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第5夜 スキー場に雪があるうちは余裕

一回目のインスペが終わり


「一回滑って 調子見てポールを変える」宇喜多さん


「行きまーす」と栄子ちゃん 皆ビックリ 


結構なペースで行くが、ポールに引っ掛けて転倒 板も外れてる

自分で登って回収して再スタートして フィニッシュ


「やっぱあそこが難しか」と宇喜多さん


「ウン しょぼいとやらかすポールだね」


二番手が栗田さん 流石 ガススタでトイレ 速い でもやっぱり引っ掛ける


「どうしようかな」と悩む宇喜多さん


「栗田さんはガススタ スラローム元愛知代表の涼子さん次第 涼子さんバシッと」


「矢田〜」矢田が呼ばれ涼子さんと密談してる


「ちょとさ お前の友達 なんとかしてよ GSでWCだよ

 それが引っ掛けてコケた こっちは国体の”愛知”代表 差がありすぎない」


「あいつ 自分は素人と思い込んでるんで どうにも 涼子さん頑張って」


矢田 大円は思いコンダラの奴だし 諦めて 涼子さんを見捨てる


しぶしぶスタートゲートに立つ涼子さん でもゲートに立てば元国体愛知代表

キリッと綺麗さが三倍アップ 綺麗なシュプールで行くが やっぱり引っ掛ける


「大円くんが引っ掛けたらポール変えるわ」宇喜多さん


ゲートに立つ ゲートを切って全開で行く 二つ上のポールが肝とインスペ

ちょい上で廻って抜けていく フィニッシュ 1’58”3 


他のタイムがでてないので いいか悪いか不明

栄子ちゃんも2回めを滑って2’16”3 俺の18秒落ち まぁまぁだね

二人でリフトに載って 


「大円さんが ここが難しくなるのは 二つ上のポール次第 って」


「だろ、上で頑張っちゃうとあそこでやらかす 一回目がそうだったよね

 宇喜多さんの意地悪なポールセット 引っかる方が間抜け」


「行っていって」と宇喜多さんが勧める バンバン引っ掛けてコケる


矢田は止まってしまってコケないまでもタイムロス

涼子さんは 二本目で 2’08”7 でフィニッシュ

栗田さんも 二本目は 2’00”2 でフィニッシュ


上で宇喜多さんと栄子ちゃんと俺で感想戦


「やっぱ2つ上のポールセット あそこに気がつければ行ける」


「コケて気が付きました」


「なら、このセットでアイスバーンで行くわ」


涼子さんと栗田さんが来て


「もう意地悪を絵に書いたようなポールセット 解れば行けますけど」


「引っ掛けたポールの一つ上のポール 右に5cmでもっと意地悪になるけど

 宇喜多さんやらない」


「それ、トラップ 行けそうに見えて更にキツく 半分位以上がコケるぞ」


「でも先週のチームの時はそんなのばっかなポールセットでしたよね」


「そりゃ 日本代表の強化合宿 見抜けない間抜けは要らない」


「どうりで7番手 宇喜多さんて何者」


「意地悪なポールセッター これしか」

爆笑する宇喜多さん


涼子さんと栗田さんが密談

「えっと日本代表合宿に混じって7番手 日本代表候補を4人ぶち抜いたの?」

「そうみたいね しかも板はモーグル用でね 大円君あの板が大好きだから」


涼子さんが切り替えて「そろそろ帰らないと」との案内を出す


「帰りは 憧れのお局様の涼子さんと帰りたい」頑張って言ってみる


返事がないので

もう一回 大きな声で言ってみる


幾ら公爵でも その誘いには乗れないと思う涼子さん


軽く無視され 凹んでいると 栄子ちゃんが帰りも乗ってくれる

また、憧れのお局様に振られたようだ 縁はないみたいだ

栄子ちゃんは素直でいい子だし口説ければいいなぁ

帰りも二人だし、チャンスはまだある


板とかを矢田の車に積む かなり残念だが 栄子ちゃんはかわいい


それとは別に、憧れのお局様の涼子さん達とは少ししか話してないし

何処かで話さないと 矢田の友達の俺は おかしな人のままだ

帽子とかひざ掛けとかインカムとかセットして インカムから430で


「矢田 先行する 途中の喫茶店で待ってるから無線で呼んでくれ」


「了解 呼ぶわ」と矢田の友達が先行で帰路をスタートしていく


下りだしカウンター量を少なくし滑らせて下っていく


「どう 栄子ちゃん 揺れないでしょ」


「揺れないけど 異次元の走り」


「普通だって まだ押さえてるし」


美濃白鳥よりも下まで圧雪路 圧雪路が全然途切れないとけど

喫茶店を発見し入っていく

インカムのお陰で色々 栄子ちゃんから涼子さん達の情報は聞けた


矢田を呼んでみても 430だとモービルでも届かないほど離れてる

矢田のが ハンディのホイップだしな 飛ばない


コーヒーを頼み


「大円さんって 雪道も普通の道のように走るのですね」


「μが違うだけで安定してる圧雪路は いい 

 ブラックアイスとかいきなり出られるとちょっと焦る

 でもミシュランのマキシアイス 余裕で対応は出来る」


「それが今履いてる スタッドレスタイヤなんだ」


「うん 城南のジョージさんのオススメだから安心 滑っても止まってくれるしね」


「大円さんのネタも そのジョージさんのお勧めで 滑らず止まればいいのに」


目眩がする指摘

それは、もう頼んだ後なんだ 


「お前のネタはブラックアイスよりμが低くてグリップしないから無理」


と言われたんだ

挙句の其の場に居た先輩たちに爆笑され 漏れてこの地区ではええだけ笑われてる


「雪だ 積もってきてる 栄子ちゃんって 矢田の車に困るものは置いてない?」


「大事なものは ロードスターのトランクに」


俺的には 今日一緒に居た栄子ちゃんを口説きたい

でも 後に涼子さん達が控えてる 矢田が呼びつけられて叱らてるしな

涼子27さんも綺麗なんだよなぁ 美人でお局様だし でも美人なだけ迫力もある

諦めきれない部分もある


車に戻り屋根開けて 雪の中を走り始める


「あれ、雪が振り込んでこない」


「50km/h出てれば 雪なら入らない その様に走ってる 前が詰まったらゴメン」


「ねぇ 大円さんって彼女居るの」


「どうも俺 おかしいらしくて 何時も振られるんだ

 ダートもサーキットも女の娘居なくて 居ても彼氏付きだし

 紹介して貰っても 街に行くと無能候だから おしゃれな街とか苦手でダメになる

 ファッションも通販専門だし」


「そうですね 今日の滑りとか飛ぶとか あれが普通なの」


「長野親父基準だと 普通の下 まだ普通まで行ってない」


あれが普通まで行かない基準、当然 おかしな人扱いよね


「車は」


「城南の先輩たちに比べると 下っ端」


あの走りが下っ端となる基準、当然 おかしな人扱いよね


「今日一日で思ったのですけど 大円さんのね先輩が凄すぎる なの」


「そうなん 皆いい人だよ」


『いい人だとすると 自分でネタでド滑りして滑落してるんじゃ』と思う栄子ちゃん


どんどん雪が積もっていくがNAのペースは落とさず進む


愛知県内に入っても積雪路 右に曲がりながらの下りの赤信号のかなり手前で

2台前のFFがクルんとこちらを向く

FFにチェーン撒いてヨー入った下りで、ドライのブレーキ踏めばそうなるわな


前の車はブレーキランプは点灯するが全く減速せずに突っ込んでいく


愛知県民 積雪しててもサマータイヤで出てくる


「栄子ちゃん 掴まって 揺れるよ」とインカムで叫ぶ


ミラーを見て止まっても後のクロカン四駆は無理と判断して、

対向車までの距離を確認して 距離はあるがすり抜けは無理


フルブレーキでマキシアイスの底力を遺憾なく発揮

クロカン四駆に突っ込まれる前にフェイント入れてサイドで180度


対向車線に飛び出してフル加速してミラーを見て後続車との距離を確認して減速

車が途切れているからもう一発サイド引いて180度  元の車線に戻り

多重事故で5台絡んでグシャグシャになってるのを見ながら


「危なかったね 栄子ちゃんに怪我がなくてよかった」


すり抜けていく


栄子ちゃんも ニホンカワウソを見る目になった

これか これが先輩の言っていたニホンカワウソを見る目の現物か


ニホンカワウソを見る目の娘は誘えない

これも 先輩の教え 先輩は誘って やらかした と言っていた


ICの近所に沢山あるお城も見るだけで通過 悲しい


高速もチェーン規制 冬タイヤを確認する警官に氷よりも冷たい目で見られ

スタッドレス と主張して検問をクリアして 


閉鎖になる前にとパッシングをバシバシ光らせて

雪の降り積もる名神ー東名をフルオープンのNAで爆走していく


後から来た 四駆のラリー車には サクッと道を譲る 2台ツルンで爆走

無線の周波数をチームのにしたら やっぱ先輩 しかもニホンカワウソ本人


譲って正解 


チェーンのクロカン四駆がどかない 30km/hで平然と追い越しに居る

制限速度は50km/h 邪魔でしか無い


先輩が切れて ハイビームにフォグまで点る

頑張って加速するが 所詮チェーンだわ 滑るのに経験不足の下手くそ


「こっちは普段から滑りまくりだ 経験の差を考えろよ」インカムに叫ぶと

「ネタも滑りまくりだし(な|ね)」無線の先輩と栄子ちゃんにハモられる


それもでも30km/hでどかないパジ◯ロのバカ 先輩 ガチ切れ マイクで


「前のパ◯ェロの運転手さん 走行車線に戻りなさい 通行区分帯違反です」


たしかに先輩 高速交機 PCではやるんだろうが自分の車にも付けていたとは


俺がハモられてヨロヨレから立ち直る頃に やっと道を空けるクロカン四駆

憑いてこようとするが、二台でミラーのカスにしていく


無線の先輩情報だと 電車も止まっているとの事 やっぱり急ぐのが正解だ

先輩 だいぶ先の駅で彼女が凍えてるらしい 急ぐわけだ


「先輩 その彼女が ニホンカワウソを発見した彼女ですか」


栄子ちゃん それは訊いちゃダメと 間に合わなかった


「仲直りして結納も済ませて 式待ちだ 大事な体 冷やす訳には

 加速させて貰う またな」


栄子ちゃん ホッとしてる


最新のスポーツ四駆のラリー車 しかもドライバーはニホンカワウソ本人

足もタイヤも スノーラリー仕様 

あっさりと離されていくNA 車とタイヤの差もあるが ドライバーの差がデカイ


「ニホンカワウソ本人はヤッパリ凄いね」


「それは 彼女さんのお腹に赤子の可能性大 急ぎます」


「お祝いに行かないと」


デカイスーパーに先に到着したのは当然 NA 無線も届かない

栄子ちゃんを サイゼリヤへ自信を持って連れて行くが

でも「サイゼリヤですか」と言われる 滑った

そうは言ってもお腹は空いているので 目一杯食べる


更に待つので ミスドに移動 待ってる間に居眠りしてると

ミスドが微妙な温度でスキーウエアを脱いでスェットの上下に

佐賀県産の銀狐の組み合わせ なかなかシュールな絵図だ


クラウンワゴンは渋滞にハマリ苦労してるみたいだ

待ってる間に居眠りしてると


栄子ちゃん チュとしてくれてると

クラウンワゴンが停まる


女性陣が「あーーーーー 」と言ってくれるが俺的には先着順

と思っていると 涼子27さん達も入ってくる 


あれ?


「もう 私のって 約束ですからね」栄子ちゃん


どうしていいか解らず 呆然としていると 涼子さんが


「またスキーに行きましょうね」自分の車に戻っていく


あれ? どうしたらいいだ


栄子ちゃんが板二本を持ってナビに来る ブーツもトランク入れて

栄子ちゃんのアパートに送っていって、そのままお泊り


栄子ちゃんの彼氏として頑張っていく

スキー場に雪があるうちは余裕


こっちは合宿中でも、スキーバスのチケット代を持てば負担にならない

デカイスーパーには旅行代理店もあって 美沙さんがいるので

デジポットをぶち込んで 一派は皆 自由に使ってきてと放り投げておく


宿の部屋を余分に確保しておいて

居場所を美沙さんに連絡しておけばいい


でも、来てくれるのは 矢田と栄子ちゃんだけ


美味しい店もおしゃれな飲み屋も

スキー場の廻りなら、スキー場関係者から聞いているし


マッシモとかジョルジェットとかのトイレ組も混ざり呑み食いする

長野親父のサポートもある 長野のスキー場なら何処行ってもOK


パトロールやイントラとかの案内があって間違いなし


春になり雪が溶け普通のスキー場のシーズンが終わる 俺の恋も終わりかける


「だって、街でおしゃれな店の一つも知らない

 服はこんな通販のしか持っていない」とOrvisとLLBeen


 両方とも日本語カタログが出る前 ほぼ知られていないブランド

 正直に栄子ちゃんに言う


「そうですよね 大円さん スキーに全ブリ 遊園地なら行けますか」


「鈴鹿の遊園地なら道も覚えてる」 


「日程調整して行きましょう」 と 栄子ちゃん優しい


今宵も深けたようで

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