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第150夜 これで 簡単に終わる話なのか

表彰式は普通にレースクイーンの祝福のキスもほっぺで済んで2位と3位は

表彰台の中央を見ている

ピットウォールからチームの皆で 表彰台を見上げて うんうん としている

大円 この表彰台の天辺は物凄く嬉しい 藤田に見せたいシーンだ


「来たか 俺らチーム藤田としてお前を載せたく必死になった 表彰台の天辺てっぺん

 俺らのチーム員として68と38が天辺てっぺんに立つ 嬉しくてしょうがない」大円


「自分が立てなかったのは、ヘボだから 大円さんの教え鍛えについて行けなかった

 俺も 去年の事故死以来コースで見守ってきて 嬉しい」藤田の幽霊


「藤田 満足して 成仏して 閻魔王のとこに 行かない?」


「そうなんだけど 毎度ぶち抜かれるだけで 引っ張れないのが心残りで」


「それ 無理だぞ 俺の教え子ばかりだ お前 ぶち抜かれるだけだぞ」大円


「こないだ二日間走った ヘボい二人 あの辺なら」


大円 誰だろう??? 

「あ!!!! あの二人は 清須RでHONDA だめ 絶対ダメ」


「大円さんが、そこまで言うならちょっと考える」消えていく藤田の幽霊


不安しか無い大円


天辺の二人に 鈴鹿市長賞のカップを渡された後 副賞が発表される

「明日 7月30日(日曜日)の朝 0830までに TT-F1の適合車両を車検場まで

 ライダーは 三河バイクWith軍団&信濃流 のスペアを入れた三名」


大円達一部以外は スタンドもピットもサーキット全体が意味が解らず

ザワザワするのみ

普通は鈴鹿市の名産品とかの 市をアピールをする品だが なにか違う


「車両の準備が出来れば 明日の8耐 ゼッケンは00で最後尾からの出場 

 これを4耐優勝の副賞とする ライセンス上 FIMのポイントは得られないが

 表彰台に乗る事は出来る

 

 車両の準備が出来ない場合 又は 辞退する場合は 鈴鹿市長権限でセレクトした

 鈴鹿市名産品の詰め合わせを贈るものとする 以上」鈴鹿市長

名産品詰め合わせを 掲げアピールする 鈴鹿市長 

表彰台に立つ皆と一緒に翌月の 広報誌の『鈴鹿市だより』用の写真も撮影している


表彰台の天辺てっぺんの二人は思い当たるフシがあるから冷静

「明日があるからシャンパンを呑まないようにファイトが無しなんだ」68

「これか 7日に順チェンジのYZFの練習の意味 ええだけのネタを仕込んで」38


スタンドは過去例がなく でもTT-F3でTT-F1の予選通過タイムはクリアしてる

一気に盛り上がっていく


68がマイクを渡される

「ライダーはずっと控えで支えてくれた73と38でいく

 三河バイクWith軍団&信濃流カラーのTT-F1を今から用意する

 応援よろしく」68


「そう ずっとサポートしてくれた73と明日は正座をしないように頑張る」38


正座に反応するスタンド 2位3位組の「キスは〜」との声に反応して


「蹴りを喰らうから 明日は表彰台の上以外ではしません」38

ポイントは無いが表彰台はある 乗るとの強烈な挑戦状を叩きつける 21才


二人して「応援ありがとうございました 明日も応援をお願いします」頭を下げて

表彰台を降りて ピットに戻ってくる サロンが出迎えてガッチリの握手


「Viser le podium demain.

 L'année prochaine, courons ensemble les 24 heures de l'EWC.」サロン

(明日は表彰台を目指せ 来年はEWCの24時間を俺と一緒に走ろう)


「Oui ? M.Sarron est derrière tout ça ?(はい?サロンさんが黒幕なの?)」38


「Une minorité des missions est en ordre. Elles ont été choyées.」大円

(ミッションが順チェンジなのは少数派だ 大事にされたんだよ)


「L'inspecteur attend.Transportons le vélo.」西谷さん

(さぁ車検委員が待ってる マシンを持っていこう)


当然 マシンだけでなくギアも 検査が入るのでライダー三人でいく

ギアは4耐も8耐もGP250 も変わらなく 最新を小さな巨人のお店で用意してるから

「またね」とチェックして合格のサイン 無線やゴキブリの件でMFJのコンサルの

小さな巨人と一緒に開発して 隅々まで知っていて 何度もサインしてる検査委員


マシンも「西谷さんの開発品 サロン号と同じ?」と訊かれチェックされて行く

あちこちのワイヤリングには、自分のマーカーの後

「このマシンかぁ しっかり対策してある」と検査委員

ワイヤリングが交換されている所はチェックして 合格


戻ってきた三人に 内村さんから

「8耐だ 前半の4時間 2′14″で26周回でライダーチェンジ

 後半の4時間 2′16″で25周でライダーチェンジ これだけだ 勝てる

 明日はジャックが居るしクリスもゴロワーズから来てくれた

 二人共実戦投入で タイヤ交換までピットは万全


 マシンは西谷さんが万全にしてくれた 68みたいに調子コクなよ

 0900からのフリープラクティスは2′15″までに抑えろ

 マシンに慣れるのを一番に フルに走れ

 沢山飯食って よく寝て 回復をしておけ 以上だ」


「残念だが リミットだ ここで帰る この2枚のパスは置いていく」

由美子さん 後ろ髪を引かれながらβカム-SPのテープを大事に抱えて帰っていく


祝勝会の予定でフレンチを予約してあって 酒も山盛り準備してあったが

酒は封印され ご飯を食べる 三河バイクWith軍団&信濃流のチーム一同

裕太たちも呼んで 皆で夕食会 リカール家の一同も居るので 基本仏語で会話


ご当主も 4耐優勝で満足してるが チームは明日も表彰台に乗せるの一色

リカール家 叔母以外はYZFに乗ったこともタイムも聞いていないらしい

叔母に話を聞くと ニヤけて「私だけの秘密」とか吐かしてるのでチームも合わせる

なので、その辺の話は日本語で ポールもクラリスも誰も通訳しない


「あの正座は?」と68と38に訊く清須Rの三人


「狙ったのがバレた 仕方ない」38&68


「4耐の本戦で狙うとか 意味不明 頭おかしくないか」常識人の竹内さん


「そんなの 大円さん教え鍛え 隙あらば狙う 滑ってもいい」38&68


「キスシーンのオーロラビションのドアップと蹴りは」心太


「蹴りがあるのは 大会役員からも注意されてたんだよな 俺ら前科者だし

 すっかり忘れてて やっちゃった」爆笑の68


「やっちゃったって 軽く言ってますが 10万人の前だよ」裕太


「明日は15万人 スタンド側の表彰台の上でやる 73もな」38


清須の三人 

68さん達 一昨年は普通の人だった 大円さんとの2年間でここまでおかしく

そういえば春奈さん曰く 故藤田さんもおかしな人 ではなくおかしくなったんだ

速さと引き換えに一般常識を無くす 無くさないと速く成れないのか

そもそもTZで120周/日 一般常識から外れてる ぐるぐる廻る三人


「でもな TT-F3のNSRで32″ 一般常識を持て 忘れるのは15″を切ってからな

 32′′であれやったら ただのバカだ 心太 裕太 速くなれ」竹内さん


思い出す大円の言葉

『男も女も幽霊も属性は関係ない タイムと順位が総ての世界』

まさしく体現してる 三河バイクWith軍団&信濃流チーム


また ぐrぐr廻る三人


「大丈夫だよ そこまでは おかしくならないから

 それと 此処のお店の料理は美味しいから 沢山食べてね」

藤田の幽霊が声を掛ける


「はい?」初めて見る人だし 微妙に透けてるよな と 清須の三人


「俺は引退後 キチンと会社勤めを熟せたし おかしくなってれば出来ないでしょ」


「そうですが」心太


「また、大円さんの専有においで ゼッケン48の古いTZで引っ張ってあげるから

 俺が引っ張れるのは19″までだけど 君たちだと充分だよね じゃコースでね」


透けていって消えていく藤田の幽霊


「透けていって消えるって 幽霊だよな」心太


「そうだと思う 藤田さんって方の幽霊だと思う」裕太


「なんでもありの 世界線だな」竹内さん


「藤田さん 引っ張れるのは19″までだけどってイジメ 俺 33″ FZRとYZFに

 ぶち抜かれ放題の挙句に幽霊までイジメてくる 」心太


「ゼッケン48のTZは藤田さんの幽霊 これだけは覚えておこう」裕太


内村さんと大円さんが来て

「清須Rでパドックパスが2枚しかないんだ 2枚で我慢な」とパスを渡してくれる

パドックパスよりも気になる藤田さんの幽霊の件を二人に話す 清須Rの三人


「ちょっかい出すなと注意しとく 気になるならぶち抜けばいい 簡単な話だ」大円

「そうだな 男も女も幽霊も属性は関係ない タイムが総ての世界だしな」内村さん

これで幽霊の件は簡単に終わってしまった


「沢山食べてな 8耐だと見る方も耐久だからな」と言い 離れていく二人

 

「注意しとく ぶち抜けばいい これで 簡単に終わる話なのか」心太


「でも、終わってしまったし 俺ら持ちタイムで10″以上遅い

 男も女も幽霊も属性は関係ない タイムが総ての世界 と言われてしまったし

 ぶち抜けないし どうにもならない」裕太


「俺、明日はスタンドでいいわ 内村さん程の肚が無いのを実感した

 これ以上凹みたくない お前らはパドックに行って近くで、よく見とけ」竹内さん


建前とは別に 幽霊にビビってピットには行きたくない 竹内さんであった


夕食会も終了して解散していく


今宵も深けたようで

作者 車もバイクも引退後 とある競技にハマり

何シーズンも、この7月末の土曜日が 夏の一番熱い日に

夕食前にフィニッシュしてると 勝ちの目が出てくる

この競技で 最初にクラス3位で表彰台に乗った時は嬉しかった

そして レース参加の全責任はチームが負うとの書面に チーム代表 作者

とのサインをして スタートラインを切ったレースで クラス優勝 嬉しかった

公式通知が出たら表彰式の前からビールで乾杯 作者は若造 先輩達が注ぎに来る

総合のチームから振る舞いのシャンパンにシャブリを次々に注がれる 美味しい

表彰式なんて 渡りかけで 盾にカップを沢山受け取った パーティでも注がれる 

専門誌のインタビューも受けたけど、渡っててグダグダで掲載出来ないとw

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