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第142夜 ロングスローを4年間毎日やり続けた賜物だ

三角公園で由美香と二人になる三穂 と思いきや 優香と美久が居る


「まぁ19の小僧が あの躱し アラサー美女のやらかしからの 仏語に切り替え

 若くて美人 伝説の訂正 ライオンくんの まだ20 すっごいわ」三穂


「そんなに」優香


「日本語のド滑りも兄貴様並 リカバリは仏語 後輩候だ」三穂


「私ね 今日 隣には裕太くんが座ってくれたんだけど お向かいは空席

 拓也兄さんはランとかに行くって 受け入れて貰ってたけど

 私は誘われるどころか空席 ヤバイよね」由美香


「はい? 前に誰も座らず?」美久


「今日はかなりの特殊環境 10/15で女性には仏語な清流高校OB会だからね

 しかもほぼ工学部 今週 日本語で会話した女性が学食のおばちゃんだけとか

 仏語補習で仏人美人に仏文学科とかが相手をしてくれたから仏語なら慣れたものね

 日本語だと恥ずかしくて無理なんだって 私もいい練習になった」三穂


「そうは言っても」かなり凹んだ由美香


「サバンナの住人からしてみたら 由美香は純金 深窓のご令嬢で別世界の美人

 私には 仏人男性仕込みの女性の持ち上げ方を実践してきた

 過去に仏文学科の日本人の年上美人相手にやってるから 仏語なら対応できる

 まぁ 仏人独特の持ち上げて気分良く ルンルンだよ」三穂


「清流高校関係でイイ男は 仏語 仏語」つぶやく由美香


ここまで凹んだ由美香を刺激したくなので黙って聞いていた優香

「なに ここでも仏語なの 仏語が必須なの」


「19の小僧曰く『日本語だと失敗する 美人と話すときは仏語だな』との事

 流石 兄貴様の 後輩だけある」三穂


「く ここでも」美久


「あのスーツにノータイの三人も参加者? 静かなど迫力だったんですが」優香


「裕太くんの学年のライオンだって サバンナの王者だから迫力はあるわね」由美香


「カッコよかった 婿候補で洗っておこう」優香


「優香 仏語を頑張るんだ あの三人 仏系貿易会社勤務 入社2年目だけど

 今期の4月からこっちの3ヶ月間の内 1ヵ月交代で本国に行ってるレベル

 来月からまた三人で順繰りで本国に行くって言ってた

 婿の要件はクリアすると思うけど 普段から仏語だから そこは納得してね」三穂


「それって 美人どうこうじゃなくて仏語が母国語レベルなの」優香


「ファションも本国で向こうのマダムに揃えて貰ったと言ってたから

 そう思ったほうがいいと思う」三穂


「どこまでも 仏語トラップ」優香&美久


「ライオンは置いといて 拓也さんも あのメンバーでやっていければ

 海兵隊は不要になる ただ あのメンバー都合三種目を全部やっているから大変だ

 美久&優香 拓也さんにつば付けといた方がいいよ」三穂


「え 三種目って」由美香


「スイム バイク ラン トライアスロンチームだって」三穂


「そうは言っても あのヘボさを見てしまっていると」美久


「男子3日会わずば別人と思え との故事もあると 前も言ったわよね」三穂


そして 清流高校OBのチームの練習会が始まる

江本くんの通達


「最初の2本は km/6分で10kmな」


拓也さん「あれ 江本くんって水泳?」と思うが

皆についてロングスローを熟す 皆も まぁkm/6分だし と見てる


2本目も km/6分 これもついてくる拓也さん お昼休憩を挟んで


「ラスト 10kmは全力 行くよ」並木くん


拓也さん「あれ 並木くんって自転車では?」 でも 36分で帰ってくる


皆「はい??休憩ありだけど 3本目で 36分 タフ&速い」


「拓也さん すっごい」と褒めて 盛り上がるメンバー


実力があれば素直に褒める サバンナの住人 話しかけて話を訊く

拓也さん ボンボンだわ能書きを垂れてだわで 友達も居ない

走るのは一人で出来るので ここ4年悲しみを胸に 毎日20kmの2時間走っていた


10kmの練習会 バリバリの長距離陸上部に続いて32分18秒でフィニッシュ


盛り上がるメンバー 拓也さんは仲間として受け入れられて チームに正式に入隊

自動的に清流高校OB&中愛大系列に 他の大学・社会人チームとの交流も出来る

先頭の30分を切るのが凄いと勘違いしてて10km/32分の意味も理解っていないので

能書きも垂れずに皆と話すので ボンボンは奥ゆかしいと勘違いされていく


翌週の20kmの練習会 1時間05分48秒


「はい?? 距離が伸びてもペースが落ちない」


それでも先頭の00分台が凄く5分以上離されている と凹むボンボン

おいおい それは市民ランナーでは無理な世界線だけど言わないでおこう

サバンナの住人 頑張る分には放置を徹底してくる


ボンボンでも下っ端は下っ端 下働きも当然やらさせて 運営も平等にやる

ミスれば危険な場面は、当然のド叱られ 危険を説明され納得させられる 

不満かと思って見ていたサバンナの住人 だが新鮮で率先してやる頑張るボンボン


水泳の為にジムにも入り 自転車はボンボンらしくフルカンパのデ・ローザを購入

車もシルビアを売り飛ばして自転車が積めるようにと トランポのハイエースを購入


練習会の時に ハイエースのゲートを開けると 保冷タンクと水と氷がある

「ポカリの粉を買ってきた タンクも買ってきた コップも水も」とボンボン

「ボンボン 金は?」 「ボンボンだ任せろ」とゲータレードを出してくる


サバンナの住人 笑うべきか流すべきかの注意スべきか 意見が別れ混迷の中へ

ジムのお局様の沙織さん 「それはゲータレード ポカリは青いやつ」と叱りとばす

沙織さんの ツッコミで笑いが出て ボンボンもホッとする


「沙織さんありがとう 完全に滑落かと 綺麗な憧れのお局様は優しい」ボンボン


トライアスロンチームの一員になる ボンボン


そしたら なぜか また二項にこうに連れて行かれ ピストを購入させられる

ピスト勢 人が少なく仲間が欲しい ボンボンが入れば4人 

チーム・パーシュートに出場が可能になる ハイエースにピスト四台積んで

濃尾競輪場へも連れて行かれトラックも走りだすが ロングライドの白筋系

もがいてもタイムは出ない



4000mのチーム・パーシュート 先頭で走り続けても まるでタイムが落ちない

淡々とラップを刻んでいく

ピスト勢 爆笑で ボンボンを呑みに誘い囲い込みに掛かるが

当然 サバンナ内では争奪戦の喧嘩になる

夏はトライアスロン 冬はマラソン 秋はロードレース 春にトラック

無茶苦茶な 話になってるが


ボンボン 人気者だ

一会ひとえに ひとり寂しく20㎞のロングスローを4年間毎日やり続けた賜物だ

トレーニングは裏切らない


冬のマラソンの季節が始まるとチームの皆と フルマラソンの大会に

初参加するボンボン 余裕のサブスリーで完走してくる


「五輪の選手は 俺より40分も速いんだよな」ボケたことをカマし 爆笑される


日本語でド滑りまでやって 完全に仲間となって 同年代や先輩後輩とも繋がり

サバンナの住人 美人相手は仏語が徹底しいて ボンボンにも強制的に仏語学習

仏語しか話してはいけない美人との食事会や呑み会にも無理くり参加させていく

そんなこんなで 拓也さんもチーム入隊後 3ヶ月でカタコトなら

仏語がOKになっいた


焼肉から半年後のフルマラソン後に お局様の沙織さんに花束と少々詰まりながらも

仏語でプロポーズ 綺麗な仏語でOKを貰い ミネベアのベアリングを贈るべく

ベアリングをサイズ別でテーブルに並べる ボンボン 

サバンナの住人 大先輩の水谷さんの故事に習いミネベアのベアリンクを多数用意


沙織さん 爆笑 「だれ? 担いだの 出てきなさい」


「大先輩の水谷さんが先陣を切り 今年 更に2組が ベアリングをハメた」

サバンナの住人 ベアリングは正しい事と思い込んでいるから堂々としていて

「純金の ねねさんにも大好評を頂いた との実績ありのミネベア」


「そもそも 沙織さん リングのサイズを教えたの?」

「それどころか 自分のサイズを知っているかも怪しい」反攻にでるサバンナの住人

「しかもさボンボンが一生懸命選んでも 気に入らないもある」

「水谷先輩はワンオフ キチンとサイズを測ったベアリングを贈った」

「そんなのは俺らには無理 サイズは品番種類勝負で」

「あとでボンボンと二人で買いに行く 沙織さん主導で選ぶ」

「後々 気に入らないの責任は沙織さんで」


「確かに サイズの合わないリングとかより正解だけど 誰の知恵?」

沙織さん 自分のリングのサイズを最後に測ったのは9年前 19の時のリングは

ケースに入れられ埋もれている 攻め込まれたら ごめんなさい の危機だった


「リサさん曰く リングなんて後で二人で作りに行け まずはベアリングだ と」


「知恵袋が居るのか はい そうします 拓也さん一緒に行きましょうね」

そうだよね この子らの後ろには純金や清流高校のOB会が付いてる 強烈だわ


「サバンナ組もそう言ってますので それが正解」


12月16日 今年ラストのベアリングを指にハメたカップルが出来上がる

お局様の沙織28.7さん ジムのイントラ歴7年 顔も広い 姉さん女房でいい感じ


由美香父母爺婆 お正月に 典子邸に 裕太くんには在宅をお願いし

揃って お年始の挨拶とは 名ばかりの話


「裕太くんとお仲間のおかげて 拓也が真っ当に 能書き垂れのボッチから

 仲間と先輩後輩 序列の意味も キチンとお付き合も 人生が切り変わった

 婚約も決まった お礼の言葉しかない 裕太くん今年のレーススポンザー

 ガッツリ行くから 全力でシリーズと四耐に行って頂きたい」代表して父


「おめでとう御座います と 有難う御会います」返す言葉が少ない裕太

大円の合宿とかを熟しても思うようにタイムが伸びていなく苦しんでいる状態のママ


「おめでとう御座います うちのFランの横着ボンズが お役に立てたようで」

 三流私立のFランの確執は残っているので嫌味は言いたい 裕太母


「いい若者 ご立派に育てられ」開き直って褒めに来る 爺

拓也母 ずっと下向いて 一言も発せれず


帰っていく 由美香家一同 残る 由美香


美久と優香も典子邸へ来た


「三穂の言った通りだ 拓也さん別人になった 姉さん女房と仲睦まじく

 今の濃尾地区の市民ランナーでは上位だし 控えめな社交的で通ってる

 挙句 プロポーズは仏語 ここでも仏語」美久


「仕事も順調でね 中身が宇宙人に入れ替わってないか とまで言われて

 会社の中でも任せれるとの評判に 奥さんも日仏語が行けて またいいと」由美香


「うちのメンバーだと 若い美人ほど仏語が必須 これはなぁ 

 ボンボンも必死こいて覚えて 沙織さんへのプロポーズは仏語でやった

 三人とも まだ日本国内の三穂さんよりは 条件は緩い」裕太


「若い美人ほど仏語が必須 ってどんなトラップよ」美久


「仕方がない 三流私立のサバンナ男子校からFランの工学部単科 女子が居ない

 唯一の女性との接点が仏語補習 着てくれた仏人美人に仏語系の女子大生達

 しかも仏人男性の 女性への口説き 常に口説く 常に褒める 隙あらば褒める

 真似してOK と言うか 真似しろと 公に若い美人相手に口説けと 褒めろと

 

 デートに白衣で行ってド叱られてフラれたけど 一人デートまでの成功例もある

 今だに月イチで仏美人さん達や仏語系さん達とは仏語の日の呑み会やってる

 フランス系の貿易会社に行ったライオンたちが会社の仏人を連れてきてくれるし

 

 清須の心太も仏人の母と日本人だけど仏美人を口説き切った父と来てくれてるしね

 心太父の会社も仏語が出来たほうがいいらしく 部署の美人もおっさんも参加 

 心太父がまた褒める口説く あんた奥さんの目の前でいいのか とのレベルでやる


 男女合わせて50人位集まるから サバンナ同様 自分から行かないと壁の草

 仏語でフレンチなら ランチとディナーとバーのマナーも行ける

 挙句 日本語でやらかした 仏語なら見本も見せて貰ったし慣れてる」裕太


「そこまで継続してやってるんだ」美久


「そうだよ 言葉なんてすぐ忘れる 仲間内だと基本仏語だし

 仏語のみの食事会や呑み会にも三穂さんやボンボンも参加したし

 ボンボン 沙織さんとだと会話は仏語らしい 継続しないと力にならない」


とても三流私立のサバンナ男子校からFラン工学部とは思えない 言い切りと実行力

婿に迎えたい位だが 仏語が話せないとの理由で由美香がボッチ放置を喰らった

まだ仏語が話せない 由美香&美久&優香 肩を落として由美香邸へ移動する


由美香邸につくと

「Bienvenue, je t'ai fait du café. Bois-le.」拓也

(おかえり コーヒー入れたから飲んでよ)


「Du vin et du fromage sont disponibles.」沙織

ワインとチーズもあるから、どうぞ


ダッシュで美久邸に移動する三人


「年末に引っ越してきて普段からああなのよ また奥さん料理上手で

 和とフレンチ 時間があるとフォンから ブイヤベースとか超美味しい

 父母爺婆 全員手首にミネベア 速く嫁の口を だって」由美香


「あら 久しぶりの由美香さんと優香さん ウチにもちゃんと顔出しなさい

 由美香さんは拓也さんが真っ当になって 婿取りで悩まず

 嫁に行けて 何だけど どうしましょうね」美久母


「どうしましょうね とは釣書に ゼミのメンバーが載る件 ですか」


「典子ちゃんはね お貴族様と固まってて 裕太くんの姉 

 もう三穂さんの件を脇に置いてでもと 株が高高度飛行中だけど出遅れ案件

 そうすると拓也さんの妹の由美香さんも株急上昇中なの だけど」美久母


「だけど?」由美香


「裕太くん関連なの 仏語が出来ると思われてて 美久もよ」美久母


「私は?」優香


「当然そう思われてるわよ ゼミの8人関連で

 典子さんと祐也くんとお仲間 明奈さん姉妹 三穂さん兄妹 拓也さんと奥さん

 ここまで話せる訳だから この三人もと思わてしまっていて

 家庭教師をウチで雇うから合宿して頑張りなさい」 


「茶華に着付けに頑張って安心していたら このトラップ」美久


「く 19のナンパ小僧から 兄夫婦から 見合いまで 仏語トラップ」由美香



今宵も深けたようでも

この話を書いている時点で

マエストロ デ・ローザ氏の訃報を聞いており 迷いなく自転車はデ・ローザ

作者はレモンファンなのでラレーですが物語では 追悼のデ・ローザにしました


Il signor DeRosa, che ha fatto un lavoro meraviglioso

Gli auguriamo una partenza serena.

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