第170夜 TT-F3の4大メーカが揃っている
戻ってきたライダー三人と内村さんと五人でタワーに呼ばれる 三穂も付いてくる
「内村さん 38君と73君の走行はノービスのTT-F3の地区戦ではちょっと
無理くり行って 結果を出しちゃいましたから」Suzuki系の鈴田さん
「やっぱり その件ですか 工藤さんもその件で会議に出てて貰った
工藤さんが居ての決定なら 従うしか無い」内村さん
「それでも 68君のGP250とTT-F3のWエントリーは通した
公式記録では8耐に出ていないからね」工藤さん
「FZRが2台ある 仕様を少し変えてる チャレンジの1台は大円くん
大円くんのOKで68くんのライドへ
モデファイの1台は68君に乗って貰って イメージの摺り合わせ
68君と大円君頼めない」西谷さん
「俺はレースには」大円
「スポーツ走行でいい方を選んで レースでは68君に乗って貰って」西谷さん
「スポーツ走行は仕方なし 大円君 スポーツ走行でヤッてて」Suzuki系の鈴田さん
「鈴田さん その仕方なしは、タイムが違い過ぎるから 専有か全日本で
と言う意味なのですか」三穂
「68君もだが彼は4耐しか勝ってないからどうしようもない 25′′切って喜んでる
TT-F3に乗ったノービスの中には入れたくない」kawasakiの久住さん
「それは 主に安全面ですか 行けると勘違いして無理してコケる」三穂
「大円君はその辺も注意して 専有で走ってくれてるから」Suzuki系の鈴田さん
「38さんと73さんのエントリー拒否も 同じ理由ですか」三穂
「そりゃ8耐で千切って勝ってるんだ 拒否だよ でも 68君はTT-F3でも走るし
三人共人気はあるから 8耐組には GP250で頑張って貰う」kawasakiの久住さん
「あ、自分のチームはTT-F3 一本だからって GP250に投げた」Honda系の楠さん
SMSCでスポーツ走行の申込みをして 受付を出てパドックに戻る
ギアに着替えて 3枠目でFZR17＋68とFZR13＋大円の2台でつるんで コースイン
2台とも18″を上限で 途中のクリアラップでアタック 14″7を叩き出して
またマシンをチェックしながらの走行をしてピットに帰ってくる
マシンをYAMAHAワークスに渡して 西谷さんとワークス3人の計6人で
マシンについて密談になるが ライダーが二人とも 午後にマシンを入れ替えて
乗ってから感想は言いたいと揃う 西谷さんも諦めて お昼御飯となっていく
皆で食事を食べながら
「兄貴様 私のね D車での濃尾地区戦への参戦計画 38さん状態なの」三穂
「俺？ 今回のTT-F3の参戦拒否みたいになってるのですか
三穂さん 表彰台のど真ん中で惚気けた訳でもないし どうしてだろう」38
「だよなぁ 8耐の暫定表彰で膝枕もしてない 不思議だ」68
「違いますって ミサノ サンタモニカでの37″台が漏れたとか
鈴鹿の13″台が漏れたとか 千万町の魔女が漏れた そう言う話ですよね」
自分の所為にしてきてるのを感じ取った一番常識が残っている73 冷静に躱す
「鈴鹿と千万町の魔女の件はヌケサクの6人も言って廻ってるようで
岡崎のは公式戦でのデモランのだから 公のタイムだし
今年後半の 東農 西濃 尾張 三重 の地区戦の4戦に申し込んだら
四クラブとも 一般ドライバー向けの地区戦 人外の魔女の受付はしていない
魔女は全日本へ との文言付で エントリーを拒否された」三穂
「全日本に行けばいい」大円
「それが後半戦 札幌 鹿児島 仙台 下関 何処もここも木曜日から日曜日の日程
移動を考えると6連休 これだけ6連休をカマスと単位がヤバくて無理 それに
私のライセンスNB どこかで1戦してNAにしないと出場要件が満たせない」三穂
「確かに 特別推薦でもないと デビュー戦が全日本はないですね」73
「しかたない デモラン枠でジョージさんに交渉して貰え
デモランだから余計に下手はこけない スッテカーの重みを体感してこい
それと 鈍らないように千万町でも走ればいい 山原先輩に頼め
請求書は三穂のアメックスで処理してもビクともしないようにしてある
アメックスが使えなければ 俺に投げて貰ってもいい 銀行で処理して貰える
ひげのおじさん達も千万町でのナビをご希望だった NAでもBFMRでも
どっちでもいいが 人を載せるならバードゲージのBFMRだな」大円
「三穂さん それって 俺も走っていい？ No付きのサンマがある」73
「TZでもいいぞ どの道 専有許可で封鎖して 公道外の隔離だ」大円
「コケたときがヤバイ けど無線もあるし 走行実況しながら走ればいいか」38
「それいいな 実況付きの千万町峠旧道を走る ビデオカメラも積むか」大円
「四輪はいいですけど TZだと積む場所がない 大円さんのビデオデカイし」68
「カメラは小さいのもあるらしいから 奥山達に相談しよう」大円
「ありますよ ちょっと高いけどSomyのがいい ステー作ります」三国
「ここまで 話しを聞かせておいて うちは ハバ は無いですよね」西谷さん
「三穂 話がデカくなった 山原先輩に投げろ 俺やお前では大混乱だ
ついでに下でバーベキューでもしてこい 差し入れはする」大円
「そっか あの日ダックさんも居たんだ 彼女と温泉に行こうとした約一名が正座
お肉食べ放題のために 岡崎側の下りだけで1′以上離したから 漏れてるわ」三穂
「漏れてるじゃなくて 自業自得だと思う さくらんぼさんも居たから」ねね
三穂 笑って誤魔化すが『やっぱり大円さんの実妹』と冷ややかな視線を集める
「お兄さん 日本語だからね」リサ
「あ、バーベキューでお肉食べ放題 歩いてのインスペなら1本で大丈夫だけど
四輪の2本で食べ放題『ぽっちゃり』一直線 兄貴様のトラップ」三穂
「俺はパスな 明奈がTANITAに乗って頑張ってるんだ 俺だけ食う訳にはいかない
明奈が納得してくれたら 一緒にバーベキューに行くよ」大円
「三穂さん 大丈夫ですよ 待ち時間で『基礎トレ』をすればいいので」
貴子さんの雪女の地吹雪並みに低温の声響き渡る
大円 荒事ならビビることはないが これにはビビり
「三穂 自転車を買って千万町峠旧道のインスペを２回熟せば食える」
6km登りっぱ8km下りっぱの往復 2回も熟すのは、かなりキツイ
「磐田もいいですよ 今日 戻るのが居ますから 話は通します」西谷さん
「西谷さん 明奈も居るそうなので お願いします」脱走を謀る三穂
筋肉女医29さんを知っていて 貴子さんの『基礎トレ』を熟している
スリムビューティー系のコークボトルの風神雷神曰く
「ぽっちゃりには どっちもどっち まずはTANITAに乗る」
「とりあえず三食食べる この低脂肪高蛋白なイタリアン
シェフとチームの渾身のお昼ですから」貴子さん
「はい」と美味しイタメシを 貴子さんに指示された品目を指示された量を食べる
思い出す三穂 そういえば伊国で聞いた 兄貴様の贔屓のメニューは渾身と
見ると風神雷神もライダーもねね達も キチンと取皿に取って重さを測って食べてる
食事も完全にコントロールして食べてる 兄貴様とYAMAHAは思いっきり食べてる
が
兄貴様は体脂肪率8% YAMAHAには筋肉女医29さんのチームの指導がありスリム
「西谷さん 開発でそこまでの節制は」三穂
「開発でも TT-F1でもGP500でも佳境に入れは30時間の耐久もある 節制しないと
勝てるマシンを供給する責任が我々にはありますから」西谷さん
「有り難いよね 西谷さんのこの言葉で おれらEWCに行く決心が付いた」73と38
「俺は行けないから 鈴鹿のGP500 と GP250 の全日本で頑張るわ」68
「上村さんには？」大円
「俺等のことより 英雄さんの仲人を頑張って貰わないと」声が揃う
「英雄の仲人は 英雄が女でやらかさない限り頑張る 三河バイクで未定の
三国くんと出川くんは まだまだ若いから大丈夫だよ」上村さんが来た
紫のツナギがライドする Noの付いた紫のRD500LCがパドックの前に停まる
「d'urgence （緊急）
Tout le personnel de Mikawa Bikes doit être évacué.（三河バイク総員退避）
Se préparer à l'impact.（耐衝撃態勢を取れ）」大円
一斉にピットウオールに退避する三河バイク一同
「大円君が居たはずだが 大円く〜ん
ゼッケン48のTZの幽霊が出ると マーシャルの間で噂になってる
チーム藤田のチーム監督だった大円君が ちゃんと面倒を見てくれ」
と言いに来た地区戦役員の岩田さん
だれもそんな事に返事はしない それ処ではないと直感が言っている
「英雄くん 8耐は残念だったけど 見合いが上手く行ってると聞いている
結納が決まれば 次は式 披露宴 電報と祝儀は贈るから連絡をな
それに 昔 飯を食わして貰った古老も 鈴鹿にも居るだろ
きちんと結納は何時ですと 挨拶に廻らないと」真っ当な事を言う岩田さん
消え入りそうな英雄さん RDを停めたまま ホントに消えて何処かに行ってしまう
「あいつ 今日は『若い二人で』のハズだったんだが」上村さんの爆弾発言
タワーから戻ってきた 内村さん
「ご飯を食べ終わったら午後の走行に備えて」と始めるが ピットはそれ処ではない
岩田さんも巻き込まれ 上村さんと内村さんの三人で緊急の相談が開始される
大円達 三河バイクのアンダー27チームも集まり仏語で会話スタート
「どういう状況だと思う？」大円 怖くて自分の想像した意見は言わない
だれも回答せず
三穂の通訳で
「内村さんたちにお任せするのが良いかと」ねね 空気を滅茶読んで投げるを選択
「そうですね 内村さんと上村さんとに投げるのが良いと」リサも投げるを支持
上村さん 相手方のお世話おばさんに電話してる バカでかい声で話す
「はい？？？ 英語ではなく 伊語？？？ 『え』は余分？
アーチェリーは伊が強い？ 伊語を熟さなと 伊選手と話せないからと
英語は？ メシマズ語などは話さないと メシウマ国とメシマズ国の断絶？？
今日は二人でツーリングに行ってる それは聞いてますが・・・」
三河バイクのピット あまりの衝撃に耐えきれず 午後の走行をキャンセル
清須Rの裕太達も完全放置 竹内さんも空気を読んで近寄ってこない
「この状態で走っても碌なデータは取れない まず回復を」西谷さん
衝撃は波紋となり 英雄さんが遊びに来たと間違ってパドック全体に広がっていく
内村さん上村さんはお手上げ 竹内さんは逃げていない YHはお手上げ打つ手無し
かと思われ 沈黙が訪れた時た時に
kawasaki系の久住さんとSuzuki系の鈴田さんの二人が 5人を連れて来る
「うちの姉ちゃんが 大ファン 会うだけでも」SとHの二人
「うちの従姉妹の娘も会いたいと 煩くて 会うだけでも」Kの宇治原君
「うちの妹も」Yのメカの大河原さん
三河バイクの一同で「はい？」と見つめる先は ツナギにや帽子にいる
普段見てるYAMAHAにHONDAのロゴに加えて SuzukiとKawasakiのロゴが輝く
そうなんだ 今日はTT-F3 のノービスのレース前のスポーツ走行
いつものGP250のYとH以外に TT-F3の 4大メーカが揃っている
「ちょっと待ってな 英雄くん まだマシンをピットウォールに立て掛けただけだ
まだ 手を離していない 規定周回収も熟している ポイントもある
一旦上村さん に投げる すぐに移動の可能性もある」内村さんの咆哮
「来てもいいけど 英雄くんが居ない可能性もあるから それそ承知で」工藤さん
今宵も深けたようで
前の話で 各クラスの併催の話
全然記憶になくて 創作 で書いてます
行っても自分達のGP250 のレースで手一杯 他のクラスとか見る余裕なし
同じとこで整備してたGP125のチームとは一緒に行った記憶がない
GP125のライダーとは間瀬に一緒に言ったけど 藤田しか走らなかったし
あ、GP125が抜けてる
