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第124夜 ピットイン ボードにぶつけて停まる

6月15日 晴天 サーキットホテル朝食会場


「一人足りない でも 誰でもいいわけじゃないからな」大円


「競った経験があるとか そう言う人がいいですね」68


そんな話をしながら ピットでギアに着替えてると 野原さんが来る


「どうしました」と皆で訊くと


「全日本2位だ 面と向かっては言われないけど 影では」


「それで?」皆 言わしたい


「下手くそ返上のチャンスを 鈴鹿 開幕戦では出なかった 9月まで無い

 ずっと下手くそは 勘弁して欲しい 73と組んで 4耐やろう」野原さん


「エンジンとタイヤの消耗は抑えますから 野原さんの最終ライドで」73


「よし 1100スタートで タワーに連絡してくる」内村さん


英雄ひでおさん 4耐組に負けないように頑張りましょう」大円


「各チーム スタートまでのタイムスケジュール決めて 準備開始」英雄さん


三チームに別れて 一斉に準備していく


「なんだ このいきなりの緊張感と 一体感と ライバル感は」戸惑う由美子さん


ひろしさん達は来ない がっかりだが それでも無い何かがある

三河バイクのピットは ピットはオープンピット一体ですよ 少し何かに近づいた


模擬レーススタート

ピットも毎周回のLapを見て ボードでライダーに知らせる

燃料補給のシュミレートを繰り返すメカ YZF組はタイヤ交換の準備も

内村さんと工藤さんの監督組Lapのディスプレイを睨みつけてる


54′過ぎ 工藤さん「入れろ」 即ピットボードに P-IN 

56′過ぎ 内村さん「入れろ」 即ピットボードに P-IN 

57”過ぎ 西谷さん「入れろ」 即ピットボードに P-IN 


入ってくる73のFZR15 ボードに停められ 降りるライダー 即燃料補給

野原さんが乗って押されて出ていく FZR15 


続いて68のFZR13 ピットイン ボードにぶつけて停まる 耐えるボード

遅滞なく燃料を補給中に 

大円のYZFピットイン ボードに停められる 燃料補給後にタイヤ交換

FZR13が出ていく タイヤ交換があるはずだが 追いついて出ていくYZF


ピットクルーとタッチして チェアに座る三人

その前には監督とメカ ポカリを飲み終えて話すのを待っている

10′は待って 話を始める 


そんな 3時間が過ぎ3回目のライダー交代が終わる 雰囲気が代わるピット


「コケなければ 後はライダー 緊急ピットインだけに備えろ」内村さん


4時間が過ぎる チェッカーが振られて

ウィニングランをしてピットに帰ってくる ニ台 と まだ走るYZF


「ラスト ボード 二人でキチンと停めろよ」

「任して」とボードを持つ六人


三台が 順にピットイン ボードで停められ メカがマシンを受け取る

野原さん ヘロヘロだけど満足した顔で チェアにドスンと座る


大円だけYZFで出ていく 10周してピットへ帰ってくる ドスンとボードで停まる


「ピットは1700まで 撤収」内村さんの咆哮で 撤収開始


「結果詳細は 今度の土曜日 三河バイクで」内村さん


「断る!!!」68と73と大円 


「由美子さん ちょうど居る 場所貸して 30畳あればいい」大円


「構わないが 土曜日の午後な」由美子さん


「俺がやらかして すいません」土下座の38


「なにがどうした」と38に訊く ヤマハワークス

「それは・・・・・ 38くんが悪い 俺も行きたくない」声が揃う


「英雄さんが来て頂けるなら 歓待ですが」そこに敏江28さんが居た


73が先頭で 大円 68の順 続く三河バイクのメンバーがダッシュ

7″3 で全員が ピットウオールに退避していく

白子レーシングとヤマハワークスは敏江28さんを知らないので 誰?

38は凍って動けず 


「土曜日の午後ミーティングルーム コーヒーとかも準備しますね」敏江28さん


「よろしくです 三河バイクも行きたかった店なので」英雄さん


「どうぞ いつでも」敏江28さん


密談が始まるピットウオール

「どうしたんですかね」73

「お怒りが 38の事件以来続いてて 困ってたんですが」ボード

「ひょっとして イケメンパワーで押し切った?」燃料

「それなら 38だって 68だってイケメンだろ」大円

「でも二人共売約済の21とかでしょ 7つも年下」ボード

「英雄さん30絡み 敏江28さんの机にテクノロジーのカレンダー」燃料


「73と燃料とボード ついてこい」大円

渋々ついていく 三人

「工藤さん ハリセン」とハリセンを受け取る大円


「このイケメン 憧れのお局様を一撃で」スパンとハリセンが炸裂

「三人共 ハリセン入れとけ 敏江28さんを居るだけで口説くイケメン ズルだ」


イケメンへの僻み全開の大円 英雄さんにハリセンを入れてしまう


戸惑っている三人 とりあえず危機は去ったと ピットに戻る三河バイクのメンバー


英雄さんにはハリセンを入れれない三人 38にハリセンを入れて

「お前の不始末 英雄さんが後始末 よくお礼を言っておけ」


「もう良いわよ 真美ちゃんによくお礼を言っておきなさい

 昨日から 英雄さんが来てるって 何度も電話してくれて 間に合ったわ」


英雄さんにサインを貰って 一緒に写真を撮って 握手して


「着替えろ」と内浦さんの咆哮で メカもライダーもピットの隅で着替え 

皆パンイチまで脱いで 着替え 普通にしてる 英雄さんもパンイチ

敏江28さん 真っ赤になって パドックへ行ってしまう


「大円くん そのパンイチ 昨日もだったが 普通の事か」由美子さん


「この季節だと 普通ですね 去年のリカール家のハウスとかが異常」68


ひろ子ちゃんにタオルを 真美ちゃんにポカリを 配られる皆

着替えを終えて解散だ

「土曜日 13時 三河バイク集合で」敏江28さん

だれも逆らえないので 「はい」と返事をして解散していく

忘れ去られる 野原さんの銀の四輪事件 

しっかり躱してるけど、とても話題にする雰囲気ではないので黙って撤収していく


「由美子さん 乗せて帰って」大円 

今日はパドックにクラウンを移動してある ギアをトランクに入れ

ナビに座る大円

車は東名阪へ入っていく


「万物のことわりが 声を出し 動き 体を張ってくれました 見えましたか」


無言が回答の由美子さん


「そっか よく思い出して 難しいことじゃない 今日の観客は由美子さだけだし

 ハリセンは余分 でもないか ある意味大事なことか」


6月16日 由美子さんが茶を点てれなく成る程の不調になっていく

代打は 栄子ちゃんと涼子さん 流派の幹部は譲ってしまっていた


マンションに帰って飲食店街で晩酌をして ソファで定冠詞の18を呑みながら


「信濃流 由美子さんの一本足打法なんだ 幹部が怖がってるか

 涼子さんと栄子ちゃんが居てよかった 二人共 子が生まれるまで

 由美子さんが苦しみ足掻く時間はある ですから 宝生さんは手出し無用」


「なんの事ですか」すっとぼける宝生さん


「典子さん家の茶室 いたずらして よくウチの妹が気がついた」大円

 

「スルーしましたよね」宝生さん


「気が付かなかったので」こちらもすっとぼける大円


「うふふ よく育って あの地獄で暴れてた子が 宝生さん 大円くんで我慢」


「いえ 大円は避けたい案件で」宝生さん


「我儘はダメです」爆笑の五如来の声が揃う


帰っていく五智如来+薬師如来


『薬師さんはツッコミを降りるし 宝生さんは避けたい案件 酷い扱いだ』

ブツブツ行って寝てしまう大円


17日土曜日 朝起きると まぁええだけの 茶道具がリビングに積んである

全部 木箱に仕舞われ積んである 木箱沢山なのでダンボールに入れて

デリカに載せて 信濃流家元邸へ


三河バイクには ごめん 参加できない と謝りの電話を入れる


「涼子さん 道具持ってきた 沢山あるから 壊しても平気ガンガン使って」

大声で言うだけ言って 玄関に木箱の詰まった段ボール箱を置いて帰ってしまう大円


6月19日

信濃流 家元邸に行く大円

涼子さんと栄子ちゃんは居るが 栄子ちゃんは バカ鏡智 と会ってくれない

涼子さんと話をすると 


「茶の出来自体は好調時の由美子さんまであと一歩

 普通に家元を名乗れる 

 ただ 大円くんの持ち込んだ道具は使い切れないと封印した」


ダンボール箱 玄関にそのまま 布を掛けて『封印』の紙


「そんなに難しい道具か 最初の椀は俺が捏ねた奴だし

 次の一式は薬師さんが はいって普通にくれた奴だ

 この木箱のダンボールは朝起きたらリビングに放置されてた奴だ

 そう思えば使える」大円


「大円くん その薬師さんって 薬師如来様?」


「俺のツッコミの相方を辞退した薬師さんだ そう思って使えばいい

 涼子さんは 憧れのお局様も熟したし きっと使えるよ じゃまた来る」


マンションに戻ると明奈が夕食を作ってくれていた

黙って 待って 出されたものを 食べる 普通に美味しい


「Je pensais qu'Akina ne cuisinerait pas. C'est délicieux.」大円

(明菜は料理をしないと思っていた。美味しく頂いてます。)


「くううぅぅぅぅ この半年の努力が 実を 実を結んだ」明奈


「Oui, Akina a fait de son mieux.

 Merci à Akina d'être capable de faire de la bonne cuisine.」

頑張りを褒める 美味しい料理してくれた明奈に感謝 以前の失敗で学んだ 大円


「また イケメンな褒め方 俺の為とか言われると冷めるけど ◎だよ」


伊達だてにブサメンの傭兵で世界を廻っていない やらかして学んでるんだ

仏人の隊長達に その辺のレクチャーはしっかり受けた 仏語でならやらかさない

ガブリエル隊長には日本語はダメだ 必ずスベる 仏語にと厳重注意も受けてる


「ねぇ 鏡智ってここ一番で必ず仏語 なぜ?」


無回答が回答で下を向く


「あ!」明奈 優香の日本語だとスベって滑落していく を思い出して


「Prenons un verre après le dîner.」明奈 『リカバリは効く?』

(食後に一杯やろうよ)


「Prenons un verre de vin.」大円 『リカバリに乗るよ』

(ワインを呑もう)


6月20日 朝 

かずえさんから 電話

「社長がやっと口を割って 20名の内訳が大円さん枠で5名 私も5名追加して

 計10名になってました」


「それって」


「そんな寿司の予定はなかった の一点張りで じゃぁホントにナシで

 キャンセル料払って 仕事入れますでとの脅しで やっと口を割って

 もう困った社長で」


「明奈 アリスは知ってる?」


「アリスは知らないと思う それとアリスは組長達を見て育ってるから 軍団はNG

 真反対のクリスチャンさんを待って トレーニングしてますし」明奈


「優しい憧れのお局様のかずえさん 10名は俺の枠で どうですか」大円


「それ強い 理解りました 10分名は枠で 明日1800 68さんのお寿司屋さんで」


電話が終わり 明奈を載せて 山の上のお嬢様女子大まで送っていく

「明奈のゼミ 8人全員引き連れて 明日の1800 軍団とお寿司 展開しといて」


明奈を送って行った後 デカイスーパーの矢田の店に行く


「矢田 調子はどうだ 中本の祝儀を頼もうと来た」大円


「おう デジポットから 祝儀袋に入れて渡しとくわ」矢田


「悪いな して、そっちの若い子は」大円


「うちの店の新入社員の生田くんだ やっと一人で店を任せれる様になった

 高卒で陸自の普通科連隊2期4年勤め上げてる 商売の方を教えるだけで済んだ

 俺も結婚して赤子とかだと 店閉めるのも お袋に頼むのもな

 あのショーケースのおかげで高級路線で走れるし 一人雇って育った」矢田


「へぇどこの連隊?」


「兵庫の第36普通科連隊 もろの歩兵です」生田くん


「いいじゃん アウトドアショップには歩兵が一番」大円


「そうだぞ この業界に来たら強みだ ひたすらの行軍とか耐えてる

 ただ 耐えるのが当たり前で お客さんにそのレベルを求めるのが難点

 大円まで行けば 優しく成れるんだけどな」矢田


「女子大生限定だけどな」大円


「それなら 自分も優しく成れます」生田くん


「良い返しだ 生田くんに任せれるな

 明日の午後の頼みご事と錦に来れるな 錦は池田への愚痴が待ってるが」大円


後ろに居た 千佳チャン 「行ってらっしゃい 店は任せて」

『嫁への愚痴じゃなくて 池田さん? でも愚痴を聞く位はね』


「千佳チャン 俺からの先輩26の祝儀も頼むね 矢田と堂本さんの奥さん

 どっちも大事な友人の奥さんの教え鍛えをやって貰った しっかり」大円


「やっておきます」『すっごい言い廻し 逃げ道を全部塞いで』千佳チャン


「突っ立ても何だ 茶店に行こう」 濃尾平野人らしい 矢田の提案


出ていく二人を見送った生田くん


「あの方 何者ですか?」


「うちの旦那 矢田の友達の大円さん 以上」詮索を打ち切る千佳チャン 


今宵も深けたようで

矢田の友達 更新間隔の変更について


矢田の友達 毎日更新とガンバってきましたが

取材と自主練とイタズラの構想で、執筆時間が削られ

毎日の更新が厳しくなっております

5月中は の今日までは毎日更新 6月1日 以後 1日おきの

1日 3日 5日 7日 ・・・・・・ の更新 とさせて頂きます


よろしくお願いいたします

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