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第160夜 美味しいものツアーにポチャに自転車 完璧だ

大円 部屋に戻ると明奈は既に 爆睡中 シャワーを浴びてベットに潜り込む

翌早朝 昨日大嘘をカマしたので 仕方なく5時起きでサイクルジャージに着替えて

1周4kmのコースを5周走る大円 56分 いいタイムだ 戻ってシャワーを浴びると

お世話をしてくれてるガエターナがスーツを持ってくる サイズが少し大きめで楽


純金達は朝食後の休憩してトレーニングなのでサイクルジャージの上にジャージ

ロレンツォが先頭で五人とも同じメーカでシリーズのジャージ スポーツ合宿候

放置で メディチ家のお付き合いで午前中は来客対応を熟す大円


お客さん2名 お茶を希望され メディチ家にはガッツリの離れの茶室と道具がある

待合とかもある 日本庭園 涼子さんが「すんごい 信濃流の本宅並」と驚いてた

ガエターナが日伊仏対応なのだが 日本語は会話は行けるが漢字は難しくて厳しい

日本語の言葉の解説は ガエターナが伊語に翻訳してくれる

希望されるお客さん二人 興味が有って スフォルツァ家では栄子ちゃんに典子に妹

メディチ家では涼子さんを見せているので それなりの対応はしてくる


「どうすれば この様に」との質問には答えず


0.1gが測れる重量計と100mlで1mlが見れるメスシリンダーと漏斗を

買ってきて貰っているので それらを奥行き3尺幅6尺ある床の間に

水平の校正をして設置されたボードの上に並べる


メディチ家の茶室にあった中棗 5つ全部に抹茶の粉を満杯にして 5つ並べて

茶の粉を2.2g 2.1g 2.0g 1.9g 1.8g 各2個 薬包紙の上にすくって置いていく

茶碗も色々なのが10椀有ったので 10椀並べて

水指から水を柄杓で掬っては椀に入れ ガエターナに水を補給して貰いつつ

椀に 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69mlで入れる


「どうぞ」と 床の間の重量計とメスシリンダーを示して見せる

お客さん二人は「測れと言うことか」と測ってみて

1.8〜2.2を0.1gで刻み並び 60〜69mlを1ml刻みで並んでいるのをみて


「はい??」 

茶の粉は茶杓で2回すくっただけだし、水は柄杓ですくって注いだだけ


「まずは 礼儀作法 その後に 粉の量と湯の量をキチンと揃える ここからですね

 袱紗の折とかは 適当にやってればいいので気にしない」モロの宝生さん流

小うるさいとこだと 叩き出される物言いの大円


「それをなぁ宝生様が純金の教え鍛えで、面白いと認めてしまったので

 俺らじゃ口出しが出来なのが」が四天王の意見


「袱紗の折とか明治以降に女性が増えてからですから、そんなもんですよ

 武将はドンと構えて 美味しいお茶を追求すればいい」見に来た宮毘羅さんの意見


「花も 野に咲くように 口の狭い花瓶に2本くらいをポイッと活ける

 余分な事は考えない 野に咲く花は日に向かい 私達はそれを真似して客にむける


 一緒に来てる三人もここまではないですが そこそこ位は出来る

 妹はロレンツォに売り込み中 明奈は俺の女 なので置いておいて

 典子の嫁入り先を探しに伊仏ツアー中 結婚含みでの紹介をお願いしますね

 足も痺れたでしょうから 応接のソファへどうぞ」大円


ガエターナと片していると

「使用人に任せれば」との お貴族様のお二人


「この道具は 私が現し世で亭主としてメディチ家からお借りした物

 私の責任でお返しをする 洗い清め 感謝の念を込めて 片付けをする

 お茶の道では当たり前の事を 当たり前にしているだけ

 ここが礼儀作法の入口」能書きを垂れる大円


巨大な能書きを垂れる大円だが『現し世では』自分がガッツリの亭主での茶席は

今日が初めて 誰かの亭主で又借りをして ちょぃっと手前座に座った事しかない

純金の教えの時も『お前らの求めで来た 片付けるのも修練』と能書きを垂れて

諦めた純金達が、畳の隙間から勝手に湧いてきた山のような道具を毎回片付けた

 が

責任も背負っていない しかも『現し世で』とのトラップも仕込んだ能書きを垂れた

純金の教え鍛えの茶室は宝生如来様が時空を歪めての作り出した結界内

現し世かと問われると 答えは否

その現し世ではない茶室の畳の隙間から湧いて出てきた道具も 宝生如来様が勝手に

送り込んだ道具達であり 大円が借りた道具たちではない


地獄ではパンチの5人組に教え鍛えられも いやいやヤッてて速く獄卒さんとの

戦闘訓練や行軍訓練に行きたくて すぐサボるので説教を喰い続けても

「道具はメンテが必要なものはメンテする 道具はママレモンとスポンジで洗って

 拭いてメンテ完了してるから」

自分勝手な都合だけを言って また叱られて 渋々やっていただけ

やって来た事と今言ってることが矛盾しまくりだが それは地獄での事


見ていた四天王

「その能書きは、と 叱りたいけど 突っ込んだらヤバイ匂いしかしない」増長天

「地獄での実績を見てると 言っていい能書きじゃないんだけど」持国天

「スルーだ 滑落してから廻りのフォロー 矢田さんの教え」広目天

「スルーで経過観察」多聞天

「武将らしい」地獄での行いを見ていない宮毘羅さん

3対2で別れたが 増長天はヤバイと踏んでスルーを推し 4対1 天秤はスルーに

「スルーしよう」となる四天王 「???」な宮毘羅さん


お貴族様達が出ていった後 一旦全部片付けて 現し世の物理計測の茶理論で

滑落せずに ガエターナに教えながら 茶を点て 点てさせ をしてから

片付けを済まして お昼に向かう


「一字一句を復唱したら『現し世で』との要件定義の文言が入ってる

 大円くんは現し世での亭主は今日が初めて 過去がない 地獄での横着は関係なく

 矛盾していない 大円くんの日本語トラップ 危なかった」増長天

「理解った 大円くん 教え鍛えモードに入った このモードだと滑らない

 バイクのクルクル廻る ピットに止まる チームを育てたモードだ」多聞天

「いいが 自分は超適当なのに 袱紗の折から布巾の畳み方まで 巨大な能書き

 建水に柄杓を乗せて歩くも 地獄では柄杓を右手に持って叱られてた」持国天

「そんな細かいことで」自分もその辺は超適当な武将の茶なので好意的な宮毘羅さん

「振れ幅がデカすぎる 宝生様並の教え鍛え と言うか みえてますよね」広目天



「バレましたか 馬屋の女さんに話は通してありますので こちらでの行動は

 節度を持って行動すれば こちらの神様ともぶつかりません

 あのモードの大円くんは おもしろくて 前の純金さんの時も

 今回の青い目の女性も 頑張りたいとの願いに答えている 滑らない

 宮毘羅さん 薬師さんの了解は得ましたから客をお願いしますね

 ゼウノさんも体験されたいと着て見えますので介添もお願いします」

メディチ家の離れの茶室 思いっきり時空を捻じ曲げる 宝生さん


午後も翌日の午前も午後も ガエターナに教え鍛えをするつもりだった大円

現し世では2日間 宝生さんにより捻じ曲げられた時空では 30日間の教え鍛え

宝生さんに教え鍛えの役をとられて 客役も宮毘羅さんとゼウノさんにとられ

茶室の隅で体育座りしてる大円 


夕方 薄茶の盆点ぼんだてと風炉の薄茶手前の見分の為 並ぶ四天王と宝生さん


検分の前に宮毘羅さんはゼウノさんと密談しながら何処かに移動して行った


検分を熟せると 宝生如来が先頭で四天王が渋々続く初級の免状が渡される

ガエターナ 免状を頂き

「ご当主様に報告してきます」

嬉しそうに小走りで 離れの茶室から 母屋に向かう


茶室では免状に渋々並んだ四天王の愚痴が始まる

先に大円の愚痴

「宝生さんに美味しいとこを全部持っていかれた 俺 隅っこで体育座り」


それは気の毒とは思う四天王だが 四天王も愚痴る

「大円君聞いて 君のトラップは躱した したら宝生トラップにハマった

 客役まで宮毘羅殿とゼウノ殿だったし」持国天

「宝生 ごずるく日本語と仏語ふらんすごの併記 署名も漢字とローマ字の併記」多聞天

「あれはズルい 俺達は仏語ふらんすごを読めないし 署名は漢字で書くしか無く

 あの青い目の娘には 俺達の名前は読めない」広目天


「教え鍛えも大円くんから横取り 免状は日仏語にちふつごの併記 これか これを読んで

 帝釈天は来なかったんだ」増長天


もう如来様も上司も呼び捨ての四天王 


大円『俺も被害者だぞ 苦情は宝生さんに』思いっきり声に出てた


「そうそう 大円君の狙いは躱しましたが 私のトラップで滑落した四天王ですし

 苦情は私まで」天界も地獄も貫く爆笑の宝生さん


天界で見てた 不動さんと帝釈天

「如来様のトラップは勘弁して欲しい」声が揃う


地獄で鬱から立ち直り 大円との付き合いで偽装で休んでる 獄卒さん達

「大円のトラップ 宝生様直伝 茶だけでなくトラップも直伝 理解しないと

 No2のトラッパーの宝生様 大円なんて滑るだけで まだまだヘボ」


そうこうしながら 夕食に向かうと ご当主様嬉しそう

空軍の二人が日伊の通訳 翻訳間違いをダブルチェック


「ガエターナに お茶の道の免状まで しかも宝生如来様の署名捺印

 私もお返しで 典子さんのお相手を洗い探す」ご当主様


「それはありがたい して うちの妹は?」大円


「昨日からロレンツォと仲良しもいいとこだ 卒業を待って 式

 我がメディチ家の 正妻として世界に披露する ただ」ご当主様


「ただ?」


「ロレンツォ 三穂さんがこの屋敷に来た時くらいの『ぽっちゃり』が良いと

 自転車で一緒に走るのも楽しい が 頑張れば『痩せる』悩んでおる」


「それは 俺もロレンツォと同意見なんだ 

 でも彼女達と俺やロレンツォとでは意見の相違がある 主観の違いだ

 2月に1回 3日ほど旅行に行って 美味しいものツアーをすれば ぽちゃだ

 ロレンツォの希望のぽちゃと自転車 両立出来る」


ハリセンニ連発を喰らう大円 後ろに、明奈と典子が居た

一歩引いて 黙って見て聞いている三穂


「悪魔のささやき・・・」呟くキアラ


「そうなんだ 美味しいものツアー 原点はそこだ」納得するロレンツォ


「夫婦で仲良く旅行 美味しいものツアー その後のお釣りで『ぽちゃ』

 そして自転車に一緒に乗りトレーニング どこにも破綻はない そうじゃないか

 そもそも自転車に乗ってトレーニング 基礎代謝が上がり太りにくくなる」


「兄貴様 その辺の知恵はどこから」裏に誰か居る 絶対居る 突っ込まない三穂


「基礎代謝の件は、筋肉女医29さんと貴子さん 夫婦で旅行の件は、山原先輩

 特に温泉がいいらしい 山原先輩が嫁を温泉にとのアドバイスをくれた

 でも逃げられた後で 明奈が来てくれたから 明奈を連れて温泉に行ったぞ

 温泉は代謝もあがり 食っても温泉に浸かれば消費される 安全だ」大円


「たしかに温泉はいい 鏡智の選んだ宿 部屋も料理も温泉も良くて」明奈


「だいたい去年のトリノの後、三穂はなにかヤッたのか?電車で通学しただけだろ

 あの大学 デブはいなく『ぽっちゃり』までだ あの坂を駅から歩けば痩せる

 筋肉女医29さんに確認して貰ったら往復で1200Kcal 正門からだと800

 21才女性160cm54kgだと基礎代謝が1400 駅から歩くだけで2600まで

 食ってもバランスする

 大学側は駅から歩く事を推奨している 基礎代謝を上げて 太りにくい体質へだ

 

 そもそも三穂の『ぽっちゃり』イタリアに来てからじゃぁないだろ

 お嬢様女子大生をカマして ご飯もアイスもお菓子も増えてないか

 家から駅までと駅から正門まで徒歩の分と千万町や鈴鹿の走行分のカロリー消費が

 全部なくなってる まるまる『ぽっちゃり』に載っかっている 違うか」大円


下を向いて黙る妹 その筋の超強力なチームと組んだ兄貴様 勝てない


「く お兄さん 数値を出してくる時は 日本語でも滑らない

 走行のトレーニングをやめても節制もせず 正門まで車ではヌケサク」典子


「ぽっちゃり と ぽちゃ の差はそこなのね」明奈


「数値は専門医師にプロトレーナー 行動はおしどり夫婦の山原先輩の指導 鉄壁だ

 笹原先輩にも河内先輩にも 温泉に連れて行けと山原先輩は厳命してた

 先日の千万町でもネタを仕込んでまで温泉へ行けと 女性陣は笑みになった

 その筋のフルバックアップな裏書きで語られたら ご説ご最も しかない」三穂


ロレンツォ 大円とガッツリ握手して

「旅行に美味しいものツアーにポチャに自転車 完璧だ いい義兄だ」


「任せろ 俺が考えると滑るが その筋の超強力なチームの支援がガッツリある

 日本語も覚えろよ 美味しいものツアーin日本もあるからな

 キアラなんか何度も来てるし 完全防音のゲストルームも用意してある」大円


めっちゃ安心してるロレンツォ


執事の人が来て

「明日の午後 ミサノのサンタモニカ・サーキットにドゥカティ・F1が届くとの

 明後日の午後 288GTO が届きます どうされます?」


「行くよ ガエターナも一区切りついた ミサノは一度は走ってみたいサーキット

 ホントはTZ250 がいいけど お国のバイクに車 乗るのもいい」大円


「では 明日は早朝に出発で 高速ですとボローニャ経由です

 ボローニャのバイクラボが11時までに仕上げて トランポに載せます

 ここを6時に出れば8時前にボローニャに到着 マシンを見れます」執事の人


「俺は それで行く 明奈達は もう一日自転車に乗って頑張れ」日本語の大円


「そうしよう」ロレンツォと純金三人の声が揃う


今宵も深けたようで 

作者もお茶の道のレッスンでmlとかgに撹拌・分散理論とか

ボロっと言ってしまうので 昔なら、つまみ出されてるとこですが

お茶の道は大円の危惧通り人口激減中なので

作者みたいなも とりあえずはレッスン場に居れてはいます

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