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第14夜 だって13人いて 一人裏切るんだ ユダ だろ

署の取調室で お姉様に 詰問される 吉田先輩 

渡辺先輩は電話中の声を訊いて速攻 白バイでパトロールと言う 逃走をしていた


吉田先輩 大円がやらかしたと直感する 肚決めて押し切ると決めた


「来て見て喋ってみれば そうじゃないと解ります

 テーブルが変なやつですが 良い後輩です

 ネタと会話で滑るのは仕方ないです 車もスキーも滑りまくりな奴なので」


「私がいきなりだと」


「そんな細かい事は気にしませんよ ただ呑み過ぎで渡らないで下さい

 そう言う トラップの酒が山ほど 冨美さんもお酒好き 

 渡った冨美さんは 放置で帰ります ここで宣言しておきます」


「裕太 肚決めたな いい男だ 私の婿にこないか 爺婆からは私が守る」


あれ 思いっきりお断りのハズが 名前呼び?


あれ、顎に手が来て持ち上げられて ベロチュー 


いいか 一つ上なだけだし 美人だし 性格もいいし 料理とかかなりと聞いてる

婿案件で男が行かなかっただけだし 少しキツイの が 俺 次男だし 無問題


『売れていく ヤバイ状態』(課長談)の二人


吉田先輩が取り調べ室でベロチューをして良縁を結んでいるのと同時刻

どうも NZのチャーチの予約で司祭が口挟んでるとの情報が入ってくる

もっとデカイチャーチ それも仏のチャーチでとゴネてるのが居るらしい


「それは 断る 冬のNZでNAのオープンでチャーチ横付けで入っていく

 俺達の出会いの再現で チャーチへだ 小さなチャーチも栄子ちゃんの希望」


マッシモとジョルジェットが 全面賛成してくれて クリスチャン達も頑張る


水曜日の朝=欧州火曜日の決定事項が飛んでくる


曰く 司祭の格が足りない 

曰く そのチャーチ しょぼい

曰く 貴族が入りきらない

曰く 警備の問題が一番


「マッシモ ちょっと訊いていいか 何で日本の一般人の挙式でさ

 こんな問題が出るの 警備とかさ 貴族ってマッシモ達4人でしょ」


マッシモ達が横を向く


ナカノさんが

「あれ 二組同時と聞いています なので両国のそれなりの ですから警備」


栄子ちゃんと二人で目眩がしてくる


「マッシモ 何でだ」


「どっちかの母国で式 贔屓になって喧嘩 それで揉めて式ができない

 そこに鏡智たちの式 一緒にやれば 両国も黙ると画策中

 長野親父も 手伝ってくれる ワールドカッパーの応援あるけど 難問山積み」


「マッシモ達の事情は解った 俺達のメリットは」


「両国のバックアップでの式」


目眩が加速する 栄子ちゃんは目頭を押さえて座り込んだ


「一番の問題がNZ 英連邦 問題だらけ 日本なら問題なし 鏡智 日本で式」


「栄子ちゃん 9月末に延期して 戸隠にしようか 9月末なら涼しい

 長野だ 長野親父の地元 きっと強力な応援が貰える」


「良いですけど マッシモさん達は」


長野親父に貰った戸隠神社の パンプレットとか本とかを 渡す

ナカノさんに読んでもらってMeraviglioso(素晴らしい)とMerveilleux(マーベラス) 四人で叫んでる


「警備だけで行くと 鈴鹿 本コース も有りだな 大使館からゴリ押しすれば

 本コースのグリットで 愛の言葉と指輪の交換も出来るだろう

 シグナルグリーンで誓いのキス フロントローに二組並ぶか」


また 四人は叫んでる 早口の母国語 聞き取れない 全力で賛成してるみたいだ


「任す このどっちかで 警備 ホテル で選んでくれ 格はどっちも同じだ

 これで格がどうのなら 大使館で全力で蹴っ飛ばせ」 投げやりな指示


ナカノさん メッチャ渋い顔 運転だけで済まなかった けど仕方無しで動く


「鏡智 全力で投げたわね」


「こんなん 国際問題 俺達 一市民だろ 投げないと

 矢田が 世話をしようと思うからハマる 大使館に投げろと 注意してくれた」


「流石 矢田さん よく見てる 冷静な判断で頼りになるわね」


「なんで 矢田ってモテないんだ いい男だし 冷静だし 店も持ってる」


「それは ツルンだのが涼子さんと言うお局様なの 矢田さんに手を出す

 イコール 涼子さんに反旗 なのよね あのお店だと」


「それなら矢田と涼子さんが出来て 収まれば 色々の面倒が解決」


「そこで 美沙さんが居るのよね だから矢田さんも涼子さんに行けない

 美沙さんにも行けない 他は一回ニ回の味見はあっても そこまで」


「そうか あっちこっち味見はされるけど その後はないのか 難しいな

 でも味見されるだけ 俺なんか栗田さんみたいにスキーしか教えてくれない

 車とバイクだと そもそも 女の娘が居ない だったからな

 岐阜のお姉さん24のトコで無駄に180分だったし」


「いいじゃん 鏡智 矢田さんと同期だから いま26 私 12月まで19

 26で10代を嫁にしたと 自慢しとけば」

岐阜のお姉さんの意味が きっと呑み屋さんのお姉さんだろうと

理解してスルーする栄子ちゃん


「うん それで納得しておく あとは 吉田先輩たちだ」


夕方になり 四人は名古屋領事館へ 本国と電話会議らしい

和食 久海 に入ると かなりの緊張感


「渡辺先輩 なんで受付のお局様が」


「どうも 吉田とくっついたらしい 俺は白バイで逃げてたら 取調室で一発」


「それって エロビデオの世界 良いんですか」


「課長も冨美さん相手では黙った 片付いてくれるのが優先らしい」


「ぞれだと 渡辺先輩 両手に華 さらにあまり一華 頑張って下さい」


もう 合コン開始前からの 予定の一人がカップルで来るという波乱

女性三人が到着

開始したらサクッと恵子20ちゃんが 渡辺先輩の隣を確保して譲らず

渡辺先輩も、うんうん とニヤけてる


料理も食べて


「うちでワインでも呑んで下さい」と屋外のBarカウンターにワインを並べる


外のカンターには 二組 中のカウンターで残りで呑む

でもワインの売れ行が悪い


「なんか まずいワインだったか? 涼子さん達と同じのだが」


「そんなの 美味しいワインで涼子さん達は、取り返しの付かないやらかしをした 

 いくら美味しいワインでも、反省材料でそこそこしか呑まないわよ」

 

「次は吉田さんの友人のとの合コンを期待 ここでやらかす訳にはいかない」

と残った二人 呑まなかった理由と今後の戦略を教えてくれた


俺が送って 消えていく 吉田先輩組

続いて 渡辺先輩も恵子20ちゃんと栄子ちゃんに送られて消えていく


残った 恵美25さんと梨花23さん そこそこ呑んで グダる前に 帰って行った

矢田は残ってくれたので三人で アミアミの瓶のコニャックを呑む


「こっちは平和に終わった 残った二人も次を見据えての練習になった」


「涼子さん達のやらかしを聞いてるからな 吉田先輩達も落ち着く 一安心だが」


「矢田、その だが が怖いんだが」


「もうな この辺のお世話おばさんで 噂になってる 呑みすぎるダメ女

 店内でも噂に 俺の遠縁の九州と高知のおばさんに 写真と釣書を送った」


「矢田はそう言う親戚付き合いもできる いい男だからな こう言う時頼れる

 俺は親とすら絶縁だからな そこでさ 頼れる男に頼みが」


「断る」と話も一切訊かずに速攻での回答の矢田


「せめて話だけでも聞いてアドバイスをくれよ」


「聞くまでもない 大使館一択 他に回答などない」読み切ってきた矢田


「そうか それしか無いか まぁ適当に明日に響かないように呑んでだら送るわ」


「もう 地雷原は無理 帰るわ」と言う矢田を送っていく 


「ガチで首突っ込むな TVで式放映とか嫌だろ」と別れ際に言われる


矢田が帰る方向と対向して歩いてくるマスター ミートして

「今日 と言うか ちょっと様子見のほうが良いです 大円 完全に国際問題」

しばらく立ち話をして 二人共 帰路につく


翌週の水曜日まで お貴族様達とナカノさんは帰ってこなかった

来たので 部屋はあるが ゲストルームみたいにシャワーとかはないと説明して

風呂場とかを、案内して この部屋使って と言うと

マジックで扉に名前を書く二人 まぁ良いと流す


「あれ ナカノさんは」と訊くと「24時間一緒は疲れるので」と正直な答え


「戸隠神社で警備計画を立案中で長野県警とも協議を開始しました

 ホテルも近隣の民宿旅館で 和で行きます」


「なんで 鈴鹿は?」


「警備が楽そうな鈴鹿を提案したら司祭がどっちの国かで揉めまして これで3日

 この間に情報部と警備部が 戸隠に飛んで下調べでOKを出して

 もうこの国の神様に投げる 衣装も全部神社関係の貸衣装屋に投げる

 食事も其の辺の蕎麦屋に投げる」

 

「思いっきり投げましたね」


「これは伊仏の両大使館が叩き出した答えです

 もう本国の我儘には付き合えない 昨日もガタガタ言ったので大使が

 2200年以上の歴史の神社で神話の世界

 これ以上の歴史のチャーチと神話をもってこい と切れて押し切りました」

 

「確かに キリストさんが生まれる前からある神社で神話の世界

 マッシモとジョルジェットの意見は」


「キョウチ 戸隠 神話の世界 最高」とハモる二人


肩の荷が2/3降りたナカノさん

「明後日から 3泊4日で 戸隠の現地視察 行きませんか」


「そのかなり微妙な日程設定は なぜに」


「大使の日程調整です 大使くらいは見ておかないと」


とりあえず、其の答えで納得して 昼飯を食いに行く

もう 饂飩でいいと 1階のうどん屋で天ぷら盛り合わせうどんを皆で食す


夕方 矢田から電話

「場所を貸して欲しい 15人位集まる 出来れば人に聞かれない外がいい」


「いいけど なに」


「電話では言えない しかも携帯電話宛 漏れたら困る」慎重な矢田


「どうぞ」と言って 屋外のカウンター前のソファーに座って尻が濡れない事と

機材のチャックをして盗聴器もチェック そしてジャマーも用意

ワインを20本カウンターに用意 燻製とかも準備

サエコのエスプレッソマシンも 外のカウンターに置く

さっき大使館から貰った チーズとナイフを置いておく 取皿も準備 OK


マッシモたちを座らせて 管理人室に入る

マッシモ達 ワインを開けてチーズを喰いながら 戸隠 とか始めてる


よし 映像も 音声も バッチリ入る 録画もOK 

こっちのマイクは切ってあるし、マイクそのもののコネクタを外した

こちらからの音漏れはない


油圧ドアを開けて出ていき マッシモ達と NZどうする? との話を始める

ナカノさんが 「英連邦は」と渋い顔

「フランスアルプスでティーニュとかイタリア側でモンテビアンコ周辺とか

 夏スキーは出来ます 大円さんと組んで貰って 

 1週間づつ行って貰えば遺恨も残らないので」

 

「なに 俺ってそう言う立ち位置なの」


「二人だと 行ってる間に グチグチで それで日本に来てたとのもありまして

 どっちのスキー場が先かでも そこで大円さんが決めたと言えば収まります」

 

「指輪のデザインもして貰ったから それくらいの恩返しは」栄子ちゃん


「ジョルジェット 指輪の請求書 何時来る」


「今計算中 仏人計算弱い 時間がかかる」と何かありそうな回答


栄子ちゃんを連れて管理人室へ

「何このモニターの山」と驚く栄子ちゃん


「管理会社とは別に、安全管理用のモニター 集音も出来る

 三階四階での窃盗も増えてるらしいから赤外線センサーと連動で録画もさせてる

 幸い うちのマンションでは事件はまだない」


「完全に趣味の世界 どっかの映画で見たからでしょ」


ズバリ当てられて 下を向く


ナカノ

「我が国にも宝飾店はあるのです 話もなくでは 後で揉めます

 マッシモさん ジョルジェットさん ケツは持ってくださいね」

叱られる二人

「それなら ハネムーンでモンテビアンコに二週間 

 結婚指輪は 我が国で これでイーブン 大円を説得する」マッシモ

「そこは譲るように 本国を説得する」ジョルジェット


「栄子ちゃんの指輪が国際問題になってる あいつら貴族様で

 それにしてればいいのに、長野親父一派と遊びたいからと無茶するな」


「はい?? この指輪ってそんなのなの」


「お貴族様のジョルジェットと同じ店で同じデザイン

 石がピンクか無色の違いだけ それだけで 倍くらい違うらしいけど」


「これってジルコニアだよね 大きすぎるし」


「本物のダイヤ 10ct パリの広場の老舗で栄子ちゃんが恥ずかしくないの

 と頼んだ それは良いんだけど 請求書が来ない 払えない 困った」


チャイムがなってモニターを切り替えると 15人くらい居る


栄子ちゃんが迎えに行ってる間に マッシモたちをゲストルームに押し込む

「秘密の女子会だ 聞いてはいけない 冷蔵庫もトイレもシャワーもある

 3時間位ここで我慢してくれ」と閉じ込めて外からロック 火事以外は開かない


グラス類をカウンターのシンクに放り込んで テーブルを拭いて迎え入れる


恵子ちゃんが

「ヤバイの 渡辺さんのおばさんに反対されてるの 渡辺さんは気にするなって

 言ってくれてるんだけど よく訊くと 私達が涼子さん一派だから らしいの」


「そうじゃないの お正月も集まって 振る舞い酒を散々呑んだし

 ディバックが空になって 軽くて助かった」


「やっぱり そう言う目なわけね 涼子さんの三連敗 総てお酒絡み」恵子ちゃん


「四連敗だろ」とまだ 突っ込む余裕があった

でも栄子ちゃんからは尻をツネラれる


栄子ちゃんがペリエを配る とてもワインを勧めれない雰囲気になるが

「そこそこのワインは用意したからチーズも燻製もあるから 自制して 呑んで」

と 自制 の部分の声をデカく


ピクンとする14人 普段から自制心の塊の矢田は余裕で呑み始める

安心して栄子ちゃんと三人でカウンターで呑んでると


「もう 余裕はない 恵子 禁酒しな それしかない」恵美さん

「張られている想定で動きな」 ワインを呑む余裕がない深刻な会話


どこのヤクザ映画だ


頷く 恵子ちゃん カウンターに来てペリエ


「まだ 恵子は良い 問題は私達 見合いは門前払い 

 お世話おばさんの妨害ありの恋愛のみ

 しかも職場は 女過多な デカイスーパー 出会いは少ない」知らない娘


「矢田 チャンスだ 今この愛の告白用シャンパンを差し出してお願いすれば

 きっと良い返事が聞ける 涼子さんに遠慮せずに行け」

 

栄子ちゃん それ滑ってる 滑落1000mで止まらない と青くなる 


しかし矢田 思いっきりベタな ドン ペリニヨンの ロゼを受取ると

キッチリとエッジを効かしてアイスバーンとなった場をクリアして

俺の先日チラと見た娘にお願いをする 受け取られるドン ペリニヨンの ロゼ

カウンターに二人で来る 


「ほい」とシャンパングラスを並べる


矢田が 針金を外して 二人でコルクを飛ばす

並んでいる 5つのシャンパングラスに 注いでいく二人


「紹介を 俺 矢田の友達 大円鏡智と婚約者の 栄子ちゃんは知ってっるよね」


矢田が「楠 千佳22さん」と紹介してくれる


後にユダと言われる娘

だって13人いて 一人裏切るんだ ユダ だろ


「じゃ乾杯 だ」とドン ペリニヨンの ロゼを頂く


今宵も深けたようで

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