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ゴミはきちんと分別してPART2

作者: 神村 律子

 今日はゴミの日。


 いつも私は出し遅れて、近所の口うるさいオバ樣方に小言を言われている。


 今回は絶対に遅れない。


 何としても間に合ってみせる。


 でないと、ゴミが腐ってしまうから。


 そんなにいつまでも家に置いておけない。


 私はそのために前日の夜はいつも見る深夜番組を録画で我慢し、早めに就寝した。


 準備万端だ。絶対に大丈夫。心配要らない。


 そして朝が来た。


 余裕だ。余裕しゃくしゃくだ。


 久しぶりの清々しい朝。


 こんな気持ちのいい目覚めはいつ以来だろう?


 私はゴミを持ち、玄関を出た。


 集積所を見ると、まだ回収車は来ていない。


 大丈夫だ。


 私は軽くステップを踏みながら、一輪車でゴミを運んだ。


 そして集積所にゴミを置き、カラスよけのネットを元に戻す。


 完璧だ。思わず笑みがこぼれてしまう。


 一輪車を押しながら家へと戻る。


 するとその時、後ろから私を呼ぶ声がした。


 自治会長のおば様だ。


 何だろう? ゴミ袋は間違っていないし、ゴミの置き方も正しいはず。


 何かミスをしたのだろうか?


 私は愛想笑いをして、振り返った。


 するとおば様は私を睨みつけて大声で言った。


「アナタ、何度言えばわかるの? グウタラ亭主は粗大ゴミの日に出すのよ!」


 

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― 新着の感想 ―
[一言] シュールキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! 怖いけど何だか笑ってしまう。 神村さんの本領発揮ってところですね。 純粋に面白かった! 素敵な時間をありがとうございました。 評価もさせていただ…
2011/07/17 18:57 退会済み
管理
[一言] どうしましょう。 見たくない光景ですね。ネットを被ってるって。 でも、おばさんの冷静さがリアルです。   おもしろい、座布団5枚です。
2009/12/12 10:47 退会済み
管理
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