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第107夜 筋肉医師40さんと二人での病状説明が始まる

4月11日 朝イチで 11時までにご飯を食べて 13時からチェックスタートとの

筋肉看護婦24さんの電話から始まる


13時に丸裸でパンツイチにされて筋肉女医28さんと筋肉看護婦24さんの

触診と目視+3Dでの体型チェックから始まる フィジカルチェック

ジャージに着替えて 各種筋力チェックのあと 持久走に行かされるクリスチャン

筋肉看護婦24さんが タイム計測に向かう


20分後 戻ってくる二人 クリスチャンヘロヘロで筋肉看護婦24さんに車椅子に

乗せられ隣の部屋のベットに寝かされに行く


「大円くん かなりマズイ 筋力がまるで無い うちだと手に負えない

 濃尾医大に 恩師の筋力系の専門医が居る 紹介状を書くから 明日連れていけ」


「はい? サボってての体力なしじゃないの? 病気?」


筋肉看護婦24さんが 1500m走のタイムが10′23”と告げる


「1500m走 10分超えか マッズイな

 本気で その切り分けを専門医にして貰わないと という状況だ

 ただのお坊っちゃんで銀のスプーンより重いものはティーカップならいいが

 20の男性で12才の女の子並の筋力ではな」


「視力も辛いわ 体力筋力も危険領域では サーキットを走る処ではないな」


「まず筋力 筋肉が総てだ」と呟きながら書いてくれた紹介状を受取り

30分ほどで歩ける程度まで 復活したクリスチャンをスパルコの

フルバケに放り込んでサベルトをハメて NAをフルオープンにして帰っていく


4月12日

朝イチでモーニングを食べて 濃尾医大の附属病院に向かう

筋肉女医28さんの恩師という、これまた筋肉ばりな筋肉医師40さんに

クリスチャンを任せて 外に出てタバコ休憩

まだ病院内に喫煙所があり、点滴をガラガラしながら喫煙してた時代だ


筋ジスとかだと嫌すぎるなぁ とか思いながら クリスチャンを引取に行き

筋肉医師40さんと二人での病状説明が始まる 嫌杉る展開


「正式な検査結果は来週木曜日に出るが」とここで切られる もう目眩がしてくる


「俺の所見と病理からの速報では異常なし おぼっちゃんだ もう おぼっちゃん

 プロテイン飲ませて赤身の肉食わせて筋トレ 毎日走らせろ

 筋肉女医28にメニューを作らせるから 毎日必ず熟せ」


「一応 来週の木曜日に正式の結果は聞きに来てくれ 筋トレはそれ以降でな」


ほっとして 「やらせます」としか言えない

でも 俺だけのドキドキはお断りなので 帰りの車の中で


「クリスチャン 来週の木曜日結果が出る 水曜日の夜に下着とか寝間着とかを

 スーツケースに纏めておくように そのまま入院もあり得る」


ここから クリスチャンのドキドキの1週間が始まる


4月15日

「ドキドキしてても仕方がない 茶でも呑みに行くぞ」と銀龍の長着に着替える

クリスチャンはおフランスのお貴族様のスーツに着替えて 出発


由美子さんの 信濃流しなのりゅう本家に到着して 内弟子さんに

クリスチャンの指導を任せて 由美子さんと雑談しながら

普通に パンチ宝生さん直伝の正式なお点前で 一服勧める


「普通に 正式のも出来ると あの椀とかは悪戯なんだな」由美子さん


「偶には宝生如来様直伝の正式なのを 出来るトコを見せないと拉致られて

 無茶振りされるんで そして 見せれるのは由美子さんしか居なくて」


「なにが違う 違うことは理解ったが」由美子さん


「前の時は声を聞いてその声の通りに 今回は声を聞いて連れて行った」


「どこへ?」


「現し世へ」


「禅問答だな」


「それは 宝生さんの直伝ですから」


「封印は継続で 特に栄子には見せれない」由美子さん


「じゃ 純金達のお点前の検分も 日程をみてよろしく」


「わかった それもやる 

 ところで ひろしさんからの連絡はないのか」由美子さん


「ない!!! こないだの無理くりな休み 無理」押し返すしか無い


午後 


純金の9人が来て控室に集まる


「あれ 春奈ちゃんは」と訊くと


「姉は やっぱり68はカッコいい 春にサクッと三河バイクに行っていればと

 後悔しまくりで 泣きぬれてます」明奈


「そうなんだよなぁ 春奈ちゃんも美人だから 春に来てればチャンスはあった

 でも 春奈ちゃんは来なかった 春奈ちゃんが選んだ道だ 縁と運だよ」


「兄貴 またあっさりと」


「あっさり言うしかないだろ 

 あんな ほっぺまでの規定があるレースクイーンが祝福のキスを口にするイケメン

 ひろ子ちゃんが一撃で落ちたイケメン

 イケメンは 普通のことを普通にヤルだけでイケメン

 競争率は高いに決まってる 即ピットに来なかったヌケサクが今更だ」


「兄貴 僻み(ひがみ)が入ってる?」


「当たり前だ ブサメンだわ スベるのはスキーだけに の僻みは入る」


「何かあったの?」妹


「真っ青さんとひろしさんが 初戦の鈴鹿のピットに応援に来てくれた

 栄子ちゃんが此の2週間 真っ青っさんに浮かれポンチ

 真っ青さん 真っ青さん 真っ青さん 真っ青さん 真っ青さん


 由美子さんまで 由美子さんまでだよ 

 「ひろしさんが来てたのに呼ばない理由は」と何度も何度も繰り返して

 由美子さんがだよ 信濃流の家元の由美子さんが 家元の由美子さんが

 信濃流の家元の由美子さんが『呼ばない理由は』と詰めてくるんだよ


 挙句にその詰めてきてから 5日しか経ってない今日の午前の茶席の最後が

「ところで ひろしさんからの連絡は」だよ 家元の茶席の〆がそれ

 イケメンはズルい」


『家元・・・・』 と思う純金達


「Alors je serai ta maîtresse.

 Mon anniversaire est un mois plus tard que celui de votre femme.

 Je suis plus jeune que la maîtresse.」明奈


「明奈 誕生日が1月 確かに 栄子さんより年下だわ」典子


「はい??」


「Nous avons résolu le problème.」(問題は無いですよね)明奈


「Les hommes laids ne peuvent pas répondre parce qu'ils n'ont pas l'expérience

 d'être confessés.」

(ブサメンは告白される経験がないので うまく対応できないのだけど)


「Facile.

 Il suffit de se mettre au lit avec moi.」明奈

(簡単 一緒にベットに)


「Commencez par les genoux du canapé, la prochaine fois vous et Akina aurez

  un lit ensemble.」

(まずは膝枕から その次にベットへ)


「pourquoi ?

 C'est étrange d'être populaire quand on a une femme.」クリスチャン

(なんで? 奥さんが居る男なのに)


「C'est-à-dire.

 C'est parce que vous avez montré vos capacités avant même de faire du nô.

 C'est ce qui fait que les femmes tombent amoureuses de vous.」明奈


クリスチャン へたり込んで倒れる


「Qu'il s'agisse de ski, de moto ou de cérémonie du thé.

 Et tant que vous ne parlez pas japonais, vous ne risquez pas de déraper.」明奈


「明奈 行くのはいいけど 膝枕もOKを貰ったんだからさ

 姉妹で能書きを垂れてタイムがないのはクズとか酷くない 

 クリスチャンさんが 思いっきり凹んでるんだけど」典子


「名指しでクズとかは言ってないわよ

 姉が言ったのは 6班で脱落する男はお断り だし

 私は 女は能書きの前に実力を示す男に惚れる って言ったの

 スキーもバイクも能書きの前に実力を見せて頂きましたしね

 典子 狙ったでしょ 捻じ曲げて伝えて」明奈


「今のは典子が悪いよ 姉妹に凹まさた挙句に 典子の狙撃

 あれではクリスチャンさんが気の毒 日本語も理解るのよ」優香


へたり込んでるクリスチャンを膝枕に載せて介抱をするアリス

「Compte Chrétien. (クリスチャン伯)

 Réflexion.     (反省して)

 Amélioration.    (改善して)

 Passons au suivant.」(次に進みましょう)


「Laissez-les se débattre.

 Dormir sur les genoux d'Akina」

大円 不貞腐れて明奈ちゃんの膝枕で寝てしまう


ええだけ荒れた控室に「五名どうぞ」と内弟子さんが呼びに来る

先に五名が足袋を履き替えるがハゼが嵌まらず手間取って少し待って貰い

茶室に入る ねね 優香 美久 リサ 由美香


残る四人 アリスはクリスチャンを 明奈は大円を膝枕 見てる妹と典子


「アリスさんのクリスチャンさんの膝枕は介抱でいいけど 明奈の兄貴のは」妹


「でもねぇ 熱狂的に告白してたし」典子


「そんなにいい男なのかなぁ うちの兄貴 ひっどいよ 入れ墨が浮き上がると

 暴行の限りを尽くして 阿修羅様とかのレベルで地獄に叩き込んでいくから」妹


「そう教えましたから」何処からかの声がする


「不動明王様 せめて夢枕で」妹


「なに 今の声 ニホンカワウソ 不動明王様って」典子


「この先は聞かないほうがいいよ」ケンタの真似をする妹


『不動明王様と帝釈天様が夢枕で まだ小さな子にですが

 貴女の兄のネタでスベるのをなんとかして下さいとのお願いです

 もう突っ込むのも疲れました 五智如来様の下知で鍛えるのはいい

 でもネタでスベられるのはメンタルが逝くので なんとかお願いします』

 とか言えない 不動明王様と帝釈天様の名誉に掛けて言えない


今宵も深けたようで

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