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第156夜 自由派の大円が言うほどの爆発

午後ポールの父 アンドレア・ド・クルトネーが先触れもなくサヴォイア家を訪れる

普通 このクラスでなくても 電話の一本はあっても良いだろうという 急な来訪


ご当主様 ゲロっピで外せない用事も日程変更して やっと回復したところで

屋敷に居たので対応はするが ゲロッピでまだ具合が悪くお昼ご飯はスープとポカリ

 

「この動画でも見て ゆっくりして下さい これも」


ゲロッピ袋を5枚ほど渡しモニターの前に案内する

最初の15分は編集したばかりの外から撮った

テスタロッサが真横に向いて入ってきて真っ直ぐ出ていくシーンのが続き

ワーワー騒いでいたが 車載カメラの映像に切り替る


「3 2 1 0 decollo」の声でスタートしていく テスタロッサの車内映像が始まる

ピッチ・ロール・ヨーの3G +加減速G 車ごとカメラは揺れるから画面も揺れる

しかも横に向けて入っていくから 進行方向と動画の方向が違う 横に流れる画面

3分で静かになり 6分後からゲロッピ袋が活躍しだす

ポール父アンドレア お昼ご飯を食べず飛んできた

これが功を奏し 胃に吐く物がなく 胃液分のゲロッピ袋1枚で済んだ


執事の人 ソファーとポカリを勧めて休んで貰う


帰り道で合流する 兄組と妹組


「前回は結構突然で 美味しいものもメジャーな店 あれから情報収集したんだ

 地の美味しい物を探して 大円達の案内だ」ケンタ


「聞いたわよ 日本人男女 美人二人と男はパンチ 米人の四人組が来たって

 流石のケンタさん と こっちの案内のジモティーが称賛」三穂


美味うまかった\美味おいしかった」大円と明奈と典子


サヴォイア家に戻り 晩御飯はスープと軽いもので お願いしてると

そういったもの 消化の良いものを準備中です と執事さん 多少意味が違う

軽い夕食を美味しく頂き 車も分解展示で一安心して 大円達はワインを頂き

ご一家はポカリで歓談となり やっと回復致しましてと執事の人

アルフレードとカルロス兄弟 典子の対面に座りワインを勧める

ボッチの三穂の右隣のソファーには 対面にイケメンの典子 伊語で歓談中


中座してシャワーを浴びて なにか忘れてる気がするが 明奈と寝てしまう大円

美味しいものツアーまでは良かった タイムがボッチを誘う 諦め寝てしまう三穂

両隣に仏人の持ち上げの30%マシとなる伊人の褒めを頂き有頂天のまま眠る典子


三者三様の夜となった


翌朝の 朝食会場

どっかのおっさんとポールが揉めてる


「Miho est-elle la conductrice dans cette vidéo ? Bonne chance pour la séduire.」

 (あの動画のドライバーは美穂さんか 頑張って口説け)

もう73の事もキャブセッターの事もすっかり忘れて 動画の件一本の父アンドレア


「Malheureusement, Le frère de Miho, Kyochi, conduit la voiture.

 Nous avons une vidéo de Miho-san en train de conduire,

  nous pouvons donc la copier.」ポール

 (残念ながら 三穂さんのお兄さんの鏡智さんがドライブしてます

  三穂さんのドライブ動画もありますのでダビングして貰いましょう)


割って入るか と大円

「Je suis Kyouchi-Daien, le magicien des carburateurs.

 Je suis heureux que vous soyez venu me voir.」

 (キャブの魔法使いこと大円鏡智 顔を見に来て頂いて嬉しく)


大人しくなって 皆と 朝ご飯を楽しく食べて


「さて、朝ご飯も頂いた お礼を言ってミラノへ 待遇のいいここに長居したいが

 ミラノからトリノへの苦情も困る アンドレアさんもミラノへ行かれますか

 典子ちゃんは ここに居る?」大円


「いく キャブの魔法使いと話さないと

 うちのジェットがトリノ空港にある それで行こう」アンドレアさん


「それダメ 元々が俺とルイの帰りの足 トリノーミラノ 車で2時間

 乗せて貰って行って」ポール&ルイ


「ルイに同行してして行きたいけど ミラノの美味しいものツアーに

 五竜で飛んだ お二人にも会いたい」典子


ミラノへ移動組とお見送り組で車寄せに出るとGZG50が4台で車列


「はい??」と日本人組 三穂と明奈と典子 しゃがみ込む


「イタ車はこう言う敷地内で飛ばす分にはいい 街に出るのもいい

 ただ 都市間を2時間だと不安になる ましてやお客様だ 故障しないのが一番

 たどり着いたのがこれじゃ ベェネツィチアまで往復しても一台も故障しない」

物凄く自慢気に語る ご当主様


「ここからベェネツィチアの往復で壊れるんだ」が日本人組の感想


大円 日本語に切り替えて

「大丈夫だここはイタリア ミラノのスフォルツァ家の屋敷に向かう

 日の丸の小旗の用意もない みなで 有り難く乗っていこう」


「ニホンカワウソ先輩のPCで赤灯廻しての先導もないし」諦めた三穂


「その 小旗の用意もない 日本語なんだけど」明奈と典子 不信感イッパイ


「俺も 用意してないし」ケンタ


「しまった 日の丸の小旗か この車には似合うな 次回は準備する」ボルソ


「準備しなくていい」と美人二人に蹴りを入れられる ボルソ


伊空軍組 最後尾に2名で乗ることが決まる

先導の0号車にケンタ 1号車は大円はアンドレアさん 2号車三穂と明奈と典子

三号車伊空軍組 4台の車列で一路ミラノへ


1号車内でアンドレアさんにカクカクシカジカで73は日本に置いてきた

来年のEWCに来る ゴロワーズの耐久チームを見に行けば会えるから

と話をして諦めて貰うが


「EWC以外にも 各家で主催の24時間が多々あるサロンさんも含めて

 来て頂かないと」アンドレアさん


「いやいや サロン GP500のトップエンド 耐久ばかりには」大円


「でも 押し掛けが下手で 辛いことに」アンドレアさん


「今年からクラッチスタート 大丈夫」大円


「68くんが来欧してくれれば でもHANAITA・・・・・・・」アンドアさん


「ライセンスは? 来てもマシンがないし」大円


「適っっ当 主催者がOK出せば走れる マシンは贔屓のエンジンを載せた各家自慢

 のTT-F1や 子供達のTT-F3勢も居る 一緒に走らせたい」アンドレアさん


「それなら」思いっきり悪辣なことを考える大円

ゴソゴソと密談をして 仏語でメモを取り 2枚に書き

お互いに サインして 握る アンドレアさんと大円 


2号車内で始まる密談

「この車の車列で 日の丸の小旗を振られたときは 腰が抜けたわ」三穂

「見てたけど 白バイとPCの先導で似合ってたわよ」当時は他人事の明奈

「アリスも頑張ってるから後期は車列で通学してみる? SELかGZGで?」三穂

「鏡智の送迎だってこの車だし 無いときはFCガーディアのアメ車のミニバン

 間に合ってるから大丈夫」明奈


引きずり込もうとする 三穂 避けたい 明奈 関わらずな 典子


「まぁ放っといても 兄貴様だ NAは借りっぱなしだし なにかやらかす」三穂

「それは 避けられない そうなったら諦める」明奈


あれ 夏のフルオープンの日焼けが嫌でGZGに乗せて貰ってるのが伝わっていない

三穂 池田さんに叱られるきっと叱られる もう21だろって 思う明奈 黙ってる


その後 ミラノまで無言の 2号車内

海外ということで四天王揃って見てて

「三穂さんの 達観に 明奈さんの 諦め あの域までまだ3歩はある」多聞天

「頑張らずに流そう お二人共 そうした」広目天

「そうしよう」増長天と持国天


3号車 伊空軍組 出発して連絡 途中でも連絡 女が絡むとマメになる伊男性候

出発時の連絡で

「なにか びっくりさせるネタはないか」マッシモ

「日の丸の小旗がどうのと」オットーネ・ヴィスコンティ コイツも日伊が行ける

「いい情報だ」電話を切るマッシモ


マッシモ&ジョルジェット 日本で見たことがあると図画工作が始まる

日の丸 レターサイズの紙に14cmの赤丸でOK

コンパスで丸書いて 赤い絵の具で塗りつぶして 出来上がりだ

レターサイズの紙を丸く棒状にて 貼り付けると小旗になる 2時間で15本出来た


GZG50の車列が 門を抜けて 極低速になり車寄せに入ってくる

スフォルツァ家+料理人 計15人で 日の丸の小旗を振ってくれる

また GZG50 日の丸の小旗が抜群に似合う車だ 

スフォルツァ家のカメラマンも 凄く似合う と褒めてる


大円 降りずに マッシモに「どうなってる」と苦情の電話

「最高に似合う車に小旗 美人も三人 拙者も なかなかやるの」マッシモ


諦めて降りていき マッシモと再会の握手からスタート

明奈達も諦めて小旗を振られ 降りていく

お昼前で ソワソワしてみえる ご当主ご夫妻 連れて行かれる畳の部屋

風炉が置かれ 炭で湯が湧いている 一式も揃っている


四人は見た瞬間

「畳になってる だいぶツッコんでる」大円

「これか 兄貴様の言ってた 栄子さんの影響か」三穂

「来たわね 現し世では3日間だけど 修練してきたから」明奈と典子


ご当主「三穂さんは トライアラー 今日は典子さんのお点前を」

三人 連れて行かれて長着に着替えてくる ジョルジュット 足袋を山盛り

みなで靴下を足袋を履き替えて 典子のお手間を頂く


ここで困ったチャンが3人 ボルソ&オットーネの空軍組とアンドレアさん

まるで初めての体験 大人しく出来なく 盛り上がってる

というか足袋に履き替えた時点 ソワソワしだして お点前で茶を勧められて爆発


「ご自由に頂いて下さい」と自由派の大円が言うほどの爆発


「この自由度合い 日本人からは考えられない 兄貴様の自由の上を行く」三穂

「強烈に長く感じた3日間だけど やっておいて良かった あの仏様 仏語ふらんすご

 教え鍛えとかええだけ自由な仏様 少々の事では崩れずで熟せる」明奈と典子


大日様は極限の自由だし宝生さんも超自由 茶華のお稽古 仏語ふらんすごでやってた

優香達は「私達には日本語でアプローチしてくる男性がぁぁぁぁ」と15分で離脱

由美子さんに「うちに普通に通え」と諭されて信濃流に入門した


部屋の隅で黙ってみている大円

明奈と典子は大円のカタコトよりかなりマシなレベルで伊語も熟すので

普通に伊仏語で案内をだして まとめていく


お昼になり お昼ゴハン 午後のお茶もお願いします と頼まれている典子


「大円さん 華はどっちがいいかな」典子


宝生さんは 野に咲く花のようにと サクッと細身の花瓶に刺すだけ

信濃流 茶華道みたいなもので キチンと華を活ける

うるさいのが不空成就さん キチンと華の声を聞いてと何度も叱られた 


「信濃流の看板背負ってるから 多少はキチンと活けたら」大円


「私 信濃流の免状は無いのよね 仏様の初級のお墨付きだけ」典子


「はい?? そうなの じゃ宝生さんの 野に咲く花のように

 三穂と明奈は どうなってる?」大円


「私も 信濃流の免状は無い 仏様の初級のお墨付きを見た家元に

 オレンジボール旗を掲示されて ピットにも戻れず即時 コース外へ

 公式通知では 安全のため信濃流のコースから自主的に退去 となっている」三穂


「この三人は公式の発言では 信濃流とは無関係と答えよと 厳命されている」明奈


勝手知ったるスフォルツァ家 勝手に部屋を移り


「四人居るよな居るよな 客はだれだった?」大円


「薬師様が 配下を引き連れて来て やられておりました」多聞天


「そこまで動員したんだ ありがと」大円


「大円くん 動員はしていない 薬師三尊様が 勝ってに来たらしい

 薬師三尊様 仏語を熟していて 四仏で仏語で教え鍛え

 宮毘羅さん達は仏語が理解らず渋々だった」広目天


「はい? 仏語ほとけごではなく 仏語ふらんすご

 薬師さん 狙ってきてる 四天王も気をつけないと」大円


今宵も深けたようで

シャシの損傷はね

作者レベルでは、まず起きない


やらかして 落ちたり

ダートラでギャップに引っ掛けてたりで

そういう損傷でしかない


そう言うときは車を変えてパーツを移植してた

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