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神殿に落ちてきた女

微グロ描写注意

 突然、神殿の中に青白く光る魔法陣が現れた。

 眩しい光の後、リュカ大神官は神様が現れるのではと思った。あるいは女神様かと。

しかし、神殿にどさりと重い音ともに転がったのは…ご遺体だった。リュカ大神官は言葉を失った。

 酷い火傷と体の損傷を負っていて、髪は焼け焦げ、衣服はボロボロで原型がなかったので、もう亡くなっていると思ったのだ。


「おお、神よ…」 


 突然の悲惨な状況に神殿はパニックになっていた。


「護衛騎士も皆、近寄れないと言っていまして…」


 神殿の中にご遺体が運ばれることもあるが、清められた後であって、目を背けたくなるような状態はほとんどない。

皮膚は赤黒く爛れ、焼け焦げた臭いが酷い。

恐ろしくて近づけないのも無理もなかった。 

しかし、勇気ある一人の騎士が近づいて確認することになった。


「……!まだかすかに息があります!」

「治癒師を呼んでください!!急いで!」


 戸惑っていた空気が、騎士のその一言で一転し、人命救助のために動き始めた。

 幸い、とある事情で国一番の治癒師が滞在していたため治療魔法が施された。

 リュカ大神官も、ようやく近づいて生きている人間だということが確認できた。

それも、若く美しい女性だった。

 ややウェーブのかかった茶色の髪。肌も日焼けで荒れておらず、体は豊満で、見た感じ、比較的裕福な家の娘ではないだろうか。

 …いつまでも裸のままでいさせるわけにもいかない。布で包んでベッドに運ばせた。

 

 なぜ、あのような若い娘が、酷い怪我を負って神殿に転移してきたのだろうか…?

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