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第185夜 仕入れの帳簿がある Gサカイは研ぎ代もキチンと頂く

着替えてとの話は無視され 若い三人して剣道場を見て弓道場へ移動


「大円さん ここで練習してもいいですか 弓道ヤッてみたかった」三人


「お茶と華だけど華より弓道と剣道 剣道は形がいい」ライオン組

「NinJaとか 武士とか 大変で」村井

「でも 俺ら木刀でぶん殴る専門 形とか習って 向こうで披露」和田


「弓道は 漁師のスピアフィッシングみたいでヤッてみたかった」生田くん


「じゃぁ 俺の生徒だな」高雄さんが勝ち誇って宣う

美香さん 銃器も扱うが ナイフ・体術メイン なので柔道場に連れてきた

高雄さん 古武道一般を熟し 柔術剣術は当然で小笠原丸にも顔がある


大円 ここで夫婦喧嘩に割り込んでも 碌な事にはならないと思うが

「まず 連れてきた美香さんが 三人の見定めを 美香さん基準で判断」


「二人が着替える時間を 俺が稼ぎます」礼装とは言え軍服の生田くん

対人戦闘の基本を押さえた構えから、フェイントを織り交ぜて 掴みに行く

掠りもぜずに 躱され続けて 最後 ほっぺにプニ


「楽しみだ」高雄さん

「ちょっと 私の生徒だから」美香さん

「彼等の希望は弓と剣術 美香さんは苦手 俺が上だし」勝ち誇る高雄さん


続く 和田と村井はもっと簡単にほっぺにプニ


「習志野よりヘボいけど 若いから鍛えがいがある 大円くんのトコは面白い

 剣道着と弓道着と弓と矢を買いに行こう」高雄さん


「そこの奥に柔道着と剣道着と弓道の練習着もサイズ色々で揃えた

 剣道の面と篭手は臭くなって臭うから 垂れと胴しかない

 続けるなら 垂れにつける カッコいい名前入のカバーを作ろう


 弓と矢は矢沢さんが 若い女性を連れて 遊びに来れるように準備をした

 ただ弓も矢も 旧来のは管理が面倒 全部YAMAHAのカーボンだけどね


 木刀はスヌケと本赤樫も枇杷とか各種材質で ノーマルと俺スペシャル

 錫杖も各種材質で揃ってる 見に行こう」大円


木刀の山を剣道場に運んで 4人で振ってみて ノーマルの白樫が選ばれる

錫杖も白樫を選んで「参る!!」と四人 高雄さんもヤッてる

やっぱり錫杖を持つとあれをやるんだ と安心する大円


「ポン刀はこのロッカーに20本あるけど 高雄さんの合格を貰ってからね

 弓を見に行こう」


「各種ある 鍛錬で成長しても あるので足りるわ」高雄さんの判定


「じゃ目標を見せておきますか 弓道から」

250m/sの最新の弓と300gの最新の矢を矢入れに20本 的は121mの距離へ

「的の距離も各種設定可能 今121m 誰か レディGo って合図して」

「レディGo」と合図する生田くん


10秒未満で撃ち切る20本の矢 戻ってくる的 

的の丸に赤いシールが十文字に20個 全部撃ち抜いていて

30cmほど均一に刺さり込んでる それをサクッと引き抜く大円


「YAMAHAアーチェリー技術部謹製の300g/103cmの矢を250m/sで射出する和弓

 それを受け止める 複合材料開発部の的 YAMAHAに足を向けられない

 村井くん ひいてみそ」


まったく弓が引けない村井くん


「高粘弾性素材で出来た弓道の規格の的はこれ あるから使ってね

 じゃ剣道場へ 高雄さんの木刀での試し切り 行ってみよう」


隅っこに沢山の檜の柱が積んであり 台の上に立てられる 2寸角の檜

高雄さんは ポン刀を持ってきて

居合で切り抜くと上側がずり落ち 立ってる下の部分


「すげぇ こんな太い檜を立ててあるだけで切れる

 しかも上側はずり落ちて行き 下側は微動だにせず」感心する三人


「はい ここの階に止まるエレーベータのキー

 高雄さん達にはうちの防衛装備が無意味だからキーは信用で渡すね

 彼等との練習の送り迎えで要るでしょ」キーを渡す大円


「大円さん さっき木刀で とか言ってましたが

 木刀でこの檜をへし折れるのですか?」

もう プニの連発で いろいろ折れてる 折れるなら一度にと 生田くん


和田くんが2寸角の檜を台上に立てると

村井くんが「どうぞ」とスヌケを 台から3mは離れている大円に投げてくる


受け取った瞬間で移動して 切る 大円

3mの距離の移動も見えなかった が スヌケは檜の左側に30cmに止まっており

構えの態勢と 軌道的には切れているハズ でも 檜は動いていない

美香さん 檜の2寸角の上を持ち 持ち上げると 1/3が持ち上がる


「これやるとな 海外の軍でバカウケ 飯も宿もロハになるぞ 練習しとけ

>村井くんに スヌケを投げ返して

 じゃ 高雄さん 帰るときに彼らを送って行ってね」消える大円


「さぁ 人外は置いておいて 練習しよう 今日はお茶のお稽古だ」高雄さん


2階の茶室に戻り 盆点の練習に混じっていく三人と教える側の二人


茶のお稽古が終わり GS裏のBarへ タクシー2台で行く5人

若いチーム三人

「いやぁ 人外 完全に人外 高雄さんのポン刀でも人外なのに」生田くん

「美香さんの ホッペにプニ だけでも人外」村井

「あの和服で動きにくのに 掠りもしなかった」和田

凹む三人 だが若いし 切り替えれる三人


「お茶も武道も いい先生に」和田

「その いい先生って」生田

「お茶は千佳さんと美香さん 武道は高雄さん」村井

「高雄さんは お茶もいける 男の茶だよ」和田

「いいな 高雄さんに師事しよう」三人

大円の話題は打ち切るとの合図となり 伊語の話に変わる


岩月夫妻の方は 端から大円の話題は出なく 若い三人が楽しみ


GS裏のBarで若い三人は 軽いロングを一杯のみ

「明日も仕事なので お茶と武道のお稽古をお願いします」と帰る宣言

美香さん 固辞されるポチ袋に入れたタクシー代を無理くり渡し送り出す


「誘われて 軽い一杯を呑んで サクッと帰る ポチ袋は固辞する

 鍛えがいがある若者に会えた そう思わないかな 美香さん」


「弓と剣では 貴方のほうがインパクトは大きいはず

 正月のローザンヌ以上 そこを呑み込んでの 今の鍛えがいのある

 惚れ直しました」美香さん


「ただ 今日は呑み潰れるかもしれない 明日の昼はお粥で」


「タクシーに積み込むのは 私らバーテンの役目 お任せを

 事と次第では 家のベットまでのお手伝いをします」バーテンさん


「それは有り難い ショートの強いのを 各種色々で 練習でヤッてみて」

「私は 軽いロングを」


ステアにシェイクにビルドでカクテルを色々と創り 呑んで潰れる高雄さん

丑三つ時に バーテンさん込でタクシーで帰り 二人でベットに放り込む美香さん

バーテンさんにタクシー代を払っておいて と ポチ袋を渡し ベットに倒れ込む


「あの男性 滅茶強くて 普段は絶対に潰れる呑み方はしない方だろうな

 まぁいいや カクテルも沢山試せたし デジポットがだいぶ減ったし」と

ポチ袋を開けると$1000札が三枚

「貰って1枚 デジポットが増えた 万札かと油断した」


水曜日は宿酔いで 一日潰した 高雄さん 木曜日の朝

堂本さんが休みとの話で二人で剣道場へ

美香さんは美里さんへの料理の指導 半年以上続けているが伸びが少ない


剣道場で会話する二人

「まぁジャバウォックですから」と軽く流していく堂本さん

「それより若い子を育てる 俺も中年だしヤッてみたい 鍛錬しとかないと」


「始めよう 形だぞ」


二人で剣道形の鍛錬に入る


「ふう 流石にストーミー いいっすね 勉強になります」堂本さん

「君もなかなか ジャバウォックはどうなんだ?」高雄さん


「あいつは全然ダメ 相手が出来ない そこの檜の柱 木刀で切るでしょ

 相対しての圧が 隊長クラスしか耐えられない

 それもお世話になっている隊長だからとジャバウォックが思うから抑えてそれ


 弓も相当の鍛錬をしてるし 俺でも引けない弓をバンバン撃ち放っていく

 そしてmm単位の精度で当ててくる M240の2丁持ちの立射が可愛く見える

 ほっておくのが一番 そんなのより 若い子の鍛錬 俺も混ぜて下さい」


「土日に 純金の女子大生を連れての行軍訓練とか言ってたな 覗きに行くか

 なにかナイフでの料理もあるそうだから 美里も美香も連れて」高雄さん


お昼になり 美里さん作の かなり残念な形になった野菜たちの煮物と

綺麗に切れて焼けた お肉が出てくる

炊き込みご飯も かなり残念な味だが 一切表情に出さず食べる男二人


食べ終り 紅茶を飲みながら

「土日に生田くんの行軍訓練に参加しないか 俺と美里は見せていない

 午後に矢田くんの店に行って申し込んでこよう ナイフでの野外炊飯も

 あるらしいから 美里も習えばいい 包丁よりナイフが得意だし」堂本さん


「行く 行こう」美里さん


「俺達は?」高雄さん

「そんなの 見せたでしょ 先生はこっそり後ろから」堂本さん

「大失敗ね しかたなし こっそりついて行きましょう」美香さん


矢田の店に行き 行軍訓練を申し込む 堂本夫妻

「受付はしますが 生田くんの選んだウエアとザック それと装備で

 生田くん 採寸して ウエアと装備一式選んで」矢田


美里さんの採寸中に

「なんで 持ってるけど」堂本さん

「そんな 世界最強の傭兵部隊の装備 ダメです 世間一般の装備で

 美里さんだとヘキサグラムの軍服を着てきそうだし それやらかし」矢田


「はい おっしゃる通りで」思わず頭を下げる堂本さん

「ナイフはどうします ここに大円からの貰い物がありますが」

「このガバーのワンハンドの全刃のを2本 俺と美里で」

「それなら1Lot24本を貰ってますから どうぞ」


「あと そこのGサカイのサビナイフの出刃とロングを各二本

 これは きっと生田くんが出してくると思うから 後で」

「そうですね それが正解かな 特急で砥がせます

 土曜日の朝に純金三人と一緒に受け取って下さい 」矢田


美里さん採寸が終わり出てきたので 採寸ブースへ向かう堂本さん


「口出しは不要で 生田くんの思ったとおりに」釘を刺す矢田

「黙って 見守る」缶ビール片手の四連チャン以降 矢田には弱い 美里


採寸して一式を用意して 紙袋に入れてる前に並べて 金を誰が払うかで揉め事

まず堂本夫婦で揉める 美里さんが払うで決り掛けた時に大円登場

デジポットで払うし 行軍訓練に参加したいと言ってくる


「スヌケであんな檜の柱を切る人は お断りです」生田くん

「そりゃそうだ 隠れて付いていけよ」矢田

「生田くんに見破られたら 罰金」堂本


「いま 美里さんからアメックスを受け取りました」生田くん話を戻す

「それなら そのガバー おまけして 1本 $1000な」大円 

「はい?」生田くん

「だって 俺が買った時に 1本 $5000 だし 友人価格で」大円


揉め事 もうヤッてられないと

「そのガバー 大円のお土産で非売品 アメックスで貰うと帳簿が合わない 

 仕入れの帳簿がある Gサカイは砥ぎ代もキチンと頂く」言い切る矢田


帳簿が合わない=税務署の査察 と認識した大円 サクッと引っ込む

引っ込まなくて間宮さんに乗り込まれての 愚痴を聞かされるのは嫌


あれ?と思う 堂本夫婦 矢田と店を離れて密談

「どうも Barのデジポットの件で キャバクラのキャストに呑んで貰う

 算段をした時に 国税のガチの担当課長に愚痴を垂れ流された様で

 元々 国税とはやり合っていますが 仲がいい年上の愚痴は・・・」矢田


「そっか それは警視庁外事局の局長も関連している?」堂本

「その案件らしく 19の嫁に20の愛人で」矢田

「それなら 引っ込むのも納得 俺らも引っ込む いい?美里」堂本

「矢田さんの提案だから 反対してない」美里


店に戻って 会計を済まして 荷物を受取る堂本夫婦

「大円と ここの1Fのコメダにどうぞ チケットがあります」矢田

「行きますか」美里 矢田の提案は極力受け入れる


岩月夫婦も加わり 5人でコメダ

「矢田くんの読みはいい 美里は矢田くんの教えを守るように」高雄さん


「はい??」美里


「ウェアから装備まで 世間一般のとは言い難いが 民生の市販品で揃えた

 美里だと行軍訓練で軍服に半長靴を着ていきそうだしな

 堂本くんはそれで注意を受けてたし」高雄さん


笑うのを堪えて下を向く美香さん


「でも隠れてついてくる二人は どうするの?」美里


「バレないように 生田くんの休憩時間に採寸の手筈になってるわよ」美香さん


プロショップ矢田

「生田くん サビナイフは18−8じゃなくて うちの店の特注品の店頭に出していない

 奥のM390のサビナイフの出刃とサシミ 13本づつ 大至急砥いで

 工房にあるモーターグラインダーには GCの#6000 #8000 #12000が

 ついてるよな その三段階で研いで 新品だから#800 #1600 #3000 は

 飛ばしていい #18000までは不要 店を閉めたら俺も応援に行く

 その前に終わってたら電話してパーク大円の焼き鳥屋で集合」矢田


「はい? 2本づづじゃ」生田くん


「堂本さんの注文は2本づつ 純金が3人来るし 研いでないのじゃ気の毒

 残り6人の純金の分も要るだろうし 2セットは生田くんと俺の分」


在庫を確認して22本づづある

13本づづ持ってプロショップ矢田の工房の砥ぎ場に向かう生田くん

工房と言っても貸し倉庫のフロアの一角なのだが


今宵も更けたようで

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