連勝のパラソルとピットボードは 勝利の女神

 浮ついた パラソルなぞ不要」思いっきり切って捨てる 父と叔父頷きまくり


出る幕無しと 栄子ちゃんとお風呂入って寝てしまう


金曜日 朝起きたら土砂降り

これ行かなくてよかったレベルと思っていると 

鈴鹿は晴れてると白子レーシングンの工藤さん連絡が入る

天気概況の確認と天気予報を見ると三重県は晴れ


女性三人で 楽しそうにご飯を調理中なので 

男二人は紙フィルターでコーヒーをドリップして 美味しく呑んで待つ

三人は 宿で アジの開きや味噌汁納豆 の朝食を箸で楽しんで食べたらしい


待つ


2杯目のコーヒーを頂く


待つ

ここで俺が手伝いに行くと キアラは間違いなく凹む

待つしか無い


出てくる 納豆と生卵の山 海苔と味噌汁 ただし具はワカメのみ


「どうしたん」


「豆腐をこうやって切るでしょ 二人もやるって グダグダな豆腐だらけで

 味噌汁の作り直しに 鮭は焦がしてサヨナラ 大変」栄子ちゃん

 

「ジョルジェットとキアラ やらかしてて 作り直し」同時通訳付き


クリスチャンが父と叔父になにか言って 物凄く渋い顔の父と叔父


「何言ったんだ」


「トラブルの元のジョルジェット と キアラ

 叱れるのは 年長者の2人 と 押し付けた」


「そう言う時期もあります あるもので食べましょう」栄子ちゃんの救助艇


皆で 食べるが キアラすら サクッと混ぜ混ぜして生卵に醤油

炊きたてご飯に掛けて NTKG 美味しい顔になる


年長二人組 実はNTKGもTKGも食べれていない 欧州では生卵は腹を下す

クリスチャンに「美味しいのに」とニ日連続で言われたらしい


ここは日本 NTKG(納豆卵かけご飯)とTKG(卵かけご飯) 最強だ

どうにも 若い欧州組が 美味しそう チャレンジしてNTKGの虜になる年長組


そして お昼をどうするかで 揉めだす欧州組


飲食店街の饂飩屋に行き「大将 自然薯 いける?」と訊くと

「量がないから 何人分?」と問い返されられる


「八人」と答えると 


「行ける 今日は20人分ある 12人分を 8人分に掛ける大掛で行く 11時半で」

とご主人


「頼んだ」と部屋に戻る


11時 ヤマハの偵察部隊から連絡がある

「1のRSにも本体の手が入ってる 17″前半で走っている」との事


「合宿やってよかった 差が付けれた リカール家のハウスも飯も有り難かったし」


満足げな リカール家の三人


「飯行くよ」と皆を連れて 饂飩屋に 「ここは何度も」との雑音は無視


入ると ご主人 バカでかい擂鉢で自然薯すりすり 出汁を入れすりすり


「ちょっと待ってな あれの直後だと キツイ これでも食って待ってて」


出てくるムカゴの塩ゆで

大学で日本学科のクリスチャンを含めて 今季初来日組は

皆不思議そうに 豆のような何かを食べながら待っている


「日本の秋の味覚だ 時期は最終盤 これが終わると冬だ」


美味しい 豆のような何か 擂鉢はネバネバな何か


「今日はさ 手を抜きたいわけじゃないが 〆ての饂飩は食べて貰った

 釜揚げで出汁掛けて自然薯 なかなかのレアな組み合わせだ どうだ

 あと ヘボの甘辛く炊いたのもある ポン酒で」とご主人


「それ 行ってみますか」との会話にツイてこれない今季初来日組


出てくる蛆の炊いたの 栄子ちゃんもマッシモ達も五竜で食べてる

四人で美味しく頂く


「ヘボとか懐かしいです 田舎の秋祭りのお呼ばれで頂きました」栄子ちゃん


父叔父組 栄子ちゃんが美味しい と言ってしまっているので、しぶしぶ食べる 

あれ!! 美味しい!!! ポン酒に合ってしょうがない


〆で自然薯饂飩が出てくる これも美味しい 今までの饂飩とは違うなにか


美味しく頂き 部屋に戻ると 「isekai」「étonnant」と父と叔父

クリスチャンは ある程度狙ってくる との予測で対応したが 

父と叔父 予測できず 仏料理が最高 との意識のママ 饂飩屋に持っていかれた


「そもそも 38の魚捌きと68の寿司 長野の蕎麦に地のもの

 これで気がつけないとは 我が父と叔父ではあるが 情けない 

 祖父の8耐と4耐の国しかと見定めよとの言を忘れたか」クリスチャンが言い放つ


「そうは言っても クリスチャンだって日本学科に行って 予習してるし

 毎度来てる その要求値は厳しい ましてや地の季節モノ」救助艇を出す

 

「そうです トラップが山ほどの部屋」とジョルジェットも救助艇


爆笑する ストーミーがソファーに居た 


「饂飩屋で俺の友達と言えば 自然薯もヘボも出してくれる ツケは俺持ち」


「有り難く頂こう 娘はなにかこだわりがあってな お局様までイケてない」

消えていくストーミー


「今のは忍者か」と父と叔父


「その通り 忍者の父だ」クリスチャン

前回のスマイリーを覚えている クリスチャン


夕方 来客の三団体

三河バイクの内村さん含め七名

68と38のライダーと女神のカップルの四人


うん、ここまでは予定通り


老夫婦とご婦人が二人 計 四名の仏人

これが不明


爺さん夫妻は「間に合ったようじゃな」とクリスチャンと会話してるが

奥様二人とバトルが始まる 父と叔父


皆して「女もいないし 浮気もしてない 怒られる理由は」と訊く

クリスチャンの同時通訳で話は進む


「義父様には クリスチャンから定時連絡があったそうですが

 うちの二人からはなし しかも義父様から見せた頂いたデータ

 かつてのTT-F1より速いタイムで ボルドール並みの走行

 

 あなた(ハモる二人)マルセイユの民の私達に連絡がなかった理由は」


最後ド迫力のハモリ


父揺るぎもせず

「我々だけでも邪魔になる パドックから眺める 屋上にいく 配慮をした

 お前たちは その配慮は出来たのか 興奮して 抱きついたりしない保証は?

 降りている間は 休息時間だ ライダーには休息が必要だ」


叔父も続く

「ジョルジェットはパラソルがやりたいと我儘を言い出し ド叱った

 マルセイユの民 我慢ができるのか」


「すげえ夫婦喧嘩」68と38


「ご主人の勝ちね」と女神二人


「流石 リカール一族 喧嘩の内容も24時間」というと

 

「はい??」と皆


「ボルドール24hのポール・リカール・サーキットを作ったお爺さんとその一族」


「気楽に ただの爺じゃ 明日からの最終戦 楽しませて貰う」爺


「それで クリスチャン クリスチャン・サロンからですか

  ボルドールやル・マンではやたら強い」内村さん 


夫婦喧嘩は 父叔父組の圧勝で幕を閉じて 更に攻勢を掛ける叔父

「決勝修了までは ピット屋上 降りるのはトイレとコーヒーと食事のみ」

言い渡される 嫁叔母組


「それは」と抗戦しかけると


「勝利の女神はそこに居る 三連続の12の勝利の女神だ 余分な女は要らない

 ライダーのリラックスが一番だ 余計なプレッシャーは不要」

まるで20mmのバルカン砲並みの砲撃で、嫁叔母組を蹴散らす父 強い


「流石 我が父と叔父だ 尊敬する人物は揺るがない」クリスチャン


そんなこんなでバスが迎えに来て鈴鹿へ移動


バスの中でライダーと三人で話す

「38 すまん チームオーダーだ 68がスタートでやらかしたら

 17″後半で1のRSを抑えて 68を待って道を譲ってくれ

 逆に38がやらかしたら 68も同じ 必ず 68 38 の並びで


 不満がある 当然だ それであれば 明日の朝までに言ってくれ

 その場合は ライダーの意思が優先で行く」


「全然 不満はない 今期はポイントが取れればいいな レベルで始めた

 望外なトレーニングにマシンで 1のRSを抑えろとか夢のようなオーダーだ

 

 最終戦のニ位で シリーズ三位 優勝してもシリーズ二位にはなれない

 いまシリーズが始まる前の想像の外に居る チームオーダーに不満はない

 必ず 1のRSを抑えて 68を 待つ」


68は全泣きで 答えれない


後ろの方で クリスチャンの同時通訳で 仏組も伊組も三河バイクも涙が溢れてる


サーキットの近所のフレンチで 藤田と通った昔なじみの店 

クソ我儘に ドカンと出してもらって 思い切り食って

ライダーはワイン一杯 その他は3杯で サーキットホテルへ向かって泊まる


土曜日 0630


サーキットホテルで揃って朝食 他にも何組も朝食 1も食べてる

父「着替えるハウスはある ラフな格好で寒くないように」とライダーに


頷き、一式を持って リカール家のハウスへ移動する

ヤマハのデカトレーラトランポと HRCのデカイトランポが でんと居る

 

「YH戦争だな」


「YH戦争って」栄子ちゃん


「ヤマハとホンダの勝負だよ こっちはヤマハのTZ 1はホンダのRS

 どっちも負けられないと 判断したんだろ 

 全日本も併催だしワークスが来てる」


「また おおごとに」栄子ちゃん


「そりゃ 1はシリーズ優勝を手土産に来年全日本昇格でホンダで戦う予定だった

 追い上げられて 焦ってコケて ひっくり返されさそうで 向こうも必死」


ピットには既にマシン4台と整備道具が揃ってる


クリスチャン 大声で 「gentleman」と叫ぶ 同時通訳開始


「リカール家 当主より 挨拶をしたい」


「Je vous soutiendrai. 応援させて頂く」当主 短い挨拶


「じゃ いくぞ 三河バイクのメカはワークスの技を盗むように

 ルーティン開始で」とレースモードに突入する


ライダーズミーティング

「今日もパラソル行かせて貰います みなさんもパラソルで」

前回のグリッドど真ん中でのキスで 話題の中心の三河バイク

開き直って、煽ってきた内村さん


ディレクターズチェアに座って 動きを止める ライダーに任す

栄子ちゃんも隣に座って 動きを止める

内村さんも座って 動きを止める


フリープラクティクス 25″ で廻る二人


「コース オイルなどなし いけます」と言ってくる


クオリファイ 68 38 ツルンで行く

6周目 クリアラップ 14″フラット 14″2 を叩き出して ピットへ

タイヤの温存を優先して 目いっぱいは走らない


1のRS 目一杯走って 16″9で止まる


動かないが 情況は聞こえてくる ライダーは付けていないが

ピットウオールとピット クリスチャンたちも無線を持って聞いている

心の中でガッツポーズ

公式戦でのコースレコード 全日本より速いタイム


マシンは スタンドに上げられガソリンを抜かれて、タイヤウオーマー装着 のみ


着替えて 食事 皆で涼風に 行って カツカレーを食べる 若いのは2杯行く

伊仏組も カツカレー 「勝利のゲン担ぎ」 と強制される 

クリスチャンも通訳に困るが ジョルジェットと 涼風の謂れから説明していく


午後は全日本の フリープラクティクス と クオリファイ

ヤマハワークスの二台 意地を見せて13″8と14″2と上げてきた

ホンダのワークスNSR 14″後半 全日本もヤマハでフロントロー独占


メカも、もう基本やることがないので留守番を残して

全日本組も含めて バスでイタリアンのドカンの晩御飯に行く


このお店も(温かい|冷たい)もの 必ず火を通したもの 消化の良いもの

とかのリクエストにキッチリ答えてくれるので藤田の時からのご贔屓なのだ


全日本組に 12 明日も頑張ろうと言って話をしてると

「え、パラソルいないの!」


「パラソルなんてWGPだけですよ そんなお金があれば練習」


「ジョルジェット  キアラ 明日の午後 全日本組のパラソル 出番だ」


ヤマハ 営業の上村さん 即電話開始

「WGPのワークスパラソルとウエアとワークスのTシャツとか一式持って鯉

 どこのでもいい どうせ250だ 最低 ワークスのパラソルとTシャツ」


「準備が始まったぞ 勝利の女神な 三位じゃダメだぞ」


「Oui Monsieur」

「SìSignore」


緊張から解き放たれて 68も38も女神の膝枕で 寝落ちしていく


今宵も深けたようで

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