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第113夜 渡り続けたお局様はね違うの

5月3日 雨 風はそんなに強くない

朝食を隊長クラスと食べて コーヒーを飲んでいると

ジンが戻ってきて

「大円 神様クラスとツルンでいるなら言ってくれ」と苦情を言ってくる


「俺のスキーの先生は 戸隠神社の奥社の神様とその友達の三人だ

 だから 浮かれポンチとの結婚式で 戸隠神社でええだけの神様が来てくれた」


「そうか」とだけ言って戻る ジン そんな神様が先生とか 滑落もいいとこだ

ツッコむと余計にスベる 余計に疲れる 生暖かく見守る 大円と付き合うコツだ


隊長クラスも 誰もツッコまない 生暖かく見守る 皆 戦場で学んだコツだ

ツッコんでもツッコんでも滑っていく大円 滑落に巻き込まれるのは2回でいい


「ちょっと 明奈を見てくるね」と消えていく大円


代わりに化現してくる帝釈天


「みなさんも あのド滑りに 軽くスルーして」


ガブリエル隊長 「見た通り 生暖かく見守る これ一択」

帝釈天の化現も大円のスッベてる一貫として流す


「有難うございます」と消えていく帝釈天


戻った帝釈天 四天王と密談開始

「見たか 矢田さんに続いて あの隊長さんやジンさんのスルー力 あれが要る」

「そうは言われましても」四天王

「そうですが 軽く言われてきました 相当痛い目をしている でも削られず耐えた

 我々も見習うべき事がきっとある 多聞目天さん 彼らに張り付いて下さい」

「お断りです イコールで大円に張り付き スベって削られる」多聞天

「そうです お断りです 帝釈天様が行って下さい」増長天ほか2名が声を揃える

揉めに揉める 帝釈天と四天王 

「不動さんに話を持っていきます」と折れるしか無い帝釈天

「そっちで頑張ってくれ」と無下もなく断られる 帝釈天 諦めるしかない


天界でのいざこざは知らない 隊長達

「仏様か神様か知らないが そんなの大円のスベってるのにツッコんでたら

 巻き込まれて滑落していって 削られる 3週間も一緒に戦場に居れば理解る

 理解らないのはヌケサク」流石の世界最強クラスの傭兵の隊長達


帝釈天 ヌケサクとボロクソに言われる

隠れて見てた薬師様 ヌケサクではないので ツッコむのはやめましょうと方針転換

宮毘羅さんも 帝釈天さん達の対応を見てきたから 薬師様の方針転換は有り難い 

薬師如来一派 日光様月光様も含め 生暖かく見守るで意思統一が謀られる



パンチの不空成就さんとパンチの阿閦さんが急襲してくる


「ツッコミの薬師さん 大円くんのド滑り ツッコまないのは困る

 あれだけ ツッコミの薬師と大見得を切った薬師さんだ

 さぞ華麗なツッコミ みな待ってますよ」パンチの阿閦さん


「そうです 薬師様にしか出来ないツッコミを」阿修羅さんまで来た


ニヤけて見ている不空成就さん 

「ツッコんで頂きたく」追い込んでいく


「すいません 大きな事を 無謀なことを 言ってしまいました」

ツッパての被害と平謝りを天秤に掛けて 平謝りを選択出来る薬師さん


ここで 引けないと 宮毘羅さんや日光さん達に迷惑がかかる

如来の意地など ゴミ箱に捨てる 配下を守るのが一番

親分の気持ちが理解る14人 揃って 涙する


「流石 如来 理解りますよね」パンチの阿弥陀様


「五智如来さんの対応の 生暖かく見守る 骨身に染みました」薬師さん


此の後 大きな事を言ってすぐヘタれたツッコミの薬師 との屈辱の名になる

薬師如来様 それでも配下に迷惑は掛けれない 甘んじて受けるしか無いと耐えると


これが 天界で配下を守るために 平謝りを選択出来る 流石だ と評判になる

ここで調子コカないのは流石の如来 宮毘羅さんたち迷惑は掛けれませんからと

何を言われても耐え抜く薬師さん 天界での評判は 鯉が次々に滝を登る


「薬師様 ここで調子コクと必ず足元をすくわれます 自重を」宮毘羅さん


「良い配下を 宮比羅さんの忠言あり難く 大人しくしてます」


薬師さん なんとか ツッコミの薬師の名を返上していく


「ツッコミの薬師様」と呼ばれ ふと後ろを見ると大円が居る 後ろを取られている


「ツッコミの薬師様にお願いが」と言われ 目眩がする薬師如来


「ツッコミの薬師の称号を返上したそうで 涼子さんと美沙さんの

 呑んで渡るダメ女 の称号を返上したく その計画立案と実行を願いできませんか

 ツッコミの薬師の称号を返上した ツッコミの薬師さんにしか出来ない

 お願いします もうツッコミの薬師さんにしか頼れない事です」

言うだけ言って 現し世に戻っていく大円


見ていた五智如来

「如来の領域まで勝手に来る いい若い衆ですが」阿閦如来

「あの お願いは完全にトラップ」不空成就如来

「あの二人 全く反省してないですし」阿弥陀如来

「茶は素晴らしいのに」宝生如来

「放っておけば子を宿し呑めなくなる 薬師さんの腕の見せ所」大日様 

「生暖かく見守りましょう」と他人事で見守るを選択した 五智如来様達


もう天界中この噂でもちきり「ツッコミの薬師」と大見得を切ってヘタレた

ヘタレたのは配下のためで良い上司だ と ここまではいい話


あの『呑んで渡るダメ女』の称号の返上の計画立案と実行を 薬師さんが受けた

天界でも噂になる『呑んで渡るダメ女』あれがなければ天部の茶の二人と宝生さん

天界も『そうそう 宝生さんの言う通り 薬師さんの腕の見せ所』と投げつける


薬師さんの所へ阿鼻地獄から64さんが訊ねてくる 本来なら地獄の鬼 天界は不可

大日様の配慮で登ってくる64さん 薬師様と密談


「早急に撤退を うちの獄卒達の鬱労災の元の大円の頼み 必ずハマります

 薬師様と言えど 返り値での被災は免れません

 赤子が宿れば禁酒 これを待つしか無い」64さん撤退を進言


「その返り あたいですが 虚の値(きょのあたい) どうやって撤退をするのか これが難しい」


「簡単です 大円のトコに行って 無理 と言えばいい 如来でも無理でいい

 赤子が宿れば禁酒する これで押し切る 薬師様の手ではないですが撤退戦です

 私の出来ることはここまで 薬師如来様の頑張りを 阿鼻地獄から応援します」

帰っていく64さん


天界の最上部の大日様の領域に五智如来が揃って 退避してて他人事で爆笑


「64さんが正解なんだが」阿閦如来

「地獄の鬼ごときの進言 となると面白い」阿弥陀如来

「赤子を宿し 二人も産めば渡る暇もない 放置一択」不空成就如来

「茶も もう一歩 私が教え鍛えをすれば」宝生如来

「楽しみましょう」大日様

またまた 好き勝手に言いたい放題の五智如来様達 自由だ


薬師如来 もう如来のプライドはゴミ箱に捨てた 配下が大事

「宮毘羅さん 64さんの進言の通りに折れようかと」

「かなり厳しい道ですが そうして頂けると」宮毘羅

「理解りました 折れます」とサクッと折れていく薬師如来


この間 現し世では30分間


大円 まだ明奈ちゃん達を観察中 妹は放っといてもなんとかする

明奈ちゃん達の純金のお嬢様達が心配で見ている


習志野も居るし TDRFの五人もいる どうも神様たちも居る

出番は無しと判断して 遠見に戻る


遠見のリビングでコーヒーを隊長達と飲んでいると

薬師如来様のご来臨 でも辛そう


「大円くん 物事には出来ることと出来ないことがあります」薬師さん


「はい?? 薬師如来様ですよね ええだけの仏様 出来ないって事はないかと」


「ですがね 本人の反省が全く無い どうしようもない 先日も、もうイッパイ 

 無理です どう考えても無理です 呑んで渡るダメ女 候です」薬師如来


「そこを なんとか ツッコミの薬師 のお力で」大円


「無理なものは無理 これは物理法則を相当無視しても無理 

 赤子を宿せば ご主人他の廻りから 禁酒令が出ます そのまま二人目 三人目

 呑んで渡る暇はなくなります 赤子にお任せしましょう では」と帰ってしまう


「なんだ今のは」隊長達


「仏様だ 如来様だから 相当は出来る うちの浮かれポンチも無理

 涼子さんの 呑んで渡るダメ女の称号の返上も無理 意外とヘボい」大円


「涼子さん達の 呑んで渡るダメ女の早急な称号返上 かなり無理が」由美さん


「だろうね 五智如来様揃って爆笑案件だし こんな皆が居る所で 無理って宣言

 呑んで渡るダメ女の称号返上 余程の無理無茶 な お願いだったんだ」


「そんな早急には無理 でも仏様でも無理なことを 赤子はやる

 普通のむすめは娘から妻へと変わり母となる 行き遅れ渡り続けたお局様はね違うの

 お局様の卒業の節目は結婚ではないの 赤子 赤子でお局様から母へと変わる

 放っておけばいい 勝手に返上していくのに 焦るから無理無茶になる」

子を宿す予定で禁酒に入った由美さん お局様時代は三宮家のポン酒で渡り放題


「はい??」大円


「栄子ちゃんだって子を宿して禁酒 私もいきなりはキツイから禁酒訓練中

 お局様とて女、子を宿すと子のために禁酒に入る 渡れなくなるわ」


流石 お局様と納得して 「明奈ちゃん達の行軍はどうなんだ」と話題を変える


「明奈ちゃんたちの7人は辛そうだった」大円


「8人居るんだろ 妹か どうした?」


「あんまりにも 余裕カマかましてたから 蹴りを入れに行きそうになって 

 ジンに止められて 戻ってきた」


「みんな 今日の午後に解散する 次回の目処だけ立てたい」ガブリエル隊長


「五島列島で ヒラマサを食うのは」大円


「それだめ 釣れないがあって 切ない思いをすることが多々ある」由美さん


「じゃ 由美さんのお勧めで」


「考えるわ 任して 秋から冬に 250人の海の幸で

 ただ海の幸 釣ってから3日が限度 それで来れないのは切り捨てる」由美さん


一斉に 由美さん提案の海の幸が広まる


「それなら 俺らも乗り易い ガブリエルの集合では軍門に下ったがやはりな

 大円の一言で 由美さんの海の幸になった 大円滑らず 纏めた」隊長達


「となると 前回も今回も 大円におんぶに抱っこ なにか返さないとだが

 金は持ってる 嫁には逃げられたが 今現在は次の女が来てくれた どうする」


「キチンと連絡をして 10名くらいで 遊びに行ってやる スベるにツッコむ

 物も金も戦闘力もあるが 現在過去未来 ツッコんでくれる相方がいない」


急に静かになる ツッコんで巻き込まれて滑落は嫌な傭兵部隊


『え! 相方の候補が居ないの』大円の思い


沈黙の支配が始まる前に グリフォンのクリス隊長からの一言で流れが変わる

「アフリカの果物とか持って行く 一緒に食べて楽しもう」


カンボジアのハンプティダンプティのシャルル隊長から

「それいいな 大円も懐かしいだろうし 珍味が好きだし

 ドリアンとか やばいのを持っていく」


中東の9月うさぎのドミニク隊長から

「そうか ドリアンにだって季節がある 革命が起きる季節だが

 中東も果物が豊富だ 旬の物を空輸で一緒に持って行けば大円も滑らない」


「検疫はキチンと通せよ 大円 国税は躱しに行くが 検疫だけは無抵抗で従う

 最悪 ジュースに加工するとか 商社を通すとか 工夫が要る その辺を含めて

 早目に連絡をくれ 無理なら大円を誘って現地で食うだ」マッコイさん


チェシャ猫のアベル隊長から

「よし 方向性は決まった マッコイさんにキチンと連絡 これを忘れるなよ」


目先を変えて 楽しもうと解散して 消えていく 傭兵部隊


「由美さん 狙いはアラのデカイ奴?」大円


「250人前 かんなぎクラス 網を張って釣れたで 展開していく

 他に ブリとヒラマサにカンパチのデカイのを狙って貰う

 集合は長崎か福岡になるかと」由美さん


「結構 熊野灘から串本の目もあるから そっちは俺から網を張って貰うわ」大円


そして天界に戻る 薬師さん 見てた帝釈天と不動明王


「いきなりの薬師様の降臨 からの無理の敗北宣言 

 女性の時が解決するとの 対策計画と実行の見本 そして長引かせずに

 男には無理と判断したら一切構わず次の話題に行った」


「うふふ 頑張りなさい 明王に四天王

 現し世に 矢田くんや彼らのような つわものはいます

 明王や四天王 出来ないはずがない」大日様の下知が下る


「頑張りなさい 四天王の 多目天 増長天 持国天 広目天

 不動さん達も 頑張って下さい」 思いっきり他人事で応援する 帝釈天


「はい??」不動さん


「大日様の下知は 四天王と明王殿 私は入っていない

 なんと言われようと構いません 地獄の当番を64さんの処へ」消えていく帝釈天


「よく大日様の下知の内容を聞いていた 帝釈天は一皮むけたな」と四如来


「え!!!! それが認められるのですか!!!」9人


「大日様の下知の通り トラップをきちんと見分けて躱した帝釈天」阿弥陀様


「不動さんもですよ 四天王と明王としか決められていない

 不動さんが行けば 配下の四人は躱せれる 薬師さんの配下への配慮見ましたよね

 四天王もなにも四大王でなくても囲碁の平成四天王でもいい

 これでも役は違わない 想定する相手は大円くん 躱さないと」宝生様


「そうそう 薬師さんみたいに真正面からの土下座も手ですが 躱さないと」阿閦様


「この如来様方 狙いすまして撃ってくる 帝釈天さんの知恵 見習おう」

諦めた9人は 頑張るしか無いと 大円を見守ることにする


今宵も深けたようで

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