第141夜 やっぱり日本語だと失敗する
拓也さんも戻ってきて6人固まると ワラワラと集まってくる
ほぼ工学部候の服なのだが 三人だけフレンチスーツ
Yシャツの第2ボタンまで開けても似合う体型と雰囲気を持っている
裕太くんも6人組で 合流してくる
「由美香さん サバンナへようこそ そちらの方が 拓也さんかな」裕太
「揃ったか 18人居るけど だれだ突発は」桑原
「すまん 実験がギリ終わって 脱出できたから」服は白衣の並木くん
「システムは自分の好きなものを頼む
生肉組は火消すだろうから固まってな 喧嘩になる じゃ行こか」桑原
「ねえ 裕太くん 紹介とかないの」由美香
「無いよ サバンナは 自分で自己紹介して皆の興味を引けなければ終わり
カードは2枚3枚と切っていく 持ってるカードは有効に使う」裕太
「裕太 その美人さん二人の紹介は頼むな」新渡戸
「それは 頼む 日本語だと上がってしまって辛い」戸上
「この 美人の二人は姉ちゃんと同じ年の同じゼミの二人
片方の美人の推しで こちらの拓也さんとの焼肉 以上」裕太
「汚いなぁ 姉ちゃんと言う下駄履いて年上美人慣れしやがって」と苦情が出るが
「サバンナだ しゃあない」余裕の動くなを喰らった 仏語三人組
ライオン三人組は 仏語の日の食事会で三穂と会っているので顔見知り ボソッと
「Dites bonjour aux beautés.（美人にご挨拶をしておけ）」とヒントを飛ばす
「ん？ Puis-je vous demander les noms de vos deux belles femmes ?」戸上くん
（お二人の美女のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか？）
「Je m'appelle Miho Daien.」三穂
「Bingo. Je sais parler français. Je m'appelle TOGAMI.」
（ビンゴ 仏語だ 私は戸上といいます）」戸上
「Copiez-le.Miho, je m'appelle Nitobe.（新渡戸といいます）」新渡戸
「くっそ 無期停学組と補習に行った組は仏語がいける」と5人
「私は日本語でも英語でも良いわよ」由美香
「そんな 年上美人とか 慣れて無くて 話せないですよ」下を向く野牧
店に入り三穂の周りは仏語組が集まって3テーブルが埋まる
拓也さんは 三穂が無理くり隣りに座らせている
裕太の隣に座る由美香 座って待っていても 向かい側に誰も座らない
別テーブに5人で生肉組
「裕太くん この日本語と英語の差別はなんなの？」
一緒のテーブルに座る人が少ないかも との心配した事を通り越して
ボッチ
状態の由美香
「それは本人達がそこに居るから 本人に訊いて サバンナの掟」裕太
生肉組にボッチの理由を訊きに行く由美香
「あいつらさ 仏語を習得する段階で マリーさん アリスさん 他にも
仏人美人や仏語系学科の年上美人や仏人男性を相手に会話練習してるだよな
年上美人もいい復習だし横着小僧で可愛い 街でデートにナンパの演習とかも
しかも仏人男性の見本つき だから仏語なら美人でも普通にいける
それを卒業後に聞いて 殴りそうになった」愚痴なら垂れ流せる 桑原
「でもさ 桑原達も仏語補習に誘ったろ 俺の勘は正しかった」戸上
「ああ大反省したよ 仏語は任せて独語に行ったら もろ工学部候
男しか居なかった なにも楽しくなくて 3回で挫折だ
こちらの美人を目の前にして 焼肉や生肉を食って会話とかあがって無理」桑原
三穂の周りのテーブルを見ると 仏語のみで会話が進んでいて盛り上がってる
「盛り上がってるけど仏語 拓也兄さん無言で食べてる サバンナ候」由美香
「そっか あっちのメンバーは自転車やランの体力系 スラローム系組は仏語がダメ
三穂さん 正体がバレずに 綺麗とか美人とか言われて幸せそうだから
ライオンも黙って見て食ってるし 誰かが気がつくまでそっとしておこう」裕太
「こっちのお兄さん 自己紹介は？」日本語で訊く新渡戸
「リバースをドリフトと勘違いしてる スラローマーの拓也さん」三穂
「なにが違うんです」都筑
「拓也さんにも理解るように 日本語でね」
タバコを借りて タバコを車に ルージュをパイロンに見立てて 実演しながら
「FRの車って 出口では加速したいから真っ直ぐに出ていきたいのよね
だから入口で振って入っていって角度を決める これがドリフトで
出口では舵角０で出るから加速が出来る
リバースだと反対で真っ直ぐに入って 出口でリヤが流れてるから
カウンターの舵角になる 前に進む力が無くなり加速が出来ない
工学部だから 力の合成 ベクトルの話と言えば理解しやすいかな
私の場合はリアステアを使うのだけと、それ用の車が要るから割愛ね
トルク配分ありの四駆だと多少の舵角はあってもいいけどね
FFだとまた違うんだけど やっぱり出口では舵角は少なくがいい」三穂
「そうなんだ 美人の解説は聞いてていい」長田
「はい？Miho Daien さん 大田 競技会のリザルト持って来いよ」戸上
持ってこられるリザルト 大円三穂の名と優勝タイムより43′′速いタイム
周りの見る目が変わる 先程までの 仏語での明るい会話タイムは 終わった
「まぁまぁ 車もええだけのD車だから 踏めれて曲げれればタイムはでる」三穂
「でも 俳優三人組だとタイムは出せなかった NAだとアンダーとスピンの嵐
そのNAでもBFMRの3″落ちで走ってますよね」大田
「スポンサーではないけど 美女のご要望だ 拓也さんのお相手を」裕太
「裕太 今日の焼肉の裏に居るのは千万町の魔女 魔女は典子さんとの知り合い
千万町の魔女はアラサー美女との噂 アラサーではないけど美女のご要望と
さっきは美人と言っていたのを 美女に言い変えた」大田
「また おじさん6人が付けた 古い渾名で」三穂
「年齢が合わない 俺が先輩から聞いたのはアラサー美女・・・あ！・・」
ライオンの和田にド突かれ止まる高山
「Une femme si jeune, si belle.La légende doit être corrigée.
（こんなに若くて美人が 伝説は訂正されなければいけない）」
ライオンにド突かれ 現物優先でサクッと修正をしてくる高山 ドキドキしてる
「拓也さん こうやって躱してね そうそう千万町の魔女は若くて美人なの」三穂
「先月 20の看板を降ろしたばかりと聞いている 測定誤差を考えれば
まだ20だ そういうレベルで修正な」ライオン村井のフォロー
こんなに若くて美人とか と まだ20でニコニコになる三穂 扱いやすい
高山くん ホッとして戸上くんと新渡戸くんと仏語で密談
「やっぱり日本語だと失敗する 美人と話すときは仏語だな」
「ライオン達のフォローも 止めて貰らえて良かったな」新渡戸
「それホントだぞ 仏人男性の指導思い出せ でもよくリカバリした」戸上
裕太くんやライオンも含め他の７人もウンウンと頷く が 5人は下を向いた
聞こえている三穂
『ド突くのはライオンの役目 兄貴様レベルで酷のが沢山 流石 後輩だ』
拓也さんは ヘボドライバー で安定し それでも魔女が連れてきたので
「三穂さんの車は危ない宣言 降りて 俺らと自転車 やらない」並木くん
「ランもいいよ フルの40km過ぎとか もうアドレナリンでまくり」都筑くん
「水泳もお腹も引っ込むし 逆三に成れていいよ どう」江本くん
色々誘われるが、未経験の領域で話をされて
靴とウエアだけだけ買えばいいランにしときな ライオンの裁定
車もデリカに換えて 最初は10kmの短いやつで 練習会から行こう となっていた
食べ呑み終わり 「カラオケ行くぞ」とオトコボンズ達はカラオケに向かうが
「俺ら 明日も仕事だ 裕太 ごちそうさん また誘ってくれ」と3人は帰る
「あのスーツの3人は？」由美香
「俺らの学年のライオン達だ 俺がやった時に木刀を投げてくれた
やっぱり 無期停学を喰らって 俺らと一緒に仏語補習を受けてて仲がいい
仏語の日の伝で 仏との貿易会社に引っ張られて就職したら 1年目から
出張で本国に3回も行ったらしい 度胸はあるし地頭はいいしタフだし納得だわ」
「拓也さんも連れてって 若くて美人な魔女のお願い」三穂 気に入ったようだ
連れて行かれる 拓也さん
「裕太くん 拓也さん財布は持っていたけど中身が不明 ボンボンはお金を持たない
帰りのタクシー代 持ってなかったら 100から出してあげてね」三穂
「Copiez-le.」裕太もカラオケに向けて出発していく
今宵も深けたようで
ブルのSSS-Rが出てきてないのは
端からダート仕様の開発でエンジンまで手を入れた2名乗車で
NISMOで販売ってズルまでしたけど 時代の間に沈んだ車
成熟の進んだBFMRとスグ後に出てきたVR4 勝てたのは極短期間
BFMRの成功を見ての慌てて開発候 の発売時期
1800の中途半端な車両開発設定なので 思い切った4G63のVR4に負ける
改良で載せた2000は標準のエンジンで『勝てない車』 お話として使いにくい
2000もエンジンとシャシまでオーテックが手を入れてれば時代が変わったかも
240RSは最後のFRでモロのGr Bを販売 FR大好きな作者なので使います-
