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第123夜 予定はしとく 寝よう

73と38が想定より上ブレした世界線に放り込まれてる頃

もう一名 上ブレした世界線に 妹に寄って押し上げられた 拓也さんがいた


15時過ぎにお茶のお稽古で集まる純金

拓也さん 公式リザルトの大円三穂と 妹の同級生の大円三穂は別人

20の純金ではありえないと言い張ってしまっていた


「なんにしても 拓也兄さんがしょぼいのは事実 エントラントでもドベまで5人

 割合で言ったらブービー デモの女性ドライバーからみたら ゴミ には違いない

 大円三穂が 同級生かどうかは関係がない 違う???」


詰めていく由美香 付き合わされる7人黙ってみている


「これなにか言うと巻き込まれる奴 黙って流そう」と7人で密談済


「そんな20の娘が速い訳がない 若くて20代後半 三十路のお局様だ」拓也さん


三穂 カッチーーーン NAのフルオープンでも デモランしてるから顔も丸見えだ

デモランドライバーで年齢は言わないでくれたが 表彰台の横で紹介はされている

20代だけでもやっと受け入れたら後半?三十路?お局様?


「おい そこのヘボ 自慢のシルビアで付いてこい 場所も用意する」


あっっっちゃぁ〜 三穂が切れた 面白いと他人事な6人 地獄を見なと由美香


「兄貴様 あの場所とパイロンをお借りしたく」


「好きに使え 鍵は明奈が持っている 光電管も2セット買って1セット届いてる

 スタート&ゴールならタイムも計れる 地区戦に向けて練習しとけ」


電話は切れる 300m四方の 練習場に移動して 純金8人でパイロンと光電管を

リヤカーで運び タグの位置に セットしていく


拓也さん マズイ状況と理解していくが ドリフトが決まれば速いとまだ強気

競技会の時は2本とも入口で流れて 1本目はスピン 2本目はタコ踊りをした


ガレージ熊山の積車が来て 四駆を降ろしていく


「どうしたの 三穂ちゃん」と後藤さんと会話が始まっていく


椎木の城南の幹部も到着して「三穂ちゃん 久しぶり」と挨拶会


光電管のセットも城南の先輩に寄って完了


「そこのへぼ コース図だ インスペしてこい」完全に切れた三穂 言葉も荒い


意味が解らす コース図を見つめるだけの拓也さん 歩いてのインスペが出来ない


「ジムカーナだ お互い二本づつ 白黒をつけよう」三穂


「俺のシルビアから いくぞ」拓也さん 

今日は入口は真直ぐ入れて 出口でリヤを流してカウンターを当てながら

立ち上がってるからドリフトが決まり速いと勘違いしてるから強気な拓也さん


頑張って走るが2′20′′と2′17”の二本


「はい?? バードゲージも入れて2名乗車で しっかりやってある

 改造もプロショップとか自慢してたよね それで2′以上 おかしい」三穂


城南組も熊山組も「??????」となってく


三穂 拓也さんを退かせて シルビアに乗りこみ 乗ってみる 

「なんだこのセット リアが簡単出ていく リバースの気分だけドリフトセット

 タイムなんて出るわけがない」

と言いながら 1′40″


「このダメセットだと限界」と宣う

「あれRrが70で 細いし」山原さん


それでも37”も離されて 凹んでいく 拓也さん コースの反対側に離れていく


城南の幹部の山原さんが乗ってみて 1′50′′が限界と溢す

「どのこショップだ? なにか理由があるはず」藤原さん

「岡崎さくらんぼさんの競技会に来てた ちょっと訊いてみるわ」山原さん 


「ご無沙汰です 拓也さんのシルビア 岡崎さくらんぼさんの車ですか?」

「そう うちが手を入れてる けどステッカーは張らせていない」

「なんでまた 安全装備とかはしっかりやってあるけど あの足」山原さん


「あれ 本人には内緒だけど 教えても教えても あまりにも下手くそだから

 車速が乗らないように リヤをブレイクさせて 抑えてるの

 本人は出口でカウンター当てて ドリフト気分でお気に入り

 まぁさ 色んなレベルのお客さんが居るから 安全第一」

「はい」

「視力検査をしても1.5あるから目じゃない だめだよ速くしちゃ 確実に事故る

 いいとこのボンボンだしね 安全装備には金かけた ところで何 この電話?」


理由は訊いていなかった山原さん 由美香という 拓也さんの妹さんに代わる

「カクカクシカジカで ヘボなくせして三穂にお局様って もう切れてて」由美香

「その話 俺は聞こえていない ウチは何も訊いていない いいね」と切れる電話


戻って純金も含めて 

皆に電話内容を『いいね』まで含めて展開する山原さんと由美香


「拓也兄さん 勘弁してよ」由美香 笑うことすら出来ず愚痴を垂れる


「三穂ちゃん どうしよう 下手すぎて安全マージンでこの仕様 タイムは出ない

 本人はリバースでドリフト気分 岡崎さくらんぼさんの判断もあるし」山原さん


「岡崎さくらんぼさんの安全への配慮 でも お局様だけは謝らせたい」三穂


純金7人『若くて20代後半 三十路のお局様だ これで 切れてたしな』


拓也さん どうしていいか解らず 一人 コースの反対側でうつむいてる


「あれ?? 後藤さん達 四駆をサクッと積車に積んでる

 城南の先輩たちもパイロン片付けて リヤカーに積んでる」


「じゃ三穂ちゃん 復帰祝で24日のお昼を皆で食べよう 1000に迎えいく

『三穂ちゃん20代突入 しかたなし』バーベキューパーティを 

 サブタイトル『時は進み 年は取る』でやるから

 それで勘弁してあげてね」城南幹部の桑原さんと山原さんは帰ってしまう


「あ!! 積車が出ていく」美穂が叫ぶが 挨拶もなく帰っていく積車


みな 大円の『憧れのお局様事件』は知っているので お局様案件 関わりたくない

それでなくても お局様は禁句 成人式での重要説明事項として説明されている

大円だから日本語を捻じ曲げて通せた『憧れのお局様』 離脱一択で撤収していった


「そうとう20代は堪えるんだ」美久 10月に21

「なってみれば理解る」ねね 4月に21

「あと半年の20」明奈

「半年もある」優香 9月に21


「拓也兄さん 兄さんご自慢のシルビアでも 37”も負けた

 土下座で三十路と言ってごめんなさい しな

 21になったばかりの娘に 当日20の娘に 三十路はない

 拓也兄さんが悪い 三十路と言ってごめんなさいだよ」

どでかい声で叫ぶ 由美香 三十路は言っても それでもお局様は避ける


「全然 謝罪になってないんだけど」リサ

「煽ってる」ねね


煽ってきてるのは理解した 拓也さん


「拓也さん 20の小娘に負けました これで謝罪」ねねの助け舟


拓也さん 他に道がなく


「20の小娘に 負けました ごめんなさい」と60度の謝罪


「20の小娘 うん 小娘ならいい」矛を収める三穂 難しいお年頃だ


「そこなんだ 小娘はいいんだ」リサ

「そこ以外にないでしょ」ねね

「ねね が 読み切ったね」4人

「由美香の煽りは酷かったけどね」美久

「でも お局様だけは 避けた」由美香


「さぁ 帰って 晩ごはん 母と祖母が張り切ってる 父も祖父も楽しみにしてる

 いくよ 乗って乗って」由美香


由美香がSELに乗ってくる

「拓也兄さんのバカ 遅いだけなまだしも 下手すぎて 危ないとか

 挙句のお局様 三穂のお兄さんくらい 押し切って欲しかった」


「はい??」


「三穂のお兄さんは『憧れのお局様』日本語の方を捻じ曲げて押し切った 凄い

 明奈は見抜いて行った

 ねねと三穂はミネベアとNSKのベアリングで超高速掌返し

 私も拓也兄さんにてのひらを返させて貰いたい あのヘボが実兄なのよ

 角度がズレてもいいようにベアリングはアンギュラにして、許容するから」


しばらく前なら そんな良いもんじゃない との回答になっていたのだが

掌返しをした今現在 いい兄貴様だし そう思っているので答えようがない

話を変えたい三穂


「アンギュラはキチンと設計して工作精度も必要 安易に使うと破損の元

 手首なら ねねは、小型軽量の速度重視でボール 私は、耐トルクでローラー

 ベアリングは入れれば良いというものではない と受け売りだけどね 

 由美香程度の負荷でメンテ頻度だとルーロンのスリーブ辺りが良いよ」


兄(両方)の話を何処かに行かしたい 三穂 明後日の方角の話で誤魔化しに掛かる


「それ何処のなんの情報なの」由美香


「池田さん モテてた頃に琵琶湖に魚釣りに行って女の子釣って彦根IC

 何時も女が違ってた リールのベアリングがどうのと大林はルーロンと能書き

 大林は良いリールなのに 虻のベアリング改造に手を出してドロ沼に」三穂


「池田さん 髪の毛もあるしイケメンだけど やっぱり能書きはダメと」由美香


「女はキャッチだけど 魚はノーヒット その挙句で能書き 両方がノーヒットに

 また いい兄貴様の高校のご学友にバカみたいに頭がいいのが居て宮廷の機械

 ベアリングとかモロ守備範囲内の機械屋さんで 院の2年で論文博士様

 そりゃ 簡単に言うわなな頭だったし 真似した池田さんドロ沼」三穂


「なんで 清流高校って 三流私立の男子校 意味が理解らない」由美香


『よし ヒット!』


「いい兄貴様は自分で学費を払ってたから有り難みがない って愚痴ってたけど

 成績優秀とかインハイ上位とかには、極秘の奨学金があるの

 だからインハイの柔道と剣道はバカ強いし ポツポツ宮廷合格者がいる」三穂


「極秘の奨学金? なにそれ」


『フッキングもいい感じだ しばらく往なして時間稼ぎね』


「特定のハードルを超すと生徒に現金の手渡しで支給される奨学金システム

 パンフにも校則にも何処にも書いていない 先輩から後輩へ受け継がれる口伝

 極秘のスカウトシステム ご学友の水谷様 宮廷合格時 計100%の奨学金

 そこまで頭がいいと授業なんか関係ないし、出なくてもよくてお小遣いも貰える 

 矢田さんとか良い兄貴様とか面白い奴が居る それで清流高校に来たらしい」


「すっごい メンツにお金掛けてる

 三穂もそのご学友様に勉強を教えて貰えば良かったのに」


「ダメ 頭の構造が違う 歴史を教えて貰ったけど 5分で私がギブアップ

 年表を広げて30′′見つめて 閉じて こうやって暗記するの理解った 修了よ

 それで全部出てくる もう数学とかハマる未来しか見えなかった」


「それ 今の お兄さんのお茶と同じ」


「いい兄貴様の後ろには如来様が六人もいて ありえない教え鍛えを熟してる

 宮廷のご学友の水谷様も元の頭が違うのに趣味の機械系には全力で取り組む

 どっちも見方を変えると努力の塊 天才達の正体がそれ 凡人は地道な努力」三穂


「拓也兄さんに聞かせたい話だわ ヘボはヘボなりの努力 能書き垂れる前に努力」


「でも 岡崎さくらんぼさんもしっかりしたショップ そこで あぶない では

 努力すると 事故る そっとしておくのが一番」三穂


「そうよね あとで皆んなの意見も訊いてみる」由美香


由美香邸で 夕食とお風呂を頂き 修学旅行よろしく 一部屋で就寝する純金8人

女子会が始まり 

拓也さんは 教えるも危ないとの岡崎さくらんぼさんの判断に従い 放置 と決まる


「そう言えば ねね 誕生会の話もなかったわね」明奈


「そんなの無理よ 20の看板を降ろして20代突入の日よ やっと20代に慣れたら

 三穂のケーキ爆弾事件に三十路案件 もう被弾しまくり 勘弁して欲しい」ねね


「私 先輩達に『20代突入 しかたなし』パーティーでいじられるのよね

 サブタイトルが『時は進み 年は取る』よ お祝いよりいじられる

 ねねも一緒に行かない 明奈はいい兄貴様が連れてくるだろうし」三穂


「私以外を誘わないのは なぜ」ねね


「そんなの アリスが来て 18です とか言われたら 倒れる」三穂


そこまで 他人事を決め込んでた20組『アリス 10代』と自分事になる


沈黙の中 「予定はしとく 寝よう」 ねね


就寝していく


今宵も深けたようで

リールのベアリング ホントに沼

今なら沼らずに素直にステラにしときなさいです

作者は淡水ならプロライン101andスピードスプール

ロッドはダイコー スピードスティック 後には エンズヴィル

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