第144夜 68は一人4耐 38と73は8耐バトル
7月7日 0630 サーキットホテル朝食会場
三河バイクチームは 皆 ここに泊めたので居るが 清須レージングは民宿泊
朝食から絶好調の クリスチャン叔母 当然 仏語 前回の来日時には
通訳を通して話していたメンバーと仏語で会話できる テンションが上がる
クリスチャンの件も専門医の指導で体質改善中で面会不可も納得して
大円の裏書き 返って安心して放置となって こっちに集中してくる
ライダーとだと迷惑も覚えて 女性陣と固まるが 純金の3名が辛い
昨日と全く同じタイムスケジュール
0730 パドックに全員が揃い 内村さんからの挨拶から始まる かと思ったら
クリスチャン叔母が前に立つ
「Remporter les courses d'endurance "All-Japan" et "Suzuka 8 Hours" l'année
prochaine.
Et..,
Venez assister aux championnats du monde d'endurance sur route de la FIM.
La famille Ricard continuera à soutenir les 68, 38 et 73 en tant que partenaires de
l'équipe Goloise.
Les mécaniciens sont également recommandés par Jack.
Comme les pilotes, les mécaniciens sont soutenus par la famille Ricard au sein
de l'équipe Goloise.」
叔母朝イチでの爆弾発言
ライダー三人もメカも仏語が通じるので
「そうか GP250 や GP500 以外にもTT-F1で耐久があるのか 欧州はTT-F1の
人気が高いらしいし 8耐が終わったら YZFを借りてやってみよう」38
「68は店があるから 俺が頑張るわ」73
と軽く流していく三河バイクのチーム
クラリスの通訳が入る
「来年全日本と鈴鹿8時間耐久レースを制しなさい
そして
FIM世界耐久ロードレース選手権シリーズに来なさい
リカール家は、今後もゴロワーズチームのパートナーとして、68、38、73を
サポートしていく予定です。
メカニックは、ジャックも推薦しています。
ライダー同様にメカニックもゴロワーズチームでリカール家がサポートします」
「C'est très bien. Rejoignez l'équipe Goloise. Tu es mon apprenti,
ensemble nous allons réussir la course d'endurance de 24 heures.」
サロン GP500は押し掛けが下手でビハインド でも24hの耐久は抜群に強い
「それはいい ぜひゴロワーズチームに来い 俺の弟子だ
一緒に24時間耐久レースをやろう」クラリス
大円が怒鳴る
「Avant cela, il y a la course d'endurance de 4 heures à Suzuka.
Concentrez-vous sur ce point, concentrez-vous sur ce point.
Nous devons gagner la course d'endurance de 4 heures de Suzuka.」
「その前に、鈴鹿の4時間耐久レースがある。
これに集中しろ、集中しろ
鈴鹿4時間耐久レースに勝たないといけない」クラリスの通訳
「そうだ まず4耐 今日が合宿ラスト 次は予選 本番だ 〆ていくぞ
絶対調子コクなよ 開始だ 動け」内村さん
三河バイク 朝イチの爆弾発言にも関わらず 落ち着いてルーティンを熟す
内村さんも工藤さんもジャックも黙って見てる 文句がないみたいだ
ゴロワーズチームやサロンが何時ものメンバーになっている三河バイクチーム
リカール家もクリスチャンという能書き垂れ 同年代のへぼ扱いでしかない
流石にご当主とかは ちょっと怯むが ご当主夫妻 父母叔父叔母 ともに
メッチャフレンドリーなので あんまり大ご貴族様の認識がなく 普通に熟す
清須Rのメンバー『そんな事が』状態で他人事なのにバタバタしてしまい
スタートを1100への変更をお願いしにくる 竹内さん
「すっごいな あのお誘いとかがあってもビクともしない 凄いメンタルだ
見習え 今日一番の 見どころだ」清須のメンバーに檄を飛ばす
叔母と大円は密談
「68は あの店の最重要人物 HANAITA という 彼の寿司を食うために
遠方からも足を運ぶお客さんも大勢居る EWCには行けない」
と言う内容をオブラートに包めない大円 ズバッと伝える
「それは 大勢の方の期待を裏切るのはいけない」納得する叔母
サロン何やら 西谷さんと密談
トランポから降りてくる もう1台のYZF
38と73に付いてこい と 38をYZFに乗せて 2台で走り始める
13″フラットまで 引っ張るサロン ついていく38 TZMと同じタイム
そして13″フラットで10周並べた
サロン 無線で1200スタートの3時間に変更と我儘全開
続いて 73を乗せて引っ張っていく 13″3まで叩き出す73
こちらも13″3から13″5で10周並べる
1030 YZF2台がにピットに戻ってくる
出ていく一台 68はFZR13でコースイン 一人4耐を走り始める
サロンも西谷さんもチームテクノロジーも爆笑
「いくらGP250 のコースレコードホルダーでも YZFに初めて乗って13″
流石 大円くんが教え鍛えて サロンさんが弟子 と言っただけある」西谷さん
今度は後ろから見たいと 38−サロンの並びでコースインしていく
「そちらのペースで走行・練習をどうぞ」清須のピットに行き 竹内さんに投げて
「うちのメンバーは調子コカなかったが サロンさんがノリノリではどうにも」
愚痴しか出ない内村さん
裕太も心太も交代でNSRで走り込んでいくが 裕太31″9 心太32″7 まででとまる
そして バックかホームで2台のYZFと FZR13にぶち抜かれる を繰り返していく
38−サロン 15周して ピットイン
続いて 73−サロンの並びでコースイン 15周してピットイン
1210になってるが気にしないサロン
「もう少し ワークでリヤのスライドを抑えて パワーが横に逃げてる」
フランスの英雄の直接の指導が続く
見ていた叔母 倒れんばかり 推した子をフランスの英雄が認めた 大興奮
サロンと38と73の話し合いにジャックさんも加わり サスセット微調整
三河バイクのメカもテクノロジーのメカも見て話して進んでいく
みんな仏語が行けるのでジャックの解説にも力が入る サロンも口を出す
再び 38−サロンの並びでコースイン 周回数20周で12″3まで叩き出して戻る
ボードで止められ サクッと燃料補給とタイヤ交換が行われ
73−サロンの並びでコースイン 同じく20周12″5まで叩き出して帰ってくる
38も73も最初の3周は皮むきで抑えて走り その後加速
17周ずっと12″台キープしての走行 サロン爆笑
「3月に弟子にした甲斐がある 大円の基礎の教えが効いてる」
「TZMよりタイムが出しやすい パワーがあって乗りやすいし」38
「ジャックさんの手が入って乗りやすくなった タイムも出たし」73
「うんうん俺を敬え」ジャック サロンが右手を後ろに出す
内村さんの顔を見てハリセンをサロンに渡す奥山君 ハリセンがジャックさんに入る
「噂で聞いていたが いいものだな ハリセンとは」サロン
裕太と心太 40分交代で3回づつ 走ってヘロヘロでピットで座り込んでるいると
38と73は2台のYZFでコースイン 38の引っ張りでついていく73
2台共12″台に突入して25周してずっと12″台で25周して帰ってくる
ボードに止められ 降りるかと思ったら Gas補給とタイヤ交換の要求
サクッとピット側も対応して ポカリと燃料タイヤOK 押し出されていく
一人4耐を熟した 68
「あのばか FZRのチェックもしないで 仕方ない 俺、乗ってチェックします
西谷さん マシンを よろしく」四時間走った事を全く感じさせずにコースイン
1600 ギリまで約2時間をYZFで走りっぱ 後半1時間は13″台で熟して
ピットに帰ってきてボードの止められ やっと降りる二人
38はTZMで13″フラットだし 73もFZRで15″台
マシンがTT-F1のYZF パワーバンドも広く乗り易いからと大円が流したら
三河バイクチームは流していく
表面上は流したが 内心は 嬉しくてしょうがない大円
マシンチェックを誰もやらなかったらやるつもりでいたら 68が頑張る
38と73はYZFに乗りっぱで頑張る ピットも即応で対応して送り出す
来年のIBでの全日本と8耐が見えてきた いいチームに育った
スポンサーの軍団も信濃流も 納得させられるチームになった
流せないのがテクノロジーチーム ジャックさんの微調整で0.5″のアップ
詰めきれていなかった と反省材料となる
清須レーシングでは 38と73がYZFに乗って12″台に衝撃が走る
昨日のFZRでも淡々と15″フラットを刻み15″/周も離され 4時間で16周離された後
ピット練習に明け暮れられて ごめんなさい 状態なのに
清須Rのライダー二人には扱いきれないマシン それを初めて乗って12″台
しかも 続けての2時間の走行になっても13″台 今日は4時間以上は乗ってる
68も一人4耐で 98周 を熟して NSRはぶち抜かれ放題
ラスト10周は14″フラットで揃えて 走りきってきた
その後はマシンチェックで2台のFZRを走らせた68
「これは リカール家もゴロワーズチームも誘うわ 納得」心太
「下々とは世界が違う YZFを出す方も出す方だけど 渡されて「はい」って
乗ってサロンさんについていく方も 行くほうだよな」裕太
「68くんの体力と言うか ライダーにもマシンにも負荷を掛けずにタイムを出す
見習え 見習え 裕太と心太 見習え」竹内さん
「4時間を一人で走って ラスト10周 14″フラット その後にマシンチェックで
コースインしていくとか 下々とは違う まさしく天上人 比べられても
見習えと言われても 困る」裕太&心太
メカも居るので日本語がメインな清須のピット
英雄さんも 乗らずに清須のピットの隅っこに居た
「俺 今期のYZFのベストが12″8 25周だと13″3位なんだけど」英雄さん
「はい?? 英雄さん なんでこっちに」竹内さん
「だって 向こうのピットは公用語が仏語 俺話せないし タイムも負けたし
竹内さん HYの垣根を超えて呑みに行こう」英雄さん
「おれも英雄さんと呑みたい」ライダー二人
「そんな仏語が公用語とかカマしたやつは お・こ・と・わ・り」英雄さん
「断られちゃった」と凹む二人 「自業自得」と笑われるが
春奈が来て
「Yuta, Shinta et Noriko, nous allons boire un verre de vin.」
「なに言ってたの? 俺が8耐勝てなかったら 仏語症候群だ」英雄さん
笑いを取りに来たけど こっちのピットも じわじわと広がる仏語
メカの三浦くんが「仏語組の三人は ワインを呑みに誘われてました」
心太の何気なく出てしまう仏語に慣れてきていて ワインの件も
あれくらいなら みな理解できるので通訳は不要
「はい??三浦くんも」
「若いのは多少は 心太が半分仏語なんで 対応してると覚えます」三浦くん
「まさか 竹内さんもとか」
「いえ 竹内さんはさっぱりで」三浦くん
その夜 焼き鳥屋でポン酒な四人
「俺さ子供の頃からバイク一筋 19でデビューでさ 英語が必要と必死で覚えたら
仏語 仏語 仏語 なんのトラップだよ」愚痴る英雄さん
そこに純金三人
「そうそう 大学でも英語 英語 お茶に華に書の和 料理 頑張った
したら茶華に書は信濃流の家元の合格が必要とか 料理は68の合格が必要とか
挙句に 仏語 英雄さんの気持ちは凄く理解る 嫁にどうですか」美久
「綺麗だし若いし でも純金ってお嬢様すぎて なにより典子さんと同じゼミ
建前は家格が違いますので 本音は典子さんと同じゼミ 典子さん姉弟
明奈さん姉妹 大円兄妹 すぐに君らも仏語 普通に仏語でしょ
ご辞退させて頂きます」英雄さん
英雄さん 三河バイクも清須レーシングも仏語汚染が激しく どうも元凶は大円兄妹
典子姉弟と春奈姉妹の三組 となると 同じゼミは避けるのが賢明と判断してきた
今の英雄さん的には仏語の普及は 仏語汚染 としか見ないほど嫌がらせなのだ
「はい? 話せなくても 話せるようになるだろうで ご辞退になる」美久
「話せるようにとポールさんから圧力 ルイさんは言わないけど圧力」優香
「いや 英雄さんはイケメン あまりにもイケメン お断りされるのが普通
私達がそこまでの女でなかった 女優さんと付き合うとか金予備にも
出てた程のイケメン 高望みが敗因」由美香
『いい女だよ ただ同じゼミのメンバーがね ご辞退の原因だって
仏語を話す サバンナの住人の姉だよ 汚染源だよ』英雄さんの感想
でも 声に出てて 聞こえてしまう
「く 今度は典子と裕太くんか トラップだらけ ねねとリサは賢かった」美久
「城南もお年頃の優良物件は 悩む間もなくねねとリサにベアリング
今居る独身は サバンナ出身の仏語じゃないと女性と話せない三人組」由美香
「はい?? そうなの?」二人
「リサの話の後に速攻行ったわよ Bonjour, mademoiselle. がスタートの22才
他は良縁を結んだ後だった ラストの二人をねねとリサ
残り物は福で 女運が悪かっただけの超優良物件 と先代に言われてきた」由美香
「三河バイク と 清須レーシングは」美久
「両方とも仏語組だ だからこの四人で呑んでる」英雄さん
「はぁ 仏語がダメな同士 どうですか」由美香 隣に座りビール
二人も座りビール 「焼き鳥も頼みな」上村さん
「頂きます」と注文を開始する三人
「今な バイク技術部は4耐8耐で追い込みで とても紹介する時期でなくてな
オフシーズンの年明けにならんと その手の話は出来ないんだ
でも まだ20でしょ 焦らなくても」上村さん
「その油断が 250m看板でフルブレーキを掛けても1コーナーへ飛び込んで
気がつけばS字に これだけは避けたいので」由美香
「く 俺もう逆バンクどころかダンロップ こんな綺麗な娘が売り込み ゼミがなぁ
それさえ無ければ 両手をあげて歓迎なんだが」英雄さん それほど仏語が嫌
「スキー技術部もなぁ 大円くんモデルの板の生産で死ぬほど忙しいらしい
高価になるんだけど それが山程の予約注文らしくて 見合いする暇もないと
アーチェリーは皆結婚してるし あ!26のそこそこ美人で英語が話せて
仏語はダメで料理が上手い娘が焦ってるけど、写真と釣書貰うわ」上村さん
「そこそこ美人で料理上手の26 さすが営業職 客の希望を読んでくる」英雄さん
純金三人はお迎えがきて帰っていく
英雄さんも「上村さん 頼むね」と話しながらホテルに戻っていく
仏語OK組
叔母とサロンが絶好調で 皆に注いで廻り ハグしまくって 呑んで騒いで
たくさん食べて ホテルに戻る
今宵も深けたようで
250m看板でフルブレーキ掛けても1コーナーへ飛び込んで
異世界の昭和 女性の平均初婚年齢25未満時代
24はクリスマスケーキとか 25はお肌の曲がり角(TVCMで放映)
そんな時代で鈴鹿に通った作者達 25で曲がり角なら1コーナーと
おっさんの車夜話で使いまくり
先週、2年半ぶりに会った 美人さんに面と向かって
「ひさし振り そうか前の店の時で250m看板 3コーナー抜けてたんだ」
と、こっちの世界で使ってしいましたが 美人さん意味が解らずスルー
こっちの世界の令和で下手に使いバレると セクハラになりますので注意